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ラーメン一杯が俺を強くする!〜最弱拳士から最強魔拳士へ〜  作者:


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4/6

ラーメンの日

「ミーン、ミーン……」


蝉の鳴き声が、これでもかと耳に刺さる。


「あっちぃ……」


夏休みに入ってから、俺は短期バイトと友達との遊びに明け暮れていた。


家にいれば電気代がかかる。

だったら外に出た方がマシだ。


「今日はバイト休みで、田井と遊びか」


とはいえ、この暑さだ。


「……めんどいし、朝はカップラーメンでいいか」


 

「ふー、ふー」


「ズズッ」


「……うん、美味い」


カレー味の香りが食欲を刺激する。


「朝からでも普通に食えるな」



食べ終えた俺は、自転車で待ち合わせ場所へ向かう。



「田井〜、お待たせ〜」


「おせーよ弥彦!こんな暑い日に待たせんな!」


田井は小学生の頃からの付き合いで、俺の事情を知る数少ない友達だ。


「悪い悪い。ラーメン食ってたら遅くなった」


「朝からラーメンかよ……。あ、そうだ」


田井がニヤッと笑う。


「昼、ラーメン行こうぜ」


「マジか。二食ラーメンか……どこ?」


「天海」


 


――ラーメン天海。


昔、母さんとよく行った店だ。


「いいな。最近行ってなかったし」


「決まりな。じゃあそれまで買い物付き合え」


「はいはい」


 


――それから数時間後。


 


「腹減ったなー」


「お前、買いすぎだろ……」


田井の手にはオタグッズの袋がいくつもぶら下がっていた。


こいつは昔からモンスターオタクだ。


「バイト代があるとな、ついな」


「ほどほどにしとけよ」


 

「で、そろそろ飯行くか」


「だな」


 

昼過ぎ、俺たちは天海に入った。


久しぶりの店に、少しだけ胸が高鳴る。


メニューを眺めるだけで楽しい。


醤油、塩、白味噌、赤味噌。

麺の種類にトッピング。


選択肢が多いのも、この店の魅力だ。



「俺、赤味噌細麺で」


田井は即決。


「じゃあ俺は……岩海苔塩、細麺で」


「了解」



しばらくして、ラーメンが運ばれてきた。


 

「ズズ……」


スープを一口。


塩気と岩海苔の香りが、汗をかいた体に染みる。


「ふー、ふー」


「ズズッ……」


細麺は少し緑がかったクロレラ麺。


柔らかくて、どこか懐かしい味だ。


 


「……やっぱ、うまいな」


思わず呟く。


 


「だろ?久しぶりだしな」


 


食べ終え、店を出る。


 


「じゃあ今日はこのへんで解散な」


「おう、またな」


 


田井と別れたあと、俺は図書館で時間を潰した。


涼しい空間で本を読みながら、ぼんやりと思う。


 


――朝もラーメン。

――昼もラーメン。


 


「……さすがに夜は普通でいいか」



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