酔った勢いでの異世界生活⑨ヒラメのムニエル
壁lー゜)ヒッソリ ・・・②話でここまでは書いてるのでサクサク投稿すると言った⑨話です・・・
投稿スピード落ちますよ~。2日でこんだけ投稿したのだから許してください><
「えへへ~、今日の昼食は私の自信作でヒラメのムニエルだよ。黒い風の男連中には私もだいぶ迷惑してたんだ。下手に強いから誰も言い返したりできなくて、ってわけで、私からのお礼の気持ちだから、遠慮しないで食べてね」そう言って宿屋のエミリは俺の前に料理を置いた。俺は「ありがとう、エミリ」と言ってアイテムボックスから指輪を取り出して指にはめたところで美香が「駄目だよダイスケ」と俺を止めた。「エミリちゃん、本当にごめんなさい。ダイスケは、ヒラメとカレイとカニを食べれないの。特にヒラメのアレルギーがひどくて、前に食べたときは1週間寝込んで、死にかけたって聞いたことがあるの。ダイスケは状態異常無効とか即死耐性とかのアイテム沢山持ってるけど、それに頼るのって違うと思うんだ。エミリちゃんだって知ってたら絶対止めるでしょう?」
「いや、即死耐性さえあれば、回復魔法があるから、平気だって。それにせっかく俺の事を思って作ってくれたエミリの料理だぞ。アレルギーはあるけど、味は分かるんだよ。昔料理屋で働いてた時に、結構女子にモテてた俺に嫉妬した店長が日本料理かぶれで、毎日俺にカニ汁味見させて、蕁麻疹で苦しむのを見て、味見もできないなら店辞めろとか言われた事とかもあるけど、それとは別だ。食べたくないものじゃなくて、食べたい料理だから」と俺は言ったのだが、「ごめんなさい。ダイスケさん。お客様の食べれないものを知っておくのは宿屋の基本でしたね。ミカさんもありがとうございます。ミカさんは平気なんですよね?良かったらミカさんに食べてほしいな。ダイスケさんには別の肉料理をお持ちしますね」そう言って、エミリは悲しげな表情をして厨房へ駆けて行った。
「ちょい、ダイスケに質問。自分の好きな人に料理を出すことになって、知らずに毒を盛ったとしたらダイスケはどんな感情になる?」ユウコが聞いてきた。「そりゃあ、悲しい気持ちになるけど・・・」「では第2の質問です。その好きな人は防御系アイテムを使えば料理を食べれるし味もわかるそうです。ただしアレルギーで一時的には苦しむ可能性が高いです。自分の料理食べてほしいですか?」それを聞いた俺は、返答が出来なかった。沈黙してしまったが答えは分かっている。「それにしてもだ・・・・。ミカのダイスケウィキペディアにはそんな情報まで書いてあるの?私、カニしか知らなかったんだけど。何その1週間苦しんだ情報?どこで知った?」ユウコがミカに問い詰めていた。そう言われてみればそうだ。カニアレルギー以外は、俺の両親以外、絶対わからないはずの情報だ。ミカはどこでこの情報を知ったのだ?
「え、えっと、ダイスケの自宅前を偶然歩いてたらお母様に会って、学校休んでるみたいですが平気ですか?って話題から知った極秘情報です。情報提供料として、たまたま沢山持っていたメロンを提供しました」しれっとした様子でミカが言い切った。「それってストー・・」と言いかけたユウコに鋭い目つきでミカが言葉を止めさせて「たまたまのお見舞いですね。私が男の家にメロンをもってお見舞いになんて行ったら直ぐに噂が広まるでしょ。偶然に八百屋さんの前を通りかかり、どのメロンが美味しいかを聞いて、じゃあお父さんとお母さんと私の分で3個くださいと3つ買って、私の分だけ別にして下さい。って言って、その後花屋さんの前をたまたま通ってこのきれいな花一輪ください。って言って、私の分のメロンの袋にその花を入れて、その後に偶然、お母様に話を聞いて【私の分】を袋ごと渡しただけです」
「あの花とメロン、ミカだったのか。俺初めてメロン食べたんだけど凄くうまかった。この花みたいに奇麗な女の子からのお見舞いの品だから大事に食べなよ。あんたもお父さんに似て、女にモテそうだから影から刺されないか心配だわ。とかお母さんに言われたなぁ。まぁ、当時は極貧生活で生涯独身を目指してたんだけど・・・」