表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/73

第20回

「さ、さとりさん!普段から心が読めるからってからかうのはやめてください!今はお風邪を引かれてるから、疲れてるとかそんな感じじゃないですか?」

「なるほど!そう、はたての言う通りです!ほんと、心が読めなくても怖いなぁ、さとりさんは」


「じゃあ、試してみる?」


 さとりが取り出したのは嘘発見器だった。


「これで、お互いに私が質問していって、本当にお互いが嫌いかどうかがはっきり分かるわ。これはにとりが作った発明品だから、おもちゃなんかじゃない。」


ごくり。


 文とはたての息を飲む音が聞こえた気がした。さあ、どうする?


「あ〜、あの実はそろそろ夕刊の書き上げなきゃいけない時間でして、そろそろお暇させて頂きます!」

「あ、わ、私もでしたー!!!では失礼しました〜〜!」


 また逃げたな。


「……無回答という名の肯定、ってやつかしら」

「青春ね……コホッコホッ」

「ああ、さとり様。安静にされてください」

「うん、ずっと風邪でいようと思ったけど、ちょっと限界かも……」


 お燐がさとりを介抱しながら、どこかへ行ってしまった。そして私一人になった。目の前には嘘発見器がある。確かさとり、これいらないとか言ってたような。念のため貰っておこうかしら。そう思い手を伸ばしたが、少し考えてやめることにした。


「まあ、幻想郷は心なんて読まなくたって分かりやすい輩ばかりだし、いっか」


 次の日、私は外を適当にぶらついていた。

 朝刊らしきものを妖怪が見ていたので、いつもどおり奪って読んだ。文のとはたて両方とも奪った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ