表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/73

第09回

 やれやれという感じで輝夜が説明を始めた。


「これはテレビにつけて遊ぶゲームでなの。テレビっていうのは画面が映る機械ね」

「ああ、そいえば香霖堂で見かけたことがあるような気がするわね」

「小人が中に入ってるやつか?」

「バカね、違うわ。あれは絵が動いてるのよ」

「あんたたちにテレビゲーム貸しても、テレビがないんじゃね……じゃあこっちはどう?


 輝夜が次に出したものは、赤い巨大な双眼鏡のようなものだった。


「これは?」

「これは幻想郷でもちらほら見ることあるけど、知らないの?バーチャルガールっていうゲーム機よ」

「バーチャルガール?」

「これならテレビもいらないしね、試しに遊んでみれば?」


 コントローラーを受け取り、さっそくプレイしてみる。


「このゲームなんてどう?画面に映ってるキャラを動かして、敵を倒していくの」

「凄い、画面の奥に魔理沙がいる!」

「わ、私!?」

「このゲームはマリサクラッシュってゲームっていうの、全然売れなかったけど」

「人の名前を買ってに使うなよな!しかも売れなかったのかよ…!」

「ハード自体が全世界で77万台くらいしか出なかったらしいからね」

「77万!?凄くないか!?」

「外の世界は広いの、これは相当少ない数だそうよ」

「で、敵が来るけどこれはどうやって倒せばいいのかしら?踏むの?」

「ああ、霊夢ダメ、踏んじゃダメなのそのゲームは」

「ああ、死んだ…」

「このゲームは甲羅を敵にぶつけて倒すのよ」

「お、ほんとだ!やった!倒したわ」

「れいむ~アタイもやりたいよ~」


 なかなか面白い。ほかの人に画面が見えないのがネックだが。


「これ借りて行くわ」

「いいわよ、でもまあ壊さないでよ?一応今貴重なものなんだから」

「霊夢、私にも貸してくれよ?」

「分かったわよ」


 というわけでバーチャルガールを借りた。


「さて、遅くなってきたし私達は帰るわ。てゐが帰ってきたらよろしくね!」

「はい、ではお気をつけてお帰り下さい」


 鈴仙に送られて私達は永遠亭を出た。


「輝夜の部屋には色々まだまだ面白そうなものが多そうだな」

「そうね、まあこんなことしてるから引きこもりなんて噂されるんでしょうけどね…」


 そんなことを話しながら私達は移動していると、森の下の方で誰かに呼ばれた気がした。


「こらー!霊夢~!」


 聞き間違いではなかったようだ。


下を見下ろすと、にとりがボロボロになって私を追いかけていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ