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第15回
文もその記事を読む。
「へえ、これってデマじゃなかったんですね。見過ごしていましたよ」
「にとりの発明品はあやしいのも多いけど、たまに凄いのもあるから油断しないほうがいいわよ」
「今の持ち主は……へぇ、古明地さとりが持ってるのね」
「ほほう、面白そうですね、さっそく私取材に行ってきます！」
「あ、逃げる気ですか！？」
「仕事ですー！！」
文は逃げるように飛んでいった。
「まあ、少しひっかかるところがあるし、私も行こうかしら」
普通に考えて、さとりは嘘発見器なんていらないでしょうに。
◆◇◆
「あれ、来たんですか、霊夢さんも」
「来ちゃ悪い？」
「いえ、早苗さんがいないなら、私はなんでも…」
早苗は、買い物途中だったから帰った。
さて、地底界も久しぶりね。ひとまず、地霊殿に行ってみようかしら。
「でもおかしいですよね、さとりさんは『第三の眼』を持ってるから人の心が読めるはずじゃ？」
「そうなのよ、あんまり心を読まれるのはいい気分じゃないから、会いたくないんだけどね」
「そうですね、私も用心しなくては……！」
