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第03回

 じゃあなにがあったんだろう?普段からおっとりしている性格だが、今日の幽々子はもっと無気力というか「ここではない、どこか」へいる感じがする。完全に上の空という感じだ。


「ラ○ガキ王国もいいわよ」


 そんなことも気付かずゲームの話ばかりをするカリスマゼロの姫。


「いろいろと励ましたりなどを試してはみたのですが、いかんせん原因が分からなく、何を試してみても、たまに上の空になっちゃうのです。何かに悩まれているような、そんな感じなのですが」

「なにか最近変わったこととかなかった?」

「うーん、お外に出られた時は私も幽々子さまがどこでどなたとお会いしてるかまでは把握しておりませんので」

「うーん、心配だな」

「できれば、霊夢さん。幽々子さまは何に悩まれているかを調べていただけないでしょうか?」

「え、なんで私が」

「霊夢さんはこういった異変をご解決されるのが得意ですし、幽々子さまの理解者でもあられますし」


 そういって、すがるように妖夢は私にお願いをする。うるうるした目で。うっ、私こういうのに弱い……どうしよう。


「結果がどうであれ、お礼の方はしっかりとさせていただきますので!」

「お礼?」


チャリン。心のなかに美しい金属の音が響く音が聞こえた。同時に酔いが覚めた。


「はい、霊夢さんがお好きなものなどは、勉強させていただいているつもりです」


 それから妖夢の話をしっかり聞いた。妖夢にはそういった探るような行為は罪悪感ゆえに出来ないらしい。けれどいつもの幽々子に戻って欲しい。なるほどな〜。妖夢にも幽々子にも最近いろいろ世話になってるし、妖夢がこんなにまで真剣に私にお願いするなんて初めてだ。私は引き受けることにした。


     ◆◇◆


 さっそく、その病状を永琳に相談した。

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