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第22回
男が剣を置く。
「なんだ、紫さんと知り合いなのか……先に言ってくださいよ」
「まさか、霊夢がこんなに一瞬で強くなるなんて思ってなかったから」
「うーん、まあとにかく僕は娘のためにキノコを探しに行きます、紫さんがこのレイムという女は止めておいてください」
キノコ?
「キノコってもしかしてこれ?」
私はなぜが道具の中にあった「なぞのキノコ」というものを見せる。
「おお!?なんでお前がそれを!?」
「いやぁ、ゲームの世界に巻き込まれる前に、崖で見つけてきたのよね」
「よし、このキノコさえあれば!ゆゆこを!ゆゆこおおぉぉぉ!」
そう叫びながら親父は門をくぐり、幽々子を探しに行ってしまった。そして門は固く閉ざされた。
「はぁ、幽々子ならここにいるのに」
紫がそういうと、紫の後ろには、下を向いた幽々子がいた。
「あ、幽々子!見つけたわよ。早く帰りましょ」
「いやぁ、私とうぶんここにいようかなって思ってて」
「何言ってんの、妖夢が心配してるわよ」




