第10回
「貴様、今月の税を払えないなら、次はないと言っていただろう!」
突然とある家から、男たちの言い争いが聞こえてきた。
「なになに、トラブル?」
「なんだ!?貴様、関係ないものは去れ!」
「いや、なんか凄いありがちな言い争いだったから、気になっちゃって」
「こいつが、税を払わないから、政府として注意をしているのだ」
「だからって女の子連れ去るってのは、悪役っぽくない?」
「そういう決まりなのだ!さあ、来い!」
「キャッ……」
そこで腕を捕まれ、女の子はバランスを崩した。ん?女の子?女の子と言うよりかは少し出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいるな。私はこの女を知ってる。
「いや、あんた幽々子じゃない、なにしてるの?」
「アナタは誰ですか?」
「霊夢よ、ほら!さっさと元の世界に帰るわよ」
「アナタも悪い人ですか?」
「違うわよ!私が分からないの?」
「知りません、アナタなんて…!」
「連行する、女、邪魔をするな!
会話を邪魔された私は怒ってその兵士を攻撃しようと試みた。
「あれ、体が動かない!?」
なぜだ?
「(霊夢、ここは戦闘イベントはないからバトルは出来ないわ、おとなしくストーリーを楽しみなさい)」