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外れ勇者の召喚士ラメリア

伝説の召喚士ラメリアの物語

作者: 第三者臨海
掲載日:2026/07/14




 あるところに、召喚士の少女がいた。


 その召喚士の名前は、ラメリア。


 ラメリアは、亡くなった母の形見の杖を支えにしながら召喚魔法の修業を行い、母と同じ職業に就いた。


 ラメリアにとって母親は、どんな逆境でも決してあきらめずに強く輝く存在で、召喚士として活動している姿が心に焼き付いていた。


 その世界には多くの異形が存在し、人々は弱く、虐げられ続ける存在だった。

 だが、召喚士が幻獣という強い生物を召喚することで、人々に希望をもたらすことができるのだ。


 召喚士は、貴重な存在で、それゆえ危険な場所に赴く事が多い。

 ラメリアの母は過酷な土地に向かい、何度も危機にあった。

 だが、そのたびに強い気持ちで苦難を跳ね返し、召喚士としての責務をまっとうした。


 だから、母が流行病で亡くなる寸前に、「必ずお母さんと一緒の召喚士になってみせるね」と約束したのだ。


 ラメリアは、その言葉通りの未来にするため、夢に向かって突き進んだ。






 厳しい修行を耐えて、召喚士になったラメリアだが、彼女は本番ではことごとく失敗した。


 練習ではうまくいっていたものの、なぜか本番ではうまく魔法が発動しなかったのだ。


 だから、召喚士という存在は、とても大きく期待を寄せられる存在だったのだ。


 それゆえに、その重い期待がプレッシャーとなって、彼女の肩を押しつぶそうとした。


 ラメリアは何度も失敗し続ける。


 そのため、召喚士をクビになってしまった。






 けれど、ラメリアはあきらめなかった。


 誰からも召喚士と認められなくなったとしても、彼女は召喚士であることをやめなかった。


 それは、召喚士として人々に希望をもたらすために、母との約束を守るためにだ。


 ラメリアは、失敗の要因を洗い出して、克服するために、あらゆる事を試み、成功のために努力した。


 そのかいあって、本番でも徐々に成功するようになっていった。


 その間、人類は生存圏を小さくしていき、その数も徐々に減らしていった。


 民たちの間には、将来に対する希望がなくなっていったのだった。


 しかし、そこでラメリアが魔法を使って、異世界から強い生き物を召喚して見せた。


 それは、みたこともないくらいまばゆく、白く輝く天使のような存在だった。


 今までの幻獣とは変わったその存在は、圧倒的な力で異形たちを焼き払った。


 その天使のような生き物は、絶望していた人々の心に希望をともした。





 やがて、人々は異形から土地を取り返し、徐々に人口を増やしていく。


 数十年かけてだが、その世界には平和が訪れて、人々は怯えずに生活できるようになった。


 ラメリアは伝説の召喚士として、その世界で名前を残す事になった。


 だが、彼女は一人だけでその立場で立ったとは言わなかった。


 人々に聞かれるたびに、母との約束、母の残した足跡が、自分をふるい立たせ、支えてくれたのだと語ってやまなかった。




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