起・・・・・001
泡久つむぎ 36歳 独身 事務仕事 16年目。
小学生時代は内気で消極的な性格で、あいさつの"おはよう"と自分から声を掛けることが苦手なつむぎは、中学一年生で同じクラスになった、諸中夏希、いっつも明るいなっちゃんに出会い、影響を受け明るい性格に導かれて今がある。
そんななっちゃんとは、もちろん大親友だ。
そして現在はプラス思考の持ち主で、日常生活を送る。
いつものように買い物から帰宅後、荷物を降ろし自動車の施錠を忘れてしまった。過去にも何度かカギを閉め忘れた事はあるが、"気を付けないと"と思ってその時は何もなかった。が、今回は違ったからつむぎも驚く。
次の日出勤しようとしたら、いつものポーチがない。そう、鍵も忘れたが、ポーチも鞄に入れ忘れてしまい車内に置き忘れてしまったのだ。
通帳・キャッシュカード・現金3万円、免許証が入っているポーチ。あれ、焦るつむぎ。車内の下や後ろ助手席の引き出しなど探すがない。ハッとする、あっカギを閉め忘れた事を思い出した。これは盗難だ。まさか自分がそんな目に遭遇するなんてあまりにもびっくりで頭の中は真っ白だ。
まずは、警察・信用金庫・会社に連絡。
何から行動していいのか、パニック状態・・・。出勤できないので、会社に連絡し、事情を伝え上司の根本勝は
上司「わかりました、落ち着いて手続きして、途中経過を報告してください」
つむぎ「ありがとうございます」
といい通話は終了した。会社に感謝している。
次は信用金庫に連絡を入れ、現金引き出しを停止してもらった。
窓口「不正に現金引き出しすればエラー発生し、警察にも情報が流れることになります、再発行の際には窓口に来店ください」
つむぎ「わかりました、ありがとうございます、免許証再発行後に来店しますのでその際にはよろしくお願いします」
通話は終了。
最後に警察に連絡。30分後に自宅に警察が訪問する。
現場の状況や、最後に運転した日はいつか、自宅で盗難なのか、それ以外か、自分の思い込みではないか、などいろいろ質問に応えた。
車体の外側の指紋を採取などを行ったが指紋はなく雨の汚れで、手掛かりはなし。免許の再発行の手続きの方法を教えてもらい、書面に記入し盗難届は終了する。