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民芸品

作者: 芋姫

私は今、世界的にも有名な”某民芸品”に夢中である。


それは人形の形をしており、取れば取るほど中から一回り小さいサイズの人形が次々と現れてくる、例のアレである。


そう、「マ」がつくあれである。


一度始めたらやめられない、止まらない。



時間を忘れて取る、取る、取る。


中からどんどん丸っこいボウリングのピンのような人形が出てくる。


その時だった。


コンコン、とノックする音がしたかと思うとドアを開けて盆を持った妻が入ってきた。


私を見るなり、まあ、相変わらずですね、と苦笑する。 そして盆の上に乗せていた軽食、飲み物、そして{例の物}を私のそばに置いた。


「あまり根詰めないでくださいね。」という妻に手元から目を離さずに「うむ」と生返事をする。


妻も慣れたもので、そのまま部屋を出ていった。背後でパタンと扉が閉まる。


***********************


***************


数十分後・・・・。


さすがの私もついに集中力が途切れ、少々休憩することにした。 妻が持って来てくれた軽食をつまみ、湯飲みから茶をすする。


暖かいほうじ茶だった。ホッとした気分になる。 炊き込みご飯のおにぎりをひと口、パクリ。


美味い。



「・・・・・・・・・・・・・・・。」



さて。  


休憩を終え、リフレッシュした私は再び作業に取り掛かる。


これから先はさらに細かくなるので、より面白くなる。 


私は妻が軽食と一緒に置いていった{例の物=”ピンセットおよび顕微鏡”}を使い、さらなる分解作業にいそしむのであった。













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