表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「いいね」で回すガチャアプリ ~異世界でSNS投稿していたら、最強冒険者へ成り上がっていました~  作者: 御手々ぽんた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/110

避難先

「ぉあっ! ごめんなさいっ」


 ばっと腕を離す私。


「いえ。ありがとうございます、空では支えてくれて」と一歩身を引きながらこたえるジョナマリア。


「やっぱり地上までは降りてこないみたいですね」


 とあたりを見回しながら話し続ける彼女の隙を見て、私はこっそり取り出したポーションを足首に振りかける。

 咄嗟に抱えて飛び降りたは良いが、人ふたり分の重さでじんじんと痛み始めた足首。ポーションが触れた部分からでスーと痛みがひいていく。


 私はキミマロに労いの言葉をかけるとスマホに送還し、ディガー達と血吸いコウモリ5匹を呼び出す。

 周囲の警戒と夜営の場所探しをお願いする。念のため、上空から目立たない場所でと要望も伝えておく。

 そして私自身も夜営に向けて準備を始める。


 私がスマホに向かっている様子を興味深げに見守るジョナマリア。


(な、なんだか見られていると緊張する……。いやいや、雑念は振り払って)


「あー。今、夜営に向いてそうな場所を探してもらってますんで」


「はい。その魔道具、すごい多彩な機能があるんですね。宝玉を捧げたスキルもクウさんは魔道具に付与されていましたし」


 とジョナマリア。


 ──あー、そういえばジョナマリアさんには魔道具って説明してたよね。それに宝玉で手に入れた簡易鑑定アプリもばっちり見られていたし。それだけ見ていて、さらに今回の旅の様子を見ていたら興味をひかれるのも仕方ないけど。


 私は何と答えようか必死に頭を回す。


 ──いや、何を言ってもペラペラと喋りすぎちゃう未来しか想像できないよっ


 ちょうどそこへディガーがやってくる。

 満面の笑み。

 元気一杯のサムズアップに、夜営地候補が見つかったのが伝わってくる。


「ジョナマリアさんっ、夜営候補が見つかったみたいです。行ってみましょう」


 とそっとスマホをしまって歩き出す私。

 ジョナマリアさんも取り敢えずはついてきてくれる。


 しばらくディガーの先導で歩く。人の手の入っていない森は歩きにくい。

 苦労して藪をかき分け、開けた先。そこには、崩れかけの祠のような物が建っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ