第10回
さとり「あ、魔理沙こっちこっち」
そういって手を上げたのは、古明地さとり。
小傘「送った写メどうだった?」
魔理沙「どうせお前が考えたんだろー?」
小傘「へへへ~」
他愛のない話をしながら、新作パフェを注文する魔理沙。
さとり「それより、面白いんだよ。隣の人」
魔理沙が隣のテーブルを覗くと、そこにはにとり。
にとり「せ、世界線がいつの間にかまた変わってる、ここはもしかしたら危険かもしれない、それにさっきからの怪奇現象といい、ぶつくさぶつくさ……」
そういいながら、メカのパーツを回収している。驚きのあまり、誤ってテーブルにある皿を割った。それを拾おうとするが、店員さんに大丈夫ですと言われる。
にとり「みんな、ここは危険だから早く逃げた方がいいよ」
にとりは会計に済まし、店から出てしまった。
咲夜「ありがとうございましたぁ」
店は急に静かになった。新作パフェが届く。それを食べながら魔理沙はさとりに聞く。
魔理沙「で、話って何?」
さとり「う、うん」
少し言いづらそうなさとりに気付く魔理沙。
魔理沙「まあ、ゆっくりでいいから」
さとり「信じてほしいわけじゃなくて、単純に友達だからこそ聞いてほしいってことなんだけど」
魔理沙「う、うん」
さとりは少し考え、口を開いた。
さとり「私、なんか人が考えることがわかるみたい……」
魔理沙「……」
小傘「……」
黙り込む二人。慌てて言葉を続けるさとり
さとり「でねでね、信じてもらうためにちょっと今から実験をするよ、あのメイドの店員さん」




