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お題シリーズ2

宝石姫の物語

作者: リィズ・ブランディシュカ



 ダイアにエメラルドにルビー、サファイア。

 世界には様々な宝石があります。


 光をあびて、きらきら輝く宝石はとっても綺麗ですね。

 だから、人々は宝石に大きな価値をつけます。


 けれど大抵の場合、宝石を手に入れるためにはたくさんのお金が必要です。

 珍しい宝石を手に入れる時は、運が良い事も重要になってくるでしょう。


 しかし驚くべき事に、何もせずとも自然に宝石を引き寄せてしまう少女がいるのです。


 そんなとある一人の少女は、宝石に愛された少女として人々から宝石姫と呼ばれていました。


 その女の子が歩けば、道に埋まっていた宝石が出てきますし、

 その女の子が歌えば、どこからともなく吸い寄せられるように宝石がやってきます。


 そんな事は他の誰にもできません。

 宝石姫は、とてもとても珍しい女の子だったのです。


 ですからそんな宝石姫を、多くの人々がその女の子を一目見ようと思いました。


 噂が広まれば早いもの。女の子はたちまち人気者になってしまいます。


 純粋に興味から集まった人たちもいますが、その中には良くない事を考えている人もいました。


 そのため宝石姫は、悪だくみを考えていた悪者につかまってしまいました。


 けれど、宝石姫が悪者に触れたら、その人達はたちまち宝石に代わってしまいます。


 宝石姫は危ない目に遭うことなく、無事のままです。


 宝石になった悪者達は、女の子に酷い事をしようとした珍しい宝石として、何十年・何百年も美術館で飾られる事になりました。


 それからも宝石姫は、ずっとずっと宝石に囲まれて安全に過ごしていきました。


 誰に触れる事も出来ずに。



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