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この作品はフィクションです。


元社畜戦士と筆者とは一切関係はございません。

深読みしすぎないよう注意されたし。

 突然ですが、あなたは「ブラック企業」て働いたことはありますか?


 元社畜戦士の私がブラック企業を表現するとしたら、


「友情」


「努力」


「理不尽」


 そんな空間であると言っても過言ではない。


 申し遅れました。

 私は元社畜戦士。年齢は永遠の20歳などと、映画にもなった某スイーパーのように言うつもりはないが、普通の40代後半の管理職である。


 今はホワイトまでは行かないが、ホワイトに限りなく近いグレー企業でぬくぬくしている。

 ブラック企業からホワイト企業に来た時に最初に思った感想は、


 「時間経過の違い」だ。


 1時間で出来ることを、数日かけてやっている。

 ブラック企業の社畜戦士は、マルチタスクは当たり前。スピードの向こう側を常に超えようとしている訳だから、通常の社会人と比べると、『戦闘力』が違う。


 それこそ『超サ〇ヤ人』と『運動不足の社会人』くらい違う。


 つまり何が言いたいかというと、処理速度が違うから、ホワイト企業の業務量では、『すぐ終わってしまう』のだ。


 手持無沙汰になってしまうと、時間経過が物凄く遅く感じるから、合理化・効率化もこれでもか!って

くらい徹底的に行った。

 業務のタコ壺をたたき割り、業務のマニュアル化・共有化を図った。

 壺を割っても小さなメダルは手に入らなかったが、変わりに時間を手に入れた。



 ……手に入れて、しまった。



 社畜時代に欲しかった『時間』。

 いざ手に入れてみると、皆さまには怒られるかもしれないが、とても『退屈』なのだ。

 

 人間無暗に時間を手に入れると、碌なことを考えない。

 昔を懐かしみだしたら、本格的に老化を意識しなければならないと感じるが、それでも。



 懐かしいのだ。あの怒涛のごとく、がむしゃらに仕事していた日々が。

 共に支えあって業務をこなした同僚(仲間)達が。


 

 その仲間達も今はそれぞれ巣立っていて、古巣には半数程度しかいないし、この年でもう一度ブラック企業に戻りたいか?と尋ねられたら、もちろん『否』である。


 であるが、皆さまにもないだろうか?

 例えば部活で、めちゃくちゃ大変で、きつかったけど、あの経験をしたからこそ、今の自分がある。

 なんて感情が。


 今を生きている実感。それは確かにそこにあったのだ。

 そんなことを考えながら、日曜日の夜を迎え、翌日の出社に備えてベットに入りスマホでまさに俺と同じような境遇の主人公が出てくる、よくある『なろう小説』を読みながら寝落ちした。



 した、、、はずである。が、目を覚ますと、いつもの天井ではなかった。



  

数ある作品の中から今話も閲覧してくださり、ありがとうございました。


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執筆のモチベーションが大いに高まります!



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