第12回
「というわけで、じゃあね~」
にとりは去っていった。
「さて、一件落着ってとこかな?」
「アタイもう帰るね、眠いし」
「ああ、おやすみ、ガキは寝る時間よ」
「うん、おやすみ~♪」
ふらふらと帰っていくチルノ。
「でもさ、誰が買うんだろうな?あれ」
「相当高いんでしょ?
「幻想郷には割とお金持ち多いからな」
「確かにね、紅魔館の連中とか持ってそうね……」
「まあ、あんなお城建てちゃうくらいだからな」
「はぁ…」
ため息をつく。
「ま、まあ博麗神社ももうちょっと信仰されるように頑張れよな!応援してるぜ」
「……ありがとね」
はぁ、魔理沙に慰められてしまうなんて。
◆◇◆
さて、日は過ぎた。私はもうあの嘘発見器のことはもちろん忘れていた。
「相変わらず、霊夢はぐーたらしてるな」
「仕方ないでしょ、異変よ。異変が無いと私は暇なのよ!」
「どこかの本にあったが、ヒーローは何かアクションを起こされないと
動けない受動的な存在だから、悪役の方が能動的で自分から動く分ヒーローより優れてるそうだぞ」
「なにその暴論…」
魔理沙、たまに変なことを言うわね…内緒だけど、なんか今の言葉響いたわ。
「はぁ、久々にひと暴れしたいわ」
「お前、そんなキャラだっけか……?」
魔理沙は人間の里に用があるといい、去っていった。また暇になったので新聞を読む。
「お、私の新聞読んでくれてる」
また来客だ。空から現れたのは射命丸文だった。