第11回
ダメ元で待つこと10分。未だに鼻は慣れない。自分らもしかしてバカなことしてるんじゃないだろうかと誰もが思っていたその時であった。茂みをかき分ける音がした。
「(あれ、てゐじゃないか?)」
「(ほ、本当に引っかかるなんて…)」
あたりをきょろきょろと見渡すてゐ
「よし、誰もいないな、じゃ、いただきまーす!」
獲物は完全に油断している。
「今よ!」
「フィーーーーッシュ!」
「え????ぎゃ~~~~」
やったぞ!うさぎが釣れた。
「まさか本当に釣れるなんて…」
にとり本人が一番驚いている。
「げげ、霊夢に魔理沙たち…」
「ほら、わかってるわよね?あれ、返してちょうだい」
「うう、私が騙されるなんて…詐欺師失格だぁ~!」
「詐欺を誇ってる事態どうかと……」
まったく同情できない。渋々だがてゐは持っていた嘘発見器を渡してくれた。
「ありがとう」
「はい、ありがと」
「ああ~……」
にとりにバケツリレーのように嘘発見器を取られる。
「ところで霊夢、これ使ってみた?」
「ああ、ちょいちょい使わせてもらったわ。結構凄いわね」
「当たり前でしょ、私の発明なんだから~!」
捕まえたうさぎは人参を食べ切り、捨て台詞を吐いて何処かへ行ってしまった。
「さて、納品納品っと」
「誰に渡すの?」
「誰かってのは分かんない、香霖堂から依頼が来たんだよね、欲しい人がいるって」
「私にも一個作ってよ」
「ダメだよ、これ幻想郷だと手に入らないパーツとかいっぱい使ってるからさ~、貧乏巫女じゃ何年かかっても買えないよ」
「あんた、容赦ないわね……」
貧乏なのは認めるがストレートに言われると、さすがにちょっとへこんだ。




