アザラシくんのいちにち
アザラシくんは、お出かけします。
「今日は海へ行こうかな。」
家のドアを開けたら、広々としたビーチが見えます。
「よし、泳ごう。今日はどんなお友達に会えるかな。」
アザラシくんは、海に潜りました。
深く深く、潜っていきました。
海は、サンゴの群れ、小さな貝、きれいな砂、小さな魚の群れ、色んな景色を見せてくれます。
思いのままに、アザラシくんは泳ぎました。
「お友達はいるかな。」
さらに深いところに、どんどん潜って行きます。
するとそこに、光る目が見えました。
「わあなんだ?!」
光る目の正体は、チョウチンアンコウでした。
「チョウチンアンコウくん、こんなところに来てたんだ。君は、いつもはもっと深いところにいるはずなのに。」
チョウチンアンコウくんは答えました。
「やあ、アザラシくん。ひさしぶりだね。ぼくはたまに、お日さまの光が、見たくなるのさ。」
アザラシくんは、一緒にチョウチンアンコウくんと泳ぎました。
限りなく広い海で、思いのままに、泳ぎました。
そして、お腹がすいたから、チョウチンアンコウくんと別れて、アザラシくんは海面に戻って来ました。
ビーチに戻ると、お母さんが来ていました。
「おかえり、よく遊んだわねえ。もうごはんの時間よ。」
お母さんと一緒に、家へ帰りました。そして、美味しい焼き魚を食べました。
お友達とたくさん遊んで、美味しいご飯を食べて、アザラシくんは今日も楽しく過ごしました。
そんな毎日がずっと過ごせたらいいなあ、そんな風に思いながら、アザラシくんは眠りにつきました。