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「いいね」で回すガチャアプリ ~異世界でSNS投稿していたら、最強冒険者へ成り上がっていました~  作者: 御手々ぽんた


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ハーフゴブリンプリンセス

 ゴミの山に埋もれた人影の鑑定結果は、こう表示された。


『リスティア=アレスター

 種族:ハーフゴブリンプリンセス

 エルフとゴブリンのハーフ。牙狩族ゴブリンの姫巫女。

 逃亡奴隷。昏睡状態。』


「……見るからにトラブルのフラグしかない鑑定結果なんですけど。」


 私は念のため、ディアナだけスマホから召喚しておくと、ゆっくりとゴミの山に近づいて行く。

 こんな状態の人(?)をさすがに見捨てては置けないとは思いつつ、どうしても腰は引けているのは否めない。


 木片やら何か得体のしれないねちゃねちゃしたものが積み重なっているのを、ゆっくり一つ一つ、どかしていく。


 手に張り付く得体のしれない物をたびたび振り落とし、無心の境地で作業を続ける。

 ディアナも健気にも手伝ってくれている。


 やがて人の腕らしきものが見え、次に顔が現れる。

 目を閉じ、意識がない様子。

 ごみに汚れているが、それでもその整った顔立ちは目を引く。

 ディガー達が可愛い感じだとすれば、その少女はエルフの血のせいか、玲瓏な印象さえ与える。


 ディアナと二人でゴミの山から少女を掘り出し、横たえる。

 布やマントなど、ガチャ出てた日用品で使えそうな物をだし、ディアナに渡す。モップが二本に、タオルケット。そして麻紐等々。

 ディアナだけじゃあ手が足りないかと、ディガーとショウも呼び出し、手伝ってと伝える。

 さっそく二本のモップの間に麻紐をかけ、固定していくショウ。


(しかし、何でこんなゴミに埋もれていたのかな?)


 私は不思議に思って、試しに手近に落ちていた木片を簡易鑑定アプリで見てみる。 


『破棄された培養エントの欠片。』


 私は思わず二度見してしまう。

 おそるおそるねちゃねちゃした正体不明の物質も簡易鑑定する。


『植物系モンスター用に特殊調合された培養液。森の民の血液を主成分とする。』


 私はその鑑定結果を見て、思わず意識のない少女リスティアに怪我が無いか、確かめてしまう。

 よくよく見ると、腕には無数の針の痕のようなものが見える。


「これは、もしかするともしかするぞ。大変なことかもしれない……」


 私は急いでディアナ達が作ってくれた簡易的な担架のようなものにリスティアを乗せると、皆で協力して担ぎ上げた。


「冒険者ギルドへっ!」


 ディガーたちに伝える。

 こうして、私は出てきたばかりの冒険者ギルドへとんぼ返りすることになった。


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