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第05回
にとり「さて、さっそく頼まれ事でも始めようかな」
そう言いながら自分のテーブルに、ある奇怪な機械を置くにとり。
にとり「秋葉原でいろいろとパーツは集まったけど、やっぱりコレ、現代の科学じゃ解明できない素材や理論が使われてる臭いなぁ」
そういいながら、リュックからプラスドラバーとマイナスドライバーを使い、機械を分解していく。
バイトの同僚「あわわわ……お客様、困ります」
にとり「へ?」
気付いた時には、テーブルはにとりの要塞と化していた。
にとり「カレーもうひとつ注文するから、許してよ。これはね、全世界の人類の危機に関わってるんだよ」
バイトの同僚「さ、咲夜さーん」
咲夜「ま、またあれを使えと?」
メイドカフェという場所には、変わり者がやってくるのがつきものだ。しかしどんなカフェにもマナーはある。本来はお茶をしたりご飯を食べたりする場所だ。少しくらいはこういうこともあってはいいのだが、度が過ぎるお客にはお灸を据えることになっている。
咲夜「お客様、困ります。こちらはカフェなので……」
にとり「む~、別にほかのお客に迷惑はかけてないでしょ~!」