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結
事実を知ってもどうにもならない、思いを抱きながら日常生活を送る。
窃盗犯にぶつけても、知人にぶつけても、自分の思いは解決しない。結局板挟みなのだ。モヤモヤは続くが・・・・・
その後つむぎは、車を替えた。自動ロック機能付き。
"高級車両"が盗難されるニュースを耳にする。
便利な時代になっても、比例して犯罪も高度になっていることは間違いないとつむぎは感じる。
思い込むのも、思うのも己の自由だが犯罪や他人に迷惑をかけないでほしいし、似たような事件を少しでも減らしたい願いを込めて道徳、マナー・ルール・秩序について考えよう、という行動発信を始めている。
数年後、その活動は広がりを見せ、ある地域では意識が高まり、助け合いや思いやりが生まれた。
つむぎは活動を続けて、よかったと、心より思う。
その矛先のゆくえなど向けようがない・・・・・
ただ、窃盗犯には冷静になって自分の行動を反省して二度と同じ過ちのない人生を送ってほしいと願うつむぎである。