第06回
◆◇◆
さて、このキノコさえあれば幽々子は元気になるはず。さっそく白玉楼についた私は妖夢を探す。
「妖夢!見つけたわよ、このキノコをなんかあの、軽く料理すれば……」
「あわわわ……」
あれ?妖夢の様子がおかしい。
「ど、どうしたの?」
「幽々子様が、幽々子様が……」
と言いながら、テレビを指差す妖夢。
「ゲームの中に閉じ込められてしまったんです……!」
「はぁぁ!?」
意味が分からない。とりあえず妖夢が指差すテレビを見てみると、そこには幽々子の姿がいた。
「ほ、ほんとだー!!!」
やばい、ちょっとカクカク3Dになった幽々子が画面の中にいる。そして床にあるゲーム機の前にぽつんと置かれたあるものを見つける。
「これは?」
幽々子愛用の帽子が置かれていた。赤く丸いクルクルが目印の帽子だ。
「わかったわ…この帽子の柄と、ドリームキ○ストのロゴが似ていたから」
「そ、そんなばかな!」
うん、完全に私も言っててアホだと思ったわ。
「どうしてこうなっちゃったの?」
「幽々子様が間違えて、ドリームキ○ストにプレ○テ2のゲームディスクを入れてしまって」
「なんですって?!」
そう叫んだのは輝夜だった。
「な、なんてことを……!そんなの火に油。水と油なぜそんな愚行を……」
「なんか上手いこと言おうとしたけど、ダメだった感出てるわね。そんなにヤバイの?」
「当たり前よ!外の世界じゃ確かに何も起きはしないけど。幻想郷ではタブー中のタブー。異世界に飛ばされてしまうわ」
「ほ、ほんとに!?」




