現在在る危険
掲載日:2014/03/31
「…さて、どうしようか」
俺はのんびりと煙草なんて吸っているが、現在の状況は危機的の一言に尽きる。
車のなか、周りは海。
敵対マフィアからねむり薬でも盛られたのだろう。
起きたら、こんな状況だった。
深海というわけでもないようで、頭上には明かりも見える。
周りも明るいため、どうやら水深15mかそのあたりのようだ。
「困ったなぁ、泳げと言うのか」
他に選択肢はないだろう。
そういうことで、まずはシートベルトを外す。
それから、服を順々に脱いでいく。
パンツ一枚になったところで、必要不可欠なカードとバックを体にきつく巻きつける。
シートベルトを切ってできた紐で結えると、こんどは運転席の横にある窓をたたき割った。
水は一気に入りこんでくるが、俺は一気に息を吸い込む。
空気がどんどんと無くなるなか、水の勢いが無くなった頃、俺は車から出た。
「生きてたか」
「もちろん」
自力で本拠地に帰ってくると、ボスが出迎えてくれる。
「復讐、してくるか?」
「もちろん」
俺はそう言って、ボスがくれたライターの火で煙草を吸った。




