第09回
「なにを気をつければいいの」
歩きながら飛び出す、青色のぷるぷるした生き物を弾き飛ばしながら私は、歩いて行った。特に努力もせずにどんどんレベルが上がっていく。
「霊夢、アンタ!このゲームやり込んでいるなッ!」
「いや、知らないわよ」
とかなんとか喋りながら倒しているうちにLv.5になっていた。
「そろそろ町ね。にしても食欲もわかないし、眠さもないし、ずっと立ってても疲れないし、案外この世界もありかも」
たどり着いた町は、なんか外の世界の昔の町並みのような場所だった。
「霊夢、ひとまずLv.5になったんなら強い武器を買えるわよ」
「いや、この御祓い棒で十分よ」
「RPGの醍醐味を分かってないようね、ほら敵から奪った金で買えばいいじゃない」
「え、さすがに襲ってきた敵とは言え、身ぐるみ剥がすほど私は悪くないわよ」
「え~?じゃあお金全然無いの?ここはRPGの世界なんだから、そういうの気にしなくていいのよ!タンスからも、壺からも、どんどん金を巻き上げていく、部屋も不法侵入、OK?」
「そ、そういうもんなの?」
なかなか、サイコパスなゲームなんだなRPGって。
「お、お願いします!!どうか娘だけは」