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憎い自分が異世界転生をして最強を目指す!  作者: どろりん/雪だるま
第一章『剣聖のなり損ない』
9/12

第八話『魔眼の力』

こんにちは、また会えましたね、何だろう文字を打つと楽しくて、たまらないですね

今日は《魔眼》のことなので。

そしてミルドがまさかの、

って言うことで後書きで会いましょう






注意文字が間違いだらけに、なっています。

間違った文字は、暇の時間に直すんで許してください

あの日がきた。



今日は定期的に行われている。討伐隊による魔物駆除の日だ。

最近、ここに生息しない魔物が増えてきている。だから討伐隊が動くのだ。

朝、オーダが装備を準備していた。オーダは、別行動で動くのだ。


そして、今回の討伐には、貴族の領主様が来るから、皆張り切っていた。

だから朝から、外が騒がしいのだろう。

うるさくて、目が覚めた。

耳がまだ、じんじんして、頭がクラクラする。


貴族のクラネルが来るから、皆が騒がしいのだろう。

クラネル家は、貴族の中でも、高い順位に入っている。クラネルの所の騎士も凄く強いって聞く。


ずっと前にクラネルを暗殺しようとした組織がいた。その組織が暗殺団だった。

暗殺団は、人の依頼こなす者だ。暗殺団の皆は強く 、有名な貴族を殺しまくった。そして、狙うはクラネルだった。


だが、そこにクラネルの騎士が居た。

暗殺団は、相手が一人だから油断していたのだ。

騎士は剣を抜いただけで、暗殺団の半分は殺されたらしい。それを見た、暗殺団は、急いで逃げた・・・けど。

出入口にあの騎士が立っているらしい。やけくそに暗殺団は、騎士に飛びかかったが、剣に触れることなく散ったようだ。



それぐらい、クラネルの騎士は強い見たいだ。昔の俺は、それを知った瞬間、探したかな。クラネル家の玄関前でチョロチョロしてたら。メイド見たいな人に村のところまで連れていかれた記憶がある。



今じゃ怖くて行けないけど。


何でその領主直々に来るにも、ちゃんと理由がある。

それは、最近この世界で各地に生息しない魔物が少しずつ発生してきているようだ。


領主はこの異変に気付き、この村に来たらしい。その異変を突き止める為に、討伐隊と一緒に行くらしい。


少し考える・・・異変って言ったら三つだけあったような。


一つ目、異変って言ったら、《暁狼》が最近群れが多くなっている気がする。これも異変のせいだろうか?


二つ目、森の中でオーダと一緒に素振りをしている時、魔物を見ることがなかったな。

おかしいな、異変が起きてるなら、魔物は沢山出てもおかしくは無かった。

もしかしてオーダが居たから?



最後に三つ目は、ミルドと試合をやった後に、ここに生息がしない魔物《月狼》の群れに出会した。あれは、正直・・・死んだなっと思った。だけどそこで、俺の《魔眼》が発動した。



その力のお陰で生きてるけど・・・もしかしてこれが異変なのかもしれない。


取り敢えず、考えるのことを止めよう。

今は誰も居ない村でやらないといけない。



それは、《魔眼》の修行だ。



ーーー




試合を終わったあと、ミルドは討伐隊と一緒に行くって言って帰ったあと、俺は一人・・・森の中で、《魔眼》の使い方を考えていた。



どうやったら使うんだろ?目を叩いても駄目だったし、擦っても駄目だった。

考えた、あの《月狼》のピンチの時なった俺をイメージするんだ。


イメージをしても魔力が上がらない。もっと的確のイメージをする。

真剣にイメージをして、動きも再現した。それでも、《魔眼》が発動しない。


「はぁ・・・」


地面に座り溜め息を大きく吐く。

《魔眼》はどういう時に発動するんだろう?俺の頭の上にクエスチョンマークが揺れていた。

危ないところをイメージしても、駄目だった。

危険な時に発動するのかと、思ったけど違った。


大きく《魔眼》って叫んだことがあった。それで、魔物が沢山出てきた記憶がある。


だから、俺はそれをしない。

条件があるのかな。イメージじゃ無くて、本当にしないと駄目なのかな。

発動した理由なんて、確か俺が急に体が軽くなった時は、ミルドを森から出すためだった。だけどその二匹がミルドを追ってくる。俺はミルドの元に行かせないって思って。ミルドを無事に逃がす、そのことで、頭が一杯になった。



それを思った瞬間、急に左目から魔力が感じる。この感じは、あの時に使った魔力だ。あの底が尽きない魔力だった。



なるほど、俺は《魔眼》の発動や使い方を分かったかもしれない。


《魔眼》の発動方法は意思で発動するらしい!あの時の俺はミルドを追わせない!ことで頭が精一杯だった。



ミルドが助かるなら、死んでもいいと思った瞬間だった。急に魔力が膨大して、強くなった。これが《魔眼》だった。



《魔眼》を使うには意志が大事のようだ。オーダが前に説明したことを思い出した、一人の《魔眼》の持ちは、飢えていたらしく、そのまま呑み込まれたって聞いたな。


多分そいつは、《魔眼》の力が欲しくて、意志で《魔眼》の力を手に入れたんだろう。



だけど、俺はアイツとは違う。

ミルドを命がけで、助けることをイメージをした。もう二度と大切な者を失う分けにいかないんだ。

その瞬間、左目から魔力を感じた。

《魔眼》を発動することができた。これが《魔眼》なのか・・・魔力が溢れてくる。これを使えれば、戦闘も楽になると考えた。



でも《魔眼》を発動したのはいいが、どうやったら、解除できるんだ?

考える。あの時はオーダの安心感で、解けたが・・・自分でどうすれば。



目を瞑って、考えることをやめて、頭のなかを真っ白にした。そうすると《魔眼》の効果が無くなっていくのが分かった。

意志を放棄すれば、《魔眼》の効果は失うのか。

他には、意志が硬いことや、力を求めるほどに《魔眼》の効果が増幅する。やり過ぎも駄目だけど。



皆を守る、そう思った時だった。

再び、《魔眼》を発動させる。

これでも、《魔眼》を発動するのか。

俺は、魔力を体に纏わす。

体が軽くなってきた。

その変わり、体が軽すぎて、体が利かない。


大樹にぶつかりまくった。



「速すぎだろ・・・」

一人で呟いていた。


そして、右手で剣を握ってた腕を見る。



《魔眼》から流れる魔力が俺の剣に纏わせる。

《魔眼》で、剣に纏わせることが出来るのか。これは面白いな。そして、俺は、試したかったことがあった。

どんだけ上がったのか、そこが気になる。魔力が溢れてくるようで、とてもいい気分だった。



そこにある、でかい大樹に剣を向ける!剣を纏わせて、魔力を込める。

そして、大樹に向けて、右足で踏み込み剣を振る。



「ーーーフッ」



その瞬間!大樹が木っ端微塵になった。

縦に振っただけなのに、魔力が強すぎるからだ。あの《月狼》の原型が保てないくらい、ぐちゃぐちゃだったしな。



「う・・・・」



体がおかしい、まるで魔力が俺を呑み込むように、体の全てに魔力が行き渡ってくる!

魔力を抑えるが・・・魔力が強すぎて、抑えるのがやっとだ。

このまま行くと、《魔眼》に呑まれる。

焦らないように、冷静に、頭の中を真っ白にする。



膨張していた魔力が抜けていくのが分かった。《魔眼》を解除したのだ。

危なかった・・・あのまま行くと魔物になっていた。改めて、《魔眼》の恐怖を知ったのであった。



ーーー


そしてこの日、討伐隊で、村人が居ない時に俺は《魔眼》の修行をする。

本当はやりたくないけど、いつもでも《魔眼》を使えなければ、せっかく母から譲り受けた物を使わないなんて、勿体ないからだ。



だから俺は外に出て、草原で再び《魔眼》の修行をする。




あれから二時間経過した頃だった。

《魔眼》の魔力調整が分かってきた。

始めから《魔眼》の魔力を全力でしてたら、いつか呑まれてもおかしくない。



だから俺は考えた、魔力と同じで、《魔眼》の魔力も調整ができるのかと。

試しにやったら成功した。《魔眼》の魔力は、凄い魔力だが、左目に魔力を送ると、魔力の調整ができたのだ。



魔力があった場所に戻したって言った方が良いかもしれない。

だけど、魔力とは違って、《魔眼》の魔力はだんだん強くなっていくのが、分かった。

こんなふうに調整すれば《魔眼》の魔力を使って戦える時間が二時間ぐらいもつだろう。


さらに俺は《魔眼》を使って、影を出してみた。すると、影の色が少しだけ赤くなっていた。影の左目には赤く光っていた


多分だが、影にも《魔眼》の魔力が流れているから、こんな現象が起きているのだろう。



《魔眼》を使って影と一緒に修行をしていた。まずは、投げナイフだ。ナイフを腰から抜く。

岩に向けて、ナイフを構える。集中してナイフに魔力を込める。



岩に強くナイフを投げた。

ナイフが岩を貫通して、そのまま奥の木に刺さる!俺の想像してたことと違った。てっきり岩が砕くと思ったが、そのまま貫通するとは、魔力の込めかたで違うかもな。



少し疲れたから、《魔眼》を解除して、草原に転がる。青い空を見上げて、手を伸ばす。

今頃ミルドは何しているのかな?ちゃんと皆を守れているのかな・・・それが心配だった。毎年行う魔物駆除には、死亡者が出ていた。


去年もミルドは参加していたが、討伐隊の半分はやられたらしい。

ミルドは皆の死を目の辺りにした。

だから、ミルドは行きたくなかったらしい。

でも俺が、ミルドを説得した・・・

ミルドは俺の言葉を聞いて、あいつは決心した。




ーーー皆を守ると。



そういえば、こんなに長いこと草原に居たことがないな。

居るといつも村人にグチグチ言われて、とても嫌な気分になった記憶があった。


よし思う存分草原で転がってやる。

草原で一人、転がっていた。

とても気持ちよくて、空気が美味しいかった。


ボーッとしていると、平和な世界に居る気がした。前世でも、こんなことできただろうかできただろうか。

俺は一人で問いかけていた。影は何も話さなく、ずっと俺の下で映っている。



そういえば、ミルドがどの辺に住んでいるんだろう?天才だし、強いしな。

もしかして貴族の子だったりしてな。



・・・本当だったらどうしよう。



ミルドが帰ってきたときに、聞いてみよう。どんな所に住んでいるのか、凄く気になってきたな。



《最強の剣狼》になる為に、修行をしているが、最近じゃ一人の修行じゃあんまり伸びなくなったな。

オーダにまた修行やってもらおうとしたけど、最近オーダは忙しいのだ。



ここに生息しない魔物がさらに増えてきているってことだ。

オーダはその為に来たのだが、なかなか減らなくて、ずっとこの村に居るってわけだ。



もしも、ここの異変を解決したら、王国に帰るかもしれない。そしたら、俺は一人になるのかな。

前世を思い出す。母が死んだときの記憶。もしも俺が生きてても、家に帰ってきても、母の出迎えはもうない。



少しだけ胸が痛かった。だけど、俺だってこの村からでて、冒険者になるんだ。その為にも、俺は修行をする。



そう言って、俺は立つ!



「・・・よし!」



続きだ!まず《魔眼》を使えるようにならないと、話がならないからな。



意志を持って《魔眼》発動する。

いつ《魔眼》に呑まれる時間を把握しなければならない。魔物と戦っている途中に自分が魔物になったら、大問題だしな。


《魔眼》に呑まれないように使って、体が少しおかしいと思った時は、すぐに解除することにした。


体も慣れてきたな。《魔眼》も魔力が高いほど、能力は上昇する。


初めは《魔眼》を使って体を動かしたが、大樹にぶつかりまくって痛いしか記憶がなかったけど。

今じゃ・・・ちゃんと体が利くのだ。

慣れてきたな。



《魔眼》を解除して、上達したこで拳をギュッと締める。嬉しかったのだ。自分が成長したことに・・・



こんなに嬉しかったことは久々だったな。

前世でも、勉強熱心だったが。

槍投げの方で頭が一杯だったしな。むしろ、勉強時間が無駄だと思ったけど、

誉めてくるためにやっていた。

結局誰も褒めてくれなかったけどな。



ここの世界の知識は生きていくためには、絶対に必要なことだ。


この世界のこと、宗教のことや魔女だったり。地域や魔物の特徴、魔術だったりと知識が凄く多い世界には、知らないことが一杯だ。


だから俺は、必要な知識は、頭に取り込んである。



この世界にも騙す奴がそこらじゅうに居るらしい。金が分からない者や文字を読めない者、武器の価値観が分からない者は、騙すターゲットになる。

だから俺は、騙されない為には、勉強をする。


だから俺は諦めない・・・絶対に《剣狼狼》になる!

腕を上に伸ばした。

そして俺は口にした。



英雄オーダの言った言葉を・・・


「『夢を持つことも大事だが、夢を変えることも大事なんだ』」


それを叫び、再び修行に励んだ。



ーーー



俺は耳を疑った・・・

情報がきて討伐隊が全滅した報告が来た。

死体を運んで、墓に入れるため、運び隊が行ったが、原型が保ってない死体、体が半分になった死体もあった。

他には体がバラバラでぐちゃぐちゃ死体もあった。


先に思ったことは討伐隊と一緒に行ったミルドの事だ!

全滅した討伐隊の中にはミルドが居た。

胃が痛いギュルギュルとなる。

俺は一刻も早くオーダに聞きに行くのであった。



「お兄さん!ミルドは、ミルドは!」

俺は焦っていて口が回らない。

「落ち着け、ユウキ・・・息を大きく吸え」

オーダの言うとおりに、息を大きく吸って、吐いた。

「お兄さん・・・ミルドは無事ですか?」

俺の質問を聞いて、オーダは難しい顔をした。

沈黙が続いて、何時間も立っている気がした。

そして、オーダは口を開く・・・

「無事じゃないが、ミルドは生きているよ。奇跡で助かった見たいでね。本当に良かった」

それを聞いて、「よかった」と呟く。

「だが、いつ目覚めるのかは、分からないって事だよ。」



少しだけ驚いたが、生きてて良かった。その瞬間、体の力が抜けたのか、オーダのベットに落ちる。

オーダのベットからは、懐かしい匂いがしてた。落ち着く



「今日はユウキ休めよ?最近無理しているからな」

そう言いながら、俺の頭をポンって手を置く。

「ごめんな、修行を見て上げられなくて、この異変が落ち着いたら、見てやるからな。それまで我慢してくれよ。」

頭をワシャワシャしながら、言ってきた。

「はい!待ってます。だから早く解決してくださいよ」

俺の答えで、「ああ」ってオーダは言ってきた。オーダは俺の頭に乗っけた手を引いて、このまま部屋に出ていくのを見たら、俺はオーダのベットに横になる。



知っている・・・この異変が解決したら、オーダはここから居なくなることを。

そう思いながら、俺は眠りにつく・・・



ーーー


あれから1ヶ月が経過した。



俺は森で修行をしていた。

ナイフを投げて、何本の大樹を刺していく。影は、俺の後ろからさらに追撃していく・・・とても順調だ。


俺は剣を抜き、影と素振りをしていた。

影と一緒に素振りをすれば、無意識に動かすことができるようになってきた。


「はっ・・・!」


ひたすら確認した。

無駄な魔力を使ってないか、力を入れすぎてないのか、

真っ直ぐに触れているか。

俺は確認していた。


大丈夫だな!さて本番に行くとするか!



《魔像限界》を発動して、魔力の調整をする。調整ができた事を確認して、さらに《魔眼》を発動させる!

同時に魔力を調整するのが、難しく、体が痛くなるほど、大変だった。



それを維持しながら剣を振る。体を動かしながら、剣を振りかぶる。

《月狼》をイメージをしながら、剣を打ち込む。

やっぱり難しい、二つ同時に発動すると魔力の調整が狂うのだが。



もう少し考えないと駄目か・・・


一人で考えていた。ミルドは大丈夫だろか・・・

ミルドのことを考えながら、魔力調整をする。



「こんなもんかな・・・」



無意識で魔力が安定していた。前よりも上達した・・・初めは、同時発動して、すぐに倒れたものだ。

この感覚を覚えれば、実践でも使えるだろ。

その感覚を忘れないように何回も繰り返した。



日が落ちる時だった・・・

もうそろ夜になる、夜になると危ないから、戻ろうとした時だ。


「やっぱりここに居たんだね」

聞き覚えがある声だった。

反応した俺は木の上を見た。

そこには、木の上に立っていたミルドが居た。

「ミルド!」

「元気だったかい?」

そう言いながら、ミルドは俺の前に降りてきた。



「体は大丈夫なのか」

「うん・・・ピンピンだよ。それよりも試合をやろうか?」

少し驚いたが、ミルドの目を見たら分かった。ミルドの目には殺気が感じた。

何も言えずに、「分かった」と言った。



お互いを見つめ、木刀を構えた。

森がガサガサと音が聞こえる。


「・・・・」


強い風が吹いた瞬間。

ミルドが動く!この前よりもさらに早くなっていた、一瞬で、俺との距離を縮ませる。



「・・・ハッ!」


ミルドが剣を振る、ミルドの剣を弾くが、弾いても、次の攻撃が次々とくる。

フェイントを交えながら様々な方向から斬り掛かってくる。



「・・・・ッ」



ミルドは、少し距離を離れた。

その隙に、ミルドの所に駆ける。


「《火炎雷》」

ミルドが放ってきた。それも凄い数。俺に向かってくる。

《魔像限界》を発動して、斬り落とす、

その瞬間ミルドが背後から攻撃してきたが、影で防いだ。影でミルドに剣を横に振る。


ミルドが影の攻撃を避けた瞬間、俺が剣に影を纏わせながら、振りかぶる。


ミルドはガードしたが、攻撃を受け流せなく吹っ飛ぶ。


体制をすぐに直して、ミルドは手を上に上げて言う。


ミルドの早い対応には驚きだ。ここまで成長するなんてな!



ミルドには才能が沢山あるんだろう。

少しだけミルドを羨ましいと思った。


だが俺も・・・



「負けられねぇぇ!」


ミルドに叫んでいるときだ


「《業火天雷》!」

赤い雷が襲う。

横へ飛び、ステップを刻む。横でバチバチと雷が落ちる。

そのままミルドの方へと向かう。

ミルドが何かをしている。


「《火焔雷玉》」


あれは《月狼》の時に使った魔術だ。確か、ミルドの指示で爆発する魔術だ。

それを避けようとしたが・・・《火焔雷玉》が俺の目に前に来た。

反射神経で、それを切断する。

瞬間爆発が起きる。



《魔像限界》を最大魔力にして回避をするが、ミルドが居ない!

気付けば、ミルドは後ろに居た。

そうか・・・自分に雷を纏わせて、身体能力を上げたのか!ミルドは俺に振りかぶるが、とっさに影が俺を掴み、ミルドの攻撃を逃れる。



「だが、悪いなミルド・・・これで勝ちだ」


ミルドに勝利を告げた。ミルドの顔が不思議な顔をしてた。

これが《幻想派》だ。手をミルドに向けた瞬間!ミルドの周りに無数の影のナイフが襲う。

ミルドは対応しようとしたが、無数の影のナイフに当たる!



弾いた影のナイフは、ミルドの周りを囲む、ミルドが気付いたときには遅かった。ミルドを影で囲んだ。

だが、ミルドは剣に魔力を全力で込めて影を払う。


それを使うことは分かっていた、

ミルドとの距離は遠いが、この距離なら・・・

《魔眼》を発動させ、風を纏うような速さで、渾身の一撃をミルドの首をに突き付ける!


「え・・・」


ミルドは大きく目を開き、驚いた顔をしていた。

あまりの速さで、ミルドは驚いたのだ。それはそうだ、遠いところに居た筈が、気付けば、剣を突き付けられているもんな。



「ユウキ君は、やっぱり強いな」


ミルドは鼻で笑っていた。

「ミルドも強かったよ。特に隙がない追撃がね」

「僕も驚いたよ。まさかあそこで影のナイフを使うなんてね。」


お互い言い合う

ミルドの白色の髪が汗でさらに綺麗に見えた。


「ミルド、また魔術の詠唱が早くなったんじゃないか。あと威力も上がったし」

「頑張って練習したからね。」

「だけどミルドが雷を纏いながら、後ろにくるなんてビックリしたぜ」



ミルドが使った属性魔術を体に纏わすなんて考えたことも無かったな。

もしもミルド見たいな人が居たら気を付けた方がいいな。


「まさかね。あれを避けるとは思わなかったよ。影を恨みたくなるね」


あそこで影を使ってなかったら負けてな。影を動かせる修行をしてて良かったと思うよ。

少しだけミルド表情が変わった。


「ユウキ君はやっぱり《魔眼》持ちなんだね。」

それを聞いて、左目には包帯が無いことに気付く!

あの時だ、ミルドに剣を突き付ける為に無意識で使ったんだ。


それを思い出して焦って、左手で隠す。

「別に隠さなくていいよ、分かってるんだから、」

「なぜ分かるんだ!」

「そうだね、《月狼》の時に見たんだ。」

やっぱりあの時に見られたのか・・・



「初めは驚いたよ、黒髪に少しだけある赤髪、そして、《魔眼》だってことに、」


髪まで見られていたのか。少しだけ怖かった。ミルドがどう思っているのか。


「でもね、ユウキ君のお陰で剣を学ぶことも、強くなることも教えてくれた。だから別に怖くは無かったよ」

「ミルド・・・お前」

「あの宗教と違って、君は優しいな。やっぱり君は君だね」

ミルドの励ましが心にグッとくる。


「だから、君には間違った道に歩いてほしくない。それだけは忘れないでくれよ」

「分かったぜ!大切な者を守るぐらい強くなって《最強の剣狼》になる」

「やっぱり良い夢だね」

「そうだろ」


正体が分かっても、そのまま受け入れるミルドは、本当に助けられているな。


「そういえば、ユウキは帝国印魔術学園に行くんでしょ?」

「どこで、その情報を」

「オーダさんが言っていたのさ」

「あのバカお兄さんは、何でも話して」


オーダは何でも人に喋るけど、そこが明るくて好きだな。


「僕も行くからさ」

「そうなのか、」

「だから、次は学園でやり合おう」

「分かった」


まてよ・・さっきミルドが言ったことを思い出す。次ってどういうことだ。


「なあ・・・ミルド、次は学園でって言うけど、森でもできるんじゃないのか?」

「・・・・・」

ミルドは俺の質問を聞いて、口が固まる。少しだけ時間が経った瞬間、口が動く動く

「僕ね。ここから離れることになったんだ。」

「どうして、そんなことに」

「俺の親がね、移動するから、僕の行くことになったんだ」

「そうなのか・・・」


ミルドは親の都合でここから居なくなるのか。言いたいことは沢山あるけど追及するのは止めとこう。


「あっちでも頑張れよ」

「うん・・・頑張るよ」

ミルドがそう言いながら立ち上がる。そして俺の方へ向く。




「討伐隊全滅の話なんだけど、襲われたのは、魔物じゃない」

「どういうことだ、魔物の他に何かを居るのか」

「その言うとおりさ、僕達の討伐隊は宗教に殺されたんだ。僕だけ、トドメを刺してこなかったんだ。」

「宗教か・・・」

「僕も頑張ったけど、何も触れずにやられたよ。何でトドメを刺さないのかは謎だったよ」



あのミルドでも、指一本も触れられないのか、宗教は一体何者何だろう。

「だから、宗教に後悔させてやるのさ。僕を生かしたことに、強くなって、討伐隊の仇を取るよ」

「あ・・・ああ」

「僕が強くなるまで、ユウキ君は絶対に生きてくれよ」



そう言いながら、ミルドは入り口の方に向く。


「ユウキ君・・・君のお陰で楽しい思い出ができたよ」

「俺もだよミルド、次は学園でな」

「うん・・・さようなら、我が親友よ」



そう言って入り口に向かったミルド。

ミルドの姿が消えるまで、見つめていた。


ミルドが完全に姿が消えたことを確認して、俺は剣を取る。


学園入学には時間は沢山ある。

その間に沢山鍛えて、強くなって、負けないくらいに!


《魔眼》を発動しながら、俺は剣を振る

暗い森で一人剣振っていた。



そして、山の方から村を見る人物が居た。その人物はニヤニヤしながらゆっくりゆっくりと行くのであった。




俺は絶望した。あんなことになるなんて・・・誰もが想像できなかった。

お疲れ様です。文字がおかしいところは沢山あったと思います。それでもここまで読んでくれてありがとうございます。



ミルドは生きてましたね。

勝手に人を殺すなんて無理だぜ!



就職試験で忙しいので、2019年に会いましょう。それではじゃーの




作者:どろりん/雪だるまより

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