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第07回
「ど、どうしましょう……」
完全にテンパっている妖夢。
「私たちも異世界に行って、幽々子を連れ戻すのよ」
「どうやって!?」
「多分この帽子をかぶれば、ゲームの世界に吸い込まれるんだと思うわ」
「ゆ、幽々子様~!」
そうつぶやきながら、妖夢は倒れた。
「あらら、まあ寝かせておいてあげましょう」
妖夢のために、布団を敷く。
「で、どうするの?霊夢」
「私いくわ、だって幽々子のこと助けてって、妖夢から依頼されてるし」
「分かったわ。じゃあ私は、外で何かみんなを連れ戻す方法がないか、チェックしてみるわ」
「うん、それがいいかもね、ありがとう。でも、なんでそこまでしてくれるの…?」
「あんたたちのことが心配」
「輝夜……」
「じゃなくて、単純にこのゲームが気になるからよ。ちょいちょいアドバイスもしてあげるから。あと面白そうだったら私もこの世界に入ると思うのでよろしく。幻想郷も最近は飽きてきたから」
「わ、分かったわ。お願いね」
そうして私も幽々子の帽子をかぶり、ゲームの世界に吸い込まれた。