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第07回
にとり「も、もしやこの機械が原因では?」
咲夜のお仕置きは虚しく、スルーされる。ふたたび謎の機械に取り憑かれるように分解をし始めるにとり。
咲夜「お・きゃ・く・さ・ま♡」
にとり「話しかけないで、今忙しいから!あれ?さっきよりゲージが上昇してる。この間になにか起きたに違いない!」
咲夜「(ゴゴゴゴゴゴゴ……)」
さすがの咲夜もしびれを切らしたのだろう。咲夜は店内からあらゆる刃物やフォークを持ち出す。
バイトの先輩「咲夜の手品その2だ……コレは未だに誰も仕掛けが分からない大掛かりなマジック」
すでに店員はもちろん、普通のお客も固唾を呑んでそれを見守っている。
そして、小さく咲夜は呟いた。
咲夜「許せません。手荒なマネはしたくなかったですが……」
再びにとりがカレーを片手間に食べようとすると、不自然にそのスプーンは床に落ちた。
にとり「すいませーん、スプーン交換してください」




