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第1話『二千年後の國へ』(1/13)

「三國ノ華──二つの国の物語──」

 製作委員会Presents

 青くかがやく大海原と蒼穹の大パノラマが一面に広がり、魏國(ぎのくに)からの賓客を祝福する。

 青一面の世界にて、誇らしくはためくのは日の丸。高らかにはためく純白に朱が彩りを添えあでやかな美しさをたたえる。気高き日本の旗だ。

 そしてその旗に交わる軍旗に刻まれし【魏】の墨書。

 数年前に魏国に荒垣健(あらがきたける)防衛大臣らを運んだ戦艦大和は、固い絆で結ばれた日魏同盟を体現するかの如く揺らぐことなく堂々と海原を進み、横浜の港を目指す。

 

 前部甲板では桜薙瑠(さくらちる)が柵から身を乗り出し、これから始まる日本見聞録へのときめきに胸踊らせ青空を溶かしたような瞳を輝かせる。同色の髪がふわりと潮風になびく可愛らしい様子は司馬子元(しばしげん)の男性心理をくすぐった。


 ──近くに行きたい……


 手を伸ばしては引っ込め、一歩踏み出しては戻る彼の様子を後方でにやついて見据えるのは数年前に機関銃を手に子元薙瑠と大立ち回りを演じた東城洋介(とうじょうようすけ)一等海佐である。三〇そこそこで一隻の戦艦を任された質実剛健、黒髪短髪に鋭いとび色の瞳の幹部自衛官だ。父親である防衛省自衛隊統合幕僚監部統合幕僚長たる東城幸一(とうじょうこういち)の推挙で当初は鼻白む同僚もいたが大胆かつ緻密な戦の才能は荒垣健防衛大臣の耳にも入っている。


 子元に歩み寄りなにやら耳打ちする。

「(子元殿、こういう時は危ないからとか理由をつけて女子に近寄って主導権を握るものです)」

「(……そうなのか?)」

「(美咲を口説き落とした時そうしました。あの時ちょうど海岸でデートしていたところに北朝鮮がミサイル撃ち込んできまして、手を繋いで避難して、まあ吊り橋効果って奴です)」

「(初耳だが……参考になるのか? お前の女は積極的な性格で芸能人だろう? 薙瑠は繊細で物怖じしやすい。通用するとは思えないが……)」

「(だからこそ、アプローチしてみるべきでは?)」

 子元は目元をぴくりと震わせた。

「(ああ、わかった、だが敬語はよせ、慇懃無礼という言葉もあるぞ)」

「(俺は日本の一武官であり子元殿は司馬仲達(しばちゅうたつ)丞相のご子息でいらっしゃいます。一応世間体と言うのもございますし)」

 洋祐は右の握りこぶしを左手で包み、こうべを垂れて……ふざけて拱手してみた。

「(お前にも立場があるのは分かるが……聞くが、お前は兵を何人従える立場にある?)」

「(千人ですね)」

 洋介の階級は幹部自衛官たる一等海佐(いっとうかいさ)。自衛隊では将を幹部と呼び慣わすので分かりやすく言うと大佐だ。

 そこで洋介は疑問に思った。司馬一家の肩書きが判らぬのだ。たかが肩書き、されど肩書き。それこそ冠婚葬祭でお偉いさんの肩書きを間違えて窓際部署に左遷されるリスクに震えるが如く緊張するものだ。史実の三國志によれば司馬子元は常騎散軍からの中護軍。おそらくひとつの戦場を預かる武将ではないかと洋介は推理している。

 そもそも司馬なる語が武門を司る意味合いらしいが。司馬の名を冠した歴史家は大陸にも日本にもいることを洋介は知っている。


 さて、司馬一家は日本という新天地でどんな未来を選ぶのだろうか──

 

「(……まあいいだろう。現地では俺たちの案内役につくのだろう? 肩書き抜きだ)」

「(……恐縮です。では遠慮なく)」

 洋介はブラウザで開いていた出典の明記と寄付をやたら要求されるインターネット百科事典を閉じ、タブを遡り大手小説投稿サイトにアクセス。お気に入りユーザーの新着小説なる更新欄を一瞥する……


 そこには、子元と薙瑠にとてもよく似た男女が三國鼎立の乱世にて親子の確執を乗り越え絆とほのかな恋心を紡いでゆく、言の葉のひとつひとつがまるで詩を詠むように美しくて優しくて脳裏に甘美であでやかなる情景を想起させる妖しき小説が存在していた。


 あえてその題を記すが如きを二次創作筆者は望まず。


 ……その冒頭数話を流し読みし、不敵な笑みを浮かべる。

 確か洋介が手に持っている樹脂の板はスマートフォンなる情報端末ではないか。

 洋介は無言で真っ正面から詰め寄り、片足で壁を蹴る。所謂足ドンというものか?

 いくばくかの木葉が舞い落ち……なかった。ここは船の上だ。

 ぴくり、と子元の肩が揺れた。

 よくよく見れば洋介の方が背が高い。屈強な自衛官に上から見下ろされるこの構図に、怯えない男性などいないだろう……

 が、子元はこの構図に見覚えがあり、それはあの乙女との初対面の構図だった。

 ──肩書き抜きだ。

 そのような子元の気遣いとは裏腹に、発せらるる言葉は──





「お前────俺の嫁になれ」





 ひゅう、と潮風が子元の前髪を浮かし、キレ気味の瞳をあらわにする。

「──いい加減にしろ!」

「!」


 怒髪衝天。子元の蹴りが洋介のみぞおちに直撃する。白目になりながらバランスを崩し、七転八倒する洋介。子元は洋介に馬乗りになりネクタイを掴むが……

 

「……子元様……あの……」

 おずおずとやってきた薙瑠の頬が桜色を通り越して桃色になっている。

「いや、薙瑠、これは違う!」

 悲しいかな、ワイシャツがはだけた洋介に馬乗りになりながら子元が顔を紅潮させながら否定しても全く説得力がない。

「や、ややこしいことをしないでください……」

 薙瑠が両手で顔を隠す……耳の裏までが紅く紅く染まりゆく。

「駄目だよ兄さん!」

 と、子上が止めかけるが周囲の状況に彼は拍子抜けしていて。

 と、反対方向から洋介の妻、美咲がやってくる。

「……洋介、女の子に手を出したわけじゃないから私は応援するけどさ、腐女子の用語で誘い受けになるよ?」

 東城美咲(とうじょうみさき)。内閣官房参与、専門学校東京クリエイター学園音楽科学科長である。

 蜂蜜色の髪が風でふわりと広がる。三〇歳となった美咲も今や子持ち。現在幼稚園児の娘の(はるか)がいる。数年前の魏との共同作戦では歌で妖術を増幅して援護したポニーテールの活発な女子だったが、アラサーになってますます柔らかな癒しの雰囲気が増して洋介はゾッコンだ。女性の魅力は単純な若さでは品定めできない。昔から思ったことを素直に言ってくれる美咲が洋介は好きだ。

「昔の日本だって寺にショタが預けられて稚児って呼ばれたじゃないか! 同じだ!」

 歴史的事実は事実だが、とんでもない言い分に美咲が目を丸くする。

「待て待て待て、その言い分だと暗に認めたことにならない? 私は君の立場を慮り助け船を出したんだけど……」

 今は令和の時代だから女性の二人称が君でも何ら不適当ではない。実際友人知人から友達みたいな夫婦とよく言われている。

「あっ!」

「『あっ!』!? 墓穴掘ってるよ!」

「今の状況でその発言もガチでヤバいと思うぜ」

「あっ!」

「国際問題になるから勘弁しろ! 給料下がる!」

 洋介の年収は幹部自衛官に基本給に諸々の手当を含んで一六〇〇〇〇〇〇円也。美咲は政府高官といえども非常勤で日当二七〇〇〇円也。すなわち政権交代したら肩たたきされても不思議ではない。専門学校講師ではあるが。

 そのソロバンを脳内で弾いた美咲がやたら震えて震えてまるで母校の校内放送でよく流れていた恋するとやたら震え出すティーンに人気の女性歌手の歌詞のようだ。

「しょた? しょたとはなんですか?」

「聞かない方がいいと思うから!!!」

 天然気味に食いついてきた薙瑠の詮索を美咲が歌手で鍛えた声量で封殺する。馬鹿正直に話せば薙瑠の純粋な乙女心を穢すことになる。

「聞かない方がいい事を俺にしたのか……」

 子元に侮蔑の眼差しを向けられた洋介は苦虫を噛み潰したような顔を浮かべる。VIPに上から見下ろされて、怯えない自衛官など──


 (以下、中略)


 ……洋介がワイシャツを一旦脱いで黒タンクトップ姿になり身なりを整える。

 いつの間にやら女性自衛官らが人だかりを作っていた。

「え、艦長の筋肉すごくない?」

「鎖骨やばい……」

 同じ戦場で同じ釜の飯を食う上官が男性的魅力にあふれるのだ。止めることもあるまい。図書館が軍隊を設置し法務省特務機関と銃撃戦して検閲から表現の自由を守るベストセラー小説で逆身長差年齢差階級差カップルが成立したのは有名だ。

「上官をそういう目で見るな、冬コミで俺そっくりのイケメン自衛官が薄い本になってたのを知ってるぞ」

「洋介、自意識過剰」

 美咲に一蹴され、洋介はコケる。子元ほどではないが洋介はプライドが高く真面目である。

「女性ファンへのサービスシーンなんだが。大手イラスト投稿サイトでタグができるからな」

「メタ発言やめてくれる?」

 洋介は詫びの代わりに美咲の頭を撫でた。

「ん」

「ん」

 美咲もまんざらではなさそうだ。その証拠に頭を出しておねだりしている。

 洋介を観賞する権利があるのは美咲だけなのだから……

 

 女性自衛官が薙瑠に近づく。

 薙瑠は今度は本気で怖がるが、彼女らはにっこりと笑い、薙瑠の容姿を可愛いと言うではないか。うるおった青い髪をすくって、同性として賛辞しているではないか。同じ魏国の集落には悪鬼扱いされたのに、異国の武官には可愛らしく見えるらしい。

 薙瑠も口を綻ばせる。こうしてもらえるなら蒼燕(あおつばめ)から譲り受けたこの髪もいとおしく思え……できることなら子元様にも撫でてほしくなる……恋愛以前に彼女自身の使命もある故に言うのは憚られるが。

 薙瑠のうるおったすべすべしたほっぺたを見、女性として当然の疑問を彼女らはぶつけてみる。

「薙瑠ちゃん、ファンデどんなの使ってんの?」

「お白粉ですか? 全く」

「え」

「負けたわ……」

「あ、じゃあ化粧水どんなの使ってるの??」

「全く……」

 女性自衛官が沈黙し、薙瑠はぽかんと口を開けた。

 この瞬間、現代世界のあまたの女性を薙類は敵に回してしまった。

 後日理解するが日本の女性は顔、髪、服、装飾に財産の大半を費やす者もザラらしい。ひたすら内面的な強さで子元を虜に、いや子元の虜になった彼女には理解できなかった。


     *    *


 ……主賓たる司馬夫妻にあてがわれた貴賓室でやや姿勢を崩しながら肉まんに舌鼓を打つ仲達。

 次の肉まんに手を伸ばし頬張る寸前で部下が跪き、拱手(きょうしゅ)する。

「? ……ふん、」

 仲達は肉まんを元の皿に戻した。

「……何だ」

「子元殿と洋介殿が──密です!」

「だから何だ? わざわざ俺に報告するほどのことか?」

 くだらないことを報告に来るな、と言わんばかりに眉間を寄せる仲達は、再び肉まんを頬張ろうと手を伸ばすが。


「旦那様」


 その柔らかい女性の声の先は……彼の妻、張春華(ちょうしゅんか)が皿ごと取り上げている。

「くだらないこと、とは何です?」

「……そうは言ってないが」

「顔に書いてありますわ」

 春華の言葉に黙り込む仲達。

 そんな彼を見て、春華は小さく微笑(わら)う。

「子上はともかく、子元には色々ありましたし……あの子が笑うようになったことは、嬉しいんじゃありませんか?」


 微笑む彼女の視線は、仲達がつける耳飾りに向けられていた。


 お前は必ず強くなる、だからこそ前を向いてほしい──そんな想いを込めて、仲達は己が身に付ける耳飾りと同じものを、子元に贈っていた。


 海からのまばゆい光が耳飾りの輪郭を照らす──戦艦大和は横浜の港にその巨体を委ねた……


     *    *


 港で出迎える日本国政府関係者と文官と武官。それから一般庶民はもっぱらスマホで撮影し短文投稿型SNSに投稿する。

 数年経てば日本の事情も顔ぶれも変わる。

 まず……天皇陛下は玉体の老化をご自覚なされ御自ら玉音放送にてビデオメッセージを煥発あらせられ、生前退位。


(当二次創作においては天皇皇后両陛下皇族方には最高敬語を用いる。コノハナサクヤとイワナガヒメに聞き覚えがある者なら意図を察するだろう)


 ……それにしても、ニニギノミコトがコノハナサクヤとイワナガヒメの双方を娶っていたらもう少し明治大正昭和平成の元号も長く使えたかもしれないしひょっとしたら使わなかったかもしれない……神ですら女を容姿で判断するらしい……


 新元号は──令和(れいわ)

 初春の令月にして風淑く梅和らぎ──典拠は万葉集である。


 大陸の古典ではなく日本の古典から選んだのは当時の物部泰三(もののべたいぞう)内閣総理大臣の意向でもある。

 物部は数年前魏国にて共同作戦を展開した荒垣健(あらがきたける)を防衛大臣に大抜擢した張本人でもある。物部は中国指導部への敵慨心が強く実弟はそれ以上だった。故にあの「令和おじさん」として有名となり物部の後釜となった羽賀信義(はがのぶよし)に実弟を防衛大臣として推挙したのは公然の事実だ。

 物部の名誉のために擁護するが。官公庁や民間企業なら血縁人事は批判されるだろうが、政治家というのは血縁を重視する濃厚な社会なのだ。

 そもそも皇室を軸に日本人が寄合所帯を持って国を作ってきた時点でコネもへったくれもないはずだ。


 ……そのような日本社会で最高権力者として君臨する、内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)にして保守党(ほしゅとう)総裁、すなわち魏での仲達の肩書きに相当する立場にあるのは秋津悠斗(あきつゆうと)。その年齢たるや史上最年少、二十九才だ! 

 彼には権力を握る才能と部下の才能を見抜く才能しかない。ゆえに国政においては【五奉行(ごぶぎょう)】なる重臣が仕切っている。


荒垣健(あらがきたける)】(51)──内閣官房長官。魏国入国経験あり。

斯波高義(しばたかよし)】(31)──副総理兼財務大臣。斯波家当主。

国枝晴敏(くにえだはるとし)】(27)──防衛大臣。秋津の盟友。

柏木神爾(かしわぎしんじ)】(26)──外務大臣兼内務大臣。帰国子女。秋津の後輩。

桜俊一(さくらしゅんいち)】(60)──内閣官房副長官。前財務省事務次官。秋津の義父。


 秋津総理大臣と五奉行が話し出すと止まらない。

「まさか次女ではなく長女を寵愛なさるとは秋津閣下もおたわむれを。ニニギノミコトとは逆ですな」と最年長の桜副長官が日本人特有の笑みを浮かべる。

「聞かなかったことにしてやる」と秋津が口角を上げる。

「閣下、噂になってますよ、夫人を批判した週刊誌を会社ごと潰したり、夫人に毎月札束を渡したり」

「ちょ! 防衛大臣として陛下を炎上から防衛せねば」と国枝。

「待て、サイバー空間と警察は僕の管轄だ!」と柏木が抗弁する。

「秋津君は大将なんだから! ひとりで突撃なんて駄目ですよ!」と斯波が肩を掴み、皆がゲラゲラと笑った。

 秋津はそんな彼らを見渡し、睫毛を伏せた。

(さくら)──名字で直感したんだ。絶対に守らなきゃならない女性だとな、」

 桜俊一の目付きが年下上司を見る目から娘婿を見る目付きに変わった。

「この秘密は墓場まで持っていく。魏国からの国賓にも伝えられないな──」


 ──言ったら、貴女を傷つける。

 ──言ったら、運命が狂い出す。

 ──言ったら、もう会えないかも知れないから……


《 ──内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)とは──木花開耶姫(このはなさくやひめ)の血を受け継ぐ天皇(てんのう)に仕えし、(はな)保守(ほしゅ)する党の総裁──それこそが内閣(ないかく)──(すべ)ての(ことわり)──大臣(おとど)── 》


 ──嫌われてもいい。疎まれてもいい。蔑まれてもいい。だから、お慕いすることを(ゆる)してほしい──


 秋津はため息をつくと、戦艦大和から降りてくる司馬家一行と取り巻きを見据え、日本国内閣総理大臣としての職責に頭を切り替えた。


 秋津悠斗内閣総理大臣は紺のネクタイに漆黒のスーツを好んで着るが、襟には(きく)をあしらった議員バッジと芍薬(しゃくやく)(はな)を模した保守党党員バッジ。そして反対側の襟にはリボンを模した青瑪瑙(あおめのろう)のバッジが優しく淡い陽を浮かべている。

 東城洋介一等海佐の制服には(さくら)が輝いている。


 ……東京には珍しく水に囲まれ、厳かな城壁と静謐の森に包まれた(さくら)(きく)の宮殿。その玉座にて、天皇は仰せられた──


「──全てを無かったことにするのが桜の鬼と言うのなら、(わたくし)はあの悲しみを無かったことにする──時空を歪めても、姫様のご不興をこうむろうとも、戦を忘れて人間として生きてほしい──」

「陛下の大御心のままに」

「子元君と薙瑠ちゃんが一緒のクラスになれるようお願いします」

 皇后は笑った。

「ふふ、陛下が仰るなら誰も反対しませんよ」

「若人の恋愛を邪魔する権利はどんな独裁者にもありませんからね」


 その手元には、文部科学省から届けられた【逍遙(しょうよう)学園】なる楷書体の題字。その推薦リストだ。


 カーテンが春風に揺れ、(みかど)を隠す──その刹那。

 頭からは角が生え、髪は青く、瞳は妖しく光っていた──ようにその時皇后には視えたのだった──









《 三國ノ華──二つの国の物語── 第一章「黎明篇」第1話「二千年後の國へ」 》

 







──物語の嚆矢はまだ放たれたばかり──‥‥‥‥



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