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酔った勢いでの異世界生活  作者: ヒッソリさん
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酔った勢いでの異世界生活⑰ギルドランク

壁lー゜)ヒッソリ  リューさん・・・。

シルバーラビットに戻る途中、冒険者ギルド前で、黒い風のメンバーさん4名にばったり遭遇した。「あっ、ダイスケさん達、ちょうど良かった。あとでギルドに顔出してもらえますか?」「ん、どうしたの?厄介ごとかな?」俺がそう聞き返すと「いえいえ、ギルドランクの事です。ランクアップ試験って言うのがあるんですが、今回俺たち、黒い風のメンバーが辞退して、リーダーがダイスケさんを推薦してまして、ダイスケさん達、まだFじゃないですか。リーダーはランクCですので見込みのある人に試験を薦める立場なんですよ」なるほど、その後少し詳しく話を聞いてみると、要は試験を受けて合格するだけで、ランクDになれると言うものらしい。マリーさんも水晶の件や黒い風との騒動などもあり、俺たちに試験を受けさせるのに賛成だとか・・・。


「了解したよ。食事終えたらギルドに向うよ」俺はそうメンバーさんに告げた。メンバーさんの人数多すぎて名前覚えてないのは内緒である。そして、シルバーラビットに入ると直ぐに「ダイスケさん、ミカさん、ユウコさん、おかえりなさい。直ぐに食事にしますか?」とエミリがにっこりと聞いてきた「あ、着替え買ってきたので、先に着替えてからその後、食堂に行くよ」と伝えると「分かりました~」と笑顔を崩さずにかえしてきた。エミリって人の名前覚えるのとか、笑顔の対応とか凄いよな。これも現代日本で失われつつある・・・などと考えてたら「ん、ダイスケの表情で心が読めてしまった」とユウコがボソッと呟いていた。


そして俺たちは、着替えてすぐに食堂に向った。ミカとユウコは先に来て座っていた。今回は誰も絡んでくる人は居なかったみたいだ。昼食はイノシシ肉のシチューのようなものがメインだったのだが、俺のシチューにだけ、皿の縁の辺りに小さめな赤い薔薇が浮いていた「おぉ、エミリ上手だね。この薔薇良く出来てるよ」と俺が言うとエミリは頬を赤らめて「えへへ~美味しく食べてあげてください」と言った「む~、私たちのには入ってない」とミカが自分とユウコの皿を見て呟いていた「え、えっと、教えてもらった感謝の気持ちなので・・・」と言ってエミリはミカから少し視線をそらしていた。


そんな感じで、無事に?食事を終えた俺たちは、冒険者ギルドに足を運んだ。黒い風のギムと受付嬢のマリーさんが居る「おぉ、やっと来たかダイスケさん。このギルドではたまに人数制限ありで昇級試験って言うのが受けれるんだけど、俺がダイスケさん達3人を薦めておいたから。ダイスケさんはCランクの俺を簡単に一人で倒しただろう?それでランクFっていうのはありえないって事でな。まぁ詳しい話は、マリーに聞いてくれ」それを聞いて話を引き継いだマリーさんが説明しようとしたら、部屋の奥から一人の赤い鎧を着込んだ強そうな男が出てきてマリーさんがその人を紹介してくれた。


「彼はAランク冒険者の【赤サソリ】のリーダーでリューさんです。3人には摸擬戦をしてもらいます。リューさんと一人ずつ対戦してもらって彼に認められれば、合格でDランク冒険者です。戦闘は冒険者ギルド裏、ここの建物の裏にある練習場で行ってもらいますが、今からでも大丈夫ですか?」俺はミカとユウコに確認を取り、うなずいたので、「うん、今からでいいですよマリーさん。リューさんよろしくお願いします」俺がそう言うと、マリーさんを除いた全員が練習場に向うことになった。


「ダイスケ君の噂は聞いてるよ。2人のきれいな女性の実力は聞いてないが、遠慮しないでかかってきてね」とリューさんは言った。うん、なんだろう。【2人のきれいな】に凄く気に入らない気分になったのは・・・。いや、俺もきれいだと思ってるんだけれども、適齢期の俺以外の男にそれを言われると凄く不愉快に感じるんだけれども・・・一瞬で気絶させちゃおうかな?とか考えてる自分はどうかしてる・・・。そんな俺を見てニヤニヤ笑いを浮かべているユウコに気がついて、俺は軽く頭を振って「ん?どうしたユウコ?」と聞くと「ん~、別に~」と薄笑いを浮かべていた。


「では、誰から相手をしましょうか?」リューさんがそう言って鉄の剣を構えたら「それでは、私から行きます!」とミカが杖を構えた「あ、武器って自分の物使ってもいいのでしょうか?」ミカがそう聞くと「うん、問題ない。実戦のつもりでかかってきていいよ。それじゃあ、始め!」そう言ってリューは身構えた。「アイスアロー!」美香が叫んだ時、リューは慌てふためいていた「んなっ!じゅ、10本?!うわ~!待て、待て、待て~!」氷の矢は1本目がリューに当たり、リューの悲鳴を聞いたミカは残りをわざとそらして地面に落としていた「えっと~大丈夫ですか?」ミカがそう訊ねると「合格、合格だ~!俺を殺す気か・・・」とリューは砂埃を払い、起き上がっていた。


「えっと、俺、回復魔法使えますので回復しますね。ハイ・ヒール!」そう言ってリューさんに回復魔法をかけた「すまない。ダイスケ君助かった。次はどちらが来る?」「それじゃあ、私が行くね~」ユウコがそう言うと同時に叫ぶ「クリエイトアースゴーレム軍団!」それと同時に土の巨人が、ところせましと次々に出来上がる。瞬く間に10体が出来上がり練習場の半分以上が巨人で埋まる。まだまだ土の巨人が出来上がっていく「待て、待て、待て~!もういい!もういいから!」リューが慌てて叫んだので、ユウコが呪文を解除する「ゴレちゃん撤収~。消えて~」練習場は広さを取り戻した。


「戦ってないのに・・・」ユウコがボソリと呟いていた。「戦うまでもなく文句なしの合格だ!それでは最後にダイスケ君だね。うん、いつでもいいよ」気を取り直したあたり、さすがAランクと言ったところだろう「俺は素手でいいので、このまま行きます!」俺はそう言って瞬動を使いリューさんの目の前まで移動して、片手で構えていた剣を持っている手をチョップして、左足の蹴りでその剣の横を蹴り飛ばした。リューさんの剣は手から弾かれ、くるくると宙を舞い地面に突き刺さった「バカな・・・。見えなかっただと」リューさんはボソリと呟いていた。どうやら無事に全員試験に合格したらしい。

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