第04回
「うーん、霊夢の話を聞いてるだけだと、何かにの病気かどうかは断定できないわ」
「やっぱそうよね~」
想定内だった。
「でも、病気でも病気じゃなくても元気だけどになれるキノコが、迷いの森に生えてたって、"てゐ"が私に見せてくれたことがあったわ」
「なにそれ、超うさんくさいわね……」
「でも、栄養素なんかをきちんと調べてみたら、確かに栄養満点で、試しに鈴仙に飲ませて見たんだけど。ちょっとダウナー入ってたんだけど、たちまち元気だけどになっちゃったのよ」
「そうなの?まあ、永琳が試して実際に効果があったんなら、ちょっと頑張ってみる価値ありそうね」
「迷いの森の最果てにある崖の上に、そのキノコは生えてるらしいわ」
「ありがとう!ちょっと行ってみるわ!」
「ただし、そのあと鈴仙は1週間寝れずに笑い続けて、最後は泣きながら笑ってたから、かなり細かくして食べ…ってあれ?霊夢~?」
◆◇◆
さっそく崖にたどり着いた。
途中でれいせんにあってきのこの話をしたら全力で止められた。てゐが大切にしているものらしい。
どうなっても知りませんよと。かなり高価なものらしい。
「崖上りは、巫女の修行でひととおりマスターしてるわ。いやぶっちゃけサボりまくってたけど……巫女みこ活動、ミコカツ!よ」
そこに魔理沙が現れた。
「おい、霊夢。なにしてんだー?」
「見てわからないの?ロッククライミングよ!頂上にキノコがあるの」
「そんなことしなくても、飛んでいけばいいんじゃね?」
「それじゃ意味ないわ!今なぜ崖を登るのか?と聞かれればこう答えるわ、『そこに崖があるから!』とね!」
「ヒュ~」
そうして私はひとつひとつ足場を探しながら岩場を登っていく。途中魔理沙に水をもらいながら、なんとか頂上へたどり着いた。
「はぁ…この達成感がたまらないのよね」
「霊夢、おつかれ。まさか本当に登り切るとはな~」
達成感に満たされながら、私は仰向けでぜーはーと倒れこむ。
目の前には、それらしきキノコが生えていた。すぐに私は掴んだ。
完全燃焼!しかし不意に頭にあることがよぎる。あれ?なんで私飛べるのに、こんなことしてたんだろう?