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第05回
「ねえ、なんで私、飛べるのに崖上りしたの?」
「え???いやいやいや、霊夢がそこに崖があるから登るんだとか言ってなかったか?」
「わたし、そんなこと言ったっけ?」
言った言ったと魔理沙は言う。おかしい。
「これは、妖怪の仕業ね、誰!?」
「いや、さすがになんでも妖怪のせいにするのはよくないぜ霊夢」
「ふふ、バレてしまっては仕方ないですね」
そこには鈴仙がいた。
「ほんとにいた!」
「あんた、なんでこんなこと?」
「いえ、わたしのような犠牲者を増やさないようにと思って狂気に落ちてもらったのですが、まさか登り切ってしまうなんて……」
「犠牲者?はったりよ、このキノコは永琳お墨付きだし!」
「ですからね、私の話を聞いてください、それはとっても危険で……一度飲むと」
「また狂気で騙そうって気ね!」
どうやら、キノコを相当奪われたくないらしい。永琳も最初から教えてよね。
「ダメだ、霊夢のヤツ、ちょっと」
私は二人から逃げるように飛び去った。
「くっ、あの薬は、飲み笑い終わると、1週間やたらお通じがよくなる効能があって…まるごと飲んでしまうと大変なことに……」




