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第03回
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時を同じくして、ここは秋葉原のとあるメイドカフェ。今日は休日だということもあり、お客で賑わっている。
客「す、すみません。チェキお願いしてもいいですか?」
咲夜「私ですか?は、はい大丈夫です(顔を真っ赤にしながら)」
そこにいたのは紅魔館の元メイド長、十六夜咲夜だった。急いで、チェキを取りにカフェの関係者部屋に入る。
咲夜「はぁ、なんだか私にはこの仕事向いてないのかも」
バイトの同僚「そんなことないですよ咲夜さん!むしろメイド服あっての咲夜さんですし。まさに完全で瀟洒な従者!ついでにナイフとか持ったら似合うかも?」
咲夜「ナイフ、包丁ですか……厨房の方が合ってるってことでしょうか?」
バイトの同僚「いやそうじゃないんだけど、なんだろうこのデジャヴ……」
バイトの同僚は首を傾げながら考える。そうしてチェキを持って咲夜は無事、お客さんとの撮影をこなした。
咲夜「いってらっしゃいませ、ご主人様」
客を見送る時はこの挨拶。
咲夜「なんなんでしょう……」
バイトの先輩「どうした?」
咲夜「なんか、最近記憶がおかしくて。私、元々は本当のご主人様がいて、そこにお仕えし、日々働いていたような、外には霧の深い湖があって……」




