酔った勢いでの異世界生活⑥EEWのコンセプト
壁lー゜)ヒッソリ お昼の更新・・・。
壁l三サッ!
俺たちは宿の中に戻り、裕子を呼んで俺の部屋に3人で集まった。裕子は美香の顔を見て、「はぁ・・・またか」と、一言だけ呟いていたが、俺が話があると呼んでいたので、直ぐに俺の方へ向き直っていた。「えっと、美香も裕子もここがEEWのゲームになぞられた異世界だと理解してると思う。ところで2人共、EEWについてどこまで知ってるかな?」俺がそう言うと裕子が「どこまでって・・・」と呟いて美香と顔を見合わせていた。話を聞いていたが、美香は始めたばかりで、裕子は普通のVRMMORPGとしての基本知識程度しか知らないらしかった。そこで俺が説明した。「このゲームEEWの基本コンセプトは、自然環境改善だ。俺はこれに感銘と共感を得てハマったんだよね。運営会社メルビスはこのゲームの利益で継続運営に必要な利益以外の全てを地球の環境破壊の改善をする団体に寄付しているらしい。独自の自分達の団体もあるそうだ」俺がそこまで説明すると「へ~、なんか難しそうな話だけど、全然知らなかった」と裕子が呟いていた。
俺は続けて説明する「EEW、メルビスの世界での生活は、妖精の加護が重要だ。で、妖精の好感度設定があるのは知ってるよね。木を伐りすぎると風と土の加護が減るとかだね。ゲーム内では好感度ゲージがあったんだけど、今は表示されてないけど、2人とも気を付けてね。裕子は土で、美香は風だから、とりあえず2人は森林伐採系に特に気を付ければ問題ないとは思うんだけど、俺は4精霊保持だから、水質汚染と、後、火属性にも気を付けないといけないんだけど、正直俺には、火属性だけは理解できていない。火山の火口にごみ捨てとかかと考えてる。まぁそれが理由で、好感度ゲージ下がりにくそうって言うのもあって、ゲームでは火妖精連れてやってたんだよね。で、それを踏まえてだけど、2人とも、とりあえずこの世界では、環境破壊には気を付けようってことだ」「なるほど、理解できた。そんな思想がゲームなのにあったとは・・・」と裕子が呟き、美香も「分かったよ大輔」と返答した。
「それを踏まえて、今後の方針だが、基本は、【俺たち3人の安全で平和な生活】にしたいと思うんだが、2人とも反対意見ある?」と俺が聞くと、美香は「大輔に任せる」と言い、裕子は「ちょっと冒険もしたいかな?」と言った。なるほど、裕子は精神的にもかなり余裕ができてるみたいだ。美香と裕子は、メルビスに転移されてまだ1日目だが、実は俺だけは、精神的には1年ぐらいは過ぎている感じがしていた。チュートリアルの世界だ。美香と裕子がゴブリン10匹倒した時間経過の間に、俺は999階ダンジョンを4周した事になっていたからだ。このダンジョンクリアをするにあたって、俺は何度も死にかけて安全な部屋へ逃げて休息をとったりしていたのだ。前の階層に戻ることはできない仕様だったのだが、敵の部屋に着く前の部屋があり、その部屋の中ではいくら待っても敵が現れなかったので、俺はそれを利用して、何度も死にかけて前の部屋に戻って全快しては戦闘と繰り返す事によってダンジョンクリアをしていたのだ。