第三話『残酷な結末と本当になりたい自分』
皆さんこんにちは!無意識過剰の雪だるまです。今までで長く書いてしまいました。就職試験は何も言わないでください。
少年はどんなふうに強くなるか楽しみですね。また大切な者を失ったら、すぐ壊れそうな主人公ですが、これもまたいい
ってことで、次は後書きで、
あと文字が多かったり、足りない部分があります!その時は、サイエンス修正するので、宜しくお願いします
「ふぅーーー」
あれから俺は5歳になった。
何も変わらず、修行に励んでいた。
ーーーー
初めは、俺が4歳の時、オーダの部屋に入って、稽古を付けて下さいって言ったら。
オーダの顔が驚いていた。
そりゃそうだ4歳の子供が急に稽古付けてくれって、頼んだら・・・誰でもビックリするだろ。
でも、オーダは直ぐに顔の表情を切り替え、俺に語ってきた。
「ほう・・・まさかお前から頼んでくるとはな」
オーダは俺の行動が予想外だったらしい、やっぱり不味かったか?
俺は、慌てたが、オーダは、答えてくれた。
「本当だったら、6歳に教える気だったが、お前が来るって事は、そんなに俺の稽古が待てなかったのか。」
オーダは、俺に向かって、笑顔で言ってくれた。
見てくれる人が嬉しかった。そして、オーダは言った。
「よし!行くぞユウキ、外に出ろ」
俺はオーダに引っ張られて、無理あり外に連れていかれた。
「まずは剣の持ち方を教える!いいか?」
オーダは、俺に剣の持ち方を教えてくれた。
初めて、持つ剣は凄く重く、中々持ち上げられなかった。
それを見たオーダは・・・
「初めから鉄の剣を持たすのが、駄目だったか。じゃ、初めは、木の剣で練習するぞ!」
俺は木の剣を持って、オーダの振り方を真似した。
初めは、とても遅い横に振りや立て振りだったが、それを何万回、素振りをしていると、だんだん慣れてきて、筋が良くなってきた。
オーダは笑顔だった、いつも一人の時は、真顔なのに今日は楽しそうだった。
「ユウキ!筋が良くなってきたな!兄さんは嬉しいぞ!よしもっともっとやるぞーー」
オーダは張り切ってた、そしてオーダの体の周りに風を纏りだした
凄い風で吹っ飛びそうになる
気付いたのか、焦って止める
「すまない・・ユウキ、兄さん張り切り過ぎた。」
もしもオーダが気づかずにやってたら、俺は吹っ飛んでいただろう。
そして俺も質問する
「兄さん・・・何で素振りをずっとやる必要があるんですか?」
オーダは俺の質問に笑っていた。
「ユウキ!素振りの意味は筋肉と魔力を伸ばす為にやっているのさ。」
驚いた、魔力を高めるには、体力が必要らしい、だから運動は欠かせない。
そして、筋肉は、重い剣を持つために必要らしい。
オーダの説明を受けて、俺は、また成長した。
そしてオーダは俺に向けて信じられない言葉を言ってきた。
「ユウキ・・・お前、属性魔術使えないだろ。」
オーダが急に俺が属性魔術を使えないことを見抜いてきた。
オーダは、俺の反応を見て、「やっぱりか」って聞こえた。
もしかして、俺は捨てられるのか、それとも斬られるのか・・それが怖くて怖くて、体を震えていた。
けどオーダは俺に向けて、言った言葉で震えが消える。
「ユウキ・・・別に属性魔術が使えないからって、お前を捨てる分けがないだろ?それに、お前の素振りを見ていると、無属性魔術は、使えるみたいだしな」
オーダの言葉で俺は混乱した、何で、そんなに優しくしてくれるのかと、オーダに俺の不安をぶつけようとして、オーダの顔を見たが、俺がオーダの顔を見ていたせいか、こっちから笑顔で返された。
言う気が失せた。
「それじゃユウキ!お前は5歳になるまで、無属性魔術の修行をするぞ!魔力を増やさないと、話にならないからな」
頷くことしか、できなかった。
広い草原で、二人で素振り続けていた。
ーーーー
5歳になった俺は無属性魔術をある程度使えるようになっていた。
《魔想耐久》を発動し、全身を魔力の鎧を覆う。
力が漲って来るのを感じながらも、その状態で剣を振っていた。
オーダの修行のお陰で、《魔想耐久》の使用時間が増えていった。
使う魔力と体力の量を増やすことで、《魔想耐久》の強度や威力が上昇するのだ。
「う・・・・」
骨が軋むような感覚で、思わず顔をしかめる。だが、前よりはましになった。
これも、オーダの修行のお陰だろ・・・初めは、体に纏う量を増やし過ぎると、肉体に負担が掛かってしまうのだ。
魔力を調整をする必要があった。
バランス感覚で、魔力を調節してた。
あれから、俺は諦めずに、鍛えて、体の筋肉が付いてきた。
誓ったからな、諦めないと・・
修行のお陰で、魔力量が上がってきた。
「もうそろそろだな」
体に限界が来たのを確かめて、魔術を解除した。
「ふぅ・・・」
極端に疲労感が襲ってくる
魔力が使い過ぎると起こる現象だ。
今は鍛えているお陰で、疲労で済んでいるが、魔力を使い過ぎると、最悪気絶する。
よく修行中に無属性魔術を使って、使用量をミスって、良くオーダに怒られたっけな。
今は魔力の限界値が伸びたため、気絶することはなくなった。
修行を受けて、1年が経ったか・・・初めは、厳しかったけど、体と体力が付いたせいか、とても楽しい。
あれから俺は、毎日オーダの修行を行っている。
そして、今俺が行っている修行は大きく五つある
まず一つ目、《魔想耐久》の修行だ。
オーダが属性魔術が使えない俺には、無属性魔術を極めろって言われて、今修行中である。
この世界には、ゲームや物語に出てくるような、英雄や魔物が存在する剣で山を飛ばすだとか、海を剣で斬るだとか、そんなことができる連中相手に対抗するには、こちらも、指をかじって、待つんじゃなくて、最低限の魔術を使って戦わないとならない。
最初に、《魔想耐久》に関しては、オーダに聞いた、話でよると魔力の消費量が多いと、体の消費大きくなることだ。身体を強化や力を強化することができる。
《魔想耐久》は発動するだけなら、それほど、魔力は消費しない。何にもできない俺の魔力でも、発動できる程度だ。ただし 、問題はあったそれは・・・
発動中は、常に魔力を消費していく。
修行中に魔術の限界まで使用していく度に、魔力は大幅に上がっていく、初めは、三十秒使用することに、倒れていた筈が、今じゃ余裕に、使えるようになった。
オーダの修行は毎日厳しいが、お陰で、体力が付いた。
五歳になった今では、修行の成果のお陰で、3時間近く《魔想耐久》を使えるようになっていた。
オーダから聞いたが、これなら余裕で、『レッドキングゴブリン』を討伐ができるらしい。
だけど、俺はもっと強くなる、その為なら、どんな苦難でも乗り越えて見せる。早く実戦がしたいが、今じゃ、すぐに殺されると思うから。もっともっと修行して、強くなって見せる!
前の俺と比べれば、大幅に変わったのが分かる!
オーダの修行で、《魔想耐久》が三時間を達成した時は飛び上がって、走り回ったものだ。調子に乗った俺は、無属性魔術の《魔想耐久》の上級魔術の《魔象限界》をやったが、十五分で、倒れた。その後、オーダに凄く怒られた。
また、《魔想耐久》を全力で使えば、素手で、地面割れる程度の力がでることも分かった。魔術を使わない大人なら、石ころのように投げ飛ばせるだろう。
さらに修行を続けて、上級を目指そう!
次に、二つ目
この世界は魔術だけではなく、体力と肉体を鍛える修行も行っている。
オーダのガチガチの筋肉を見れば、納得できる。
初めは、暑苦しいゴリラかと、思ったが、あれだけの筋肉がないと駄目なのだろう。
《魔想耐久》は筋力は上げてくれるが、体力は上がらない、だから体力は自力で上げないと行けないのだろう。
体力を上げないと《魔想耐久》した体の動きについていけなくなってしまう。
だから、俺はオーダの筋肉になるように修行を行っている。
普通なら五歳の子供は、ここで限られているが、オーダは、能力を伸ばすことができる修行を行っているお陰で、俺はだんだん強くなる。
無茶をせず、たまには厳しく、バランスのようにスケジュールに組み込んでいく・・・
今じゃ、目を瞑って、気配を感じる修行を行っている。
たまに鉄の剣を持って素手を数千回はやった。初めは、鉄の剣を上げるのに、やっとだったけど、今じゃ、筋肉が付いたお陰で、剣を振るようになった。
オーダの修行のバランスの良さ、体は、痛くならなかった。正直・・・筋肉痛になるって思ったけど、何故か筋肉痛にならない。オーダは、もっと修行が多い見たいだけど、俺に合わしてくれる、優しい兄さんだ。
これが楽しくて、修行が止めれない理由だろう。
そして、三つ目。
肝心の剣技の修行だ。
まず、剣の知識を学べても、《剣聖》にはならない。
だが、俺の修行は別だ、オーダは、剣の知識、剣の振り方や、踏み込み方を教えてくれたり、一撃を与えたら、二撃目、三撃目って素早く、斬る方法教えてくれた。正直凄く分かりやすかった。本よりとても、参考になった。
そして、オーダは俺に流派を教えてくれた。教えてくれた流派は《無心派》だった。《無心派》とは、相手の行動や、動きを先読みができるようになる。
何故それを先に教えるかと言うと、もしも魔物に出会ったらの為である。それを身に付ければ、どんな魔物の攻撃でも対策できる。
《流派》には、一段、二段、三段、四段、五段、六段まで存在している。
《流派》を習っているものは、だいたい三段ができて、一人前だ、五段ができると、匠ができるらしい。そして、六段、これはできる人は、数少ない存在である。六段できれば、英雄になれるぐらい凄いらしい。オーダは、全てにおいて《流派》は5段らしい。
だから俺は、《無心派》を極める為に修行をしているのだ。
剣技はとても、難しかった。オーダから教わった剣技《波斬》を習得中だ。
《波斬》は、剣に魔力を込めて、放つもの、だけどそれが難しい。
俺の場合、剣に魔力を込めることはできるが、剣を振っても、《波斬》を飛ばせない。
オーダから聞くと、俺は、剣に魔力を込めて、俺の魔力と剣に流れている魔力が離れきれてないらしい。
だから今、俺は習得中だ。
そして、四つ目
さらに無属性魔術の上級にも手を出している。
無属性魔術の《魔象限界》がとても難しく、《魔想耐久》よりも遥かに難易度は高かった。それでも、俺は習得させて、少しでも、最強を目指す。
そして、五つ目は・・・勉強である
ラクトアの部屋に行き、さらに知識を学べていた。
オーダは、何故か俺が文字を読めることが分かってたらしいけど。
「さぁーユウキ!修行だけじゃなく、知識をもっと学ぶことだ」
そう言って、俺を置き去りにしてどっかに出掛けた。
父はいつもどこかに出掛けていることが多かった。だから、父はいつも俺に向かって、言う
「ユウキ!お前は好きに生きろよ」
父が言っていることが、分からなかったけど、適当に返事をした。
「はーい、お父さん」
そういえば、ラクトアの部屋の本棚の中に厳重にしてた本が、一冊あったなと、気付き、父がまた出掛けようとしたから、聞いてみた。
「ねぇ・・・お父さん、お父さんの部屋にある本棚の中に一つだけ厳重にしてたけど、あれは何?」
聞いた・・・ラクトアはそれを聞いた瞬間固まった。沈黙が続き、やっとラクトアが話した。
「気になるのかい?あれは大事な本でね、凄い貴重な本なんだ、それでも、見たいなら、特別にユウキなら見せても良いよ」
そう言ってラクトアは、自分の首に掛かっていた物を外し、俺に渡した。
そして、ラクトアは「強くなれよ」
言って、外に出ていった。
ラクトアの部屋に行き。ある本を手に取った。
鍵穴つきの本に、楔に巻かれている本俺は、ラクトアから貰った鍵を本の鍵穴に入れる・・・カチッって音がなった。
そして、鍵と一緒に貰ったネックレスを楔に付けたら、楔が反応する・・・ロックが説けた本になった。ドキドキしながら俺は見た・・・俺が見た物は。
何かが書かれている歴史だった、少しだけ、ガッカリしたが・・
よく分からない文字があった・・・
それは、《剣狼》って書かれた本だった。それを見ると、ある男が五属性魔術だった。そして、その男と付いて歩いているものは、驚きが隠せなかった。それは、最強の種族って言われた。
《絶狼人種》のレジェンドウルフだった。
白色で神に仕える者だと言われている。
野蛮で獰猛な狼がなぜ従うのか、そこには《絶狼人種》詳しく書かれてた。
《絶狼人種》の特徴は、目と鼻らしい、他の種族と違って、とても、鼻が良く、目はどんな暗くても、見える。そして、足が早く、並みの剣聖では、見えないという。
《絶狼人種》の尻尾が一番危ない。何故なら、尻尾には、魔力の溜まり場でもある。だったら尻尾を切ったら、簡単だと、思っていた。冒険者は皆、無惨に死んだ。《絶狼人種》の尻尾は魔力の溜まり場で、とても固い。剣聖の一撃すら、切れなかった。そして、《絶狼人種》は尻尾が刃物のように鋭く、攻撃をする。木なんて、簡単に切れる。
《絶狼人種》に出会った瞬間、自分の腕がいつの間に無くなっていることがあった。右手は無かったけど、奇跡に1人生き残った冒険者が居た。見た感想だと、右手だけが、転送された感じだったらしいが。
《絶狼人種》は食べるのが、とても早く捕食の姿を見た者は居ない。あまりにも速い為・・・神速って言われている。
中には《絶狼人種》の亜種ブラックレジェンドウルフが居る。
白いレジェンドウルフよりブラックレジェンドウルフは、更に狂暴で、普通の《絶狼人種》じゃ、話がならないほど強い。しかもブラックレジャンドウルフは、普通の《絶狼人種》の身体能力の二倍になっている。さらに・・・能力を二つ持てるのだ。二つの能力は選ぶんじゃなく、生まれつきだが、普通の《絶狼人種》は能力はなく、亜種の劣化版見たいなものだ。
未だにブラックレジェンドウルフを討伐した者は、まだ居ない。
ブラックレジェンドウルフは、皆から漆黒の暗殺者って呼ばれてるらしく、人に馴れなく、会った瞬間死ぬ。
普通の《絶狼人種》は、馴れる奴も居るが、ごくたまにしか居ないらしい。昔は、剣狼になろうとしたが、《絶狼人種》に襲われて、被害が拡大したため、剣狼って言うキーワードは、王国が消した。
その《絶狼人種》とともに戦った騎士と狼・・・「魔女討伐戦」で、一番活躍した者がその騎士と狼だった。
これを見た王は、剣狼って言う言葉が誕生した。
他には《絶狼人種》が行う、
《狼の誓い》これの内容が、文字が潰れてて、読めなかった。
そして、もう1つ気になったキーワードを発見した。それは、《魔眼》っていうこと、これは、俺が産まれて、すぐにオーダやラクトアに言われた。
その正体が分からなかったけど、これで、知れる!
《魔眼》とは、魔力が込められた眼、魔力の限界や魔力の威力が上がる。他には、剣技の威力・・魔術が上がる。
昔は、《魔眼》をあまりにも欲しくなった人達は、眼を奪い合い、街は血塗れになったらしく、酷いかった見たいだ。
だから俺は、オーダに左目は、包帯で、巻いて、隠せって言われている意味が分かった。取り敢えず、見たことない知識が知れて、良かった。
本は元に戻して、自分の部屋の机の上に、本の鍵を置く。
《剣聖》に関する知識も身に付けた。
《剣聖》になるには18年に一度、国によって行われる『剣聖選抜』に出て、優勝しなければならない。
オーダから聞けば、選抜で剣聖になってもいいけど、剣聖を倒しても、剣聖になれるが・・・差が凄いので、皆は、選抜を受けている人が多いらしい。
確か・・・前回の選抜が行われたのは、三年前で、次に行われるのは十五年後だ。
二十二歳になる年だな。
皆が俺を、《剣聖》にしようとするが、俺は、まだ悩んでいた。本当にそれで良いのか?俺は、流れるままに、《剣聖》の道を歩み続ける・・・
だけど、俺の目的の一つは、最強になって、大切な者を守るために、修行をしている。
だから俺は・・・欠かさず、体づくり、剣技、魔術、知識、流派の修行をやって身に付けていった。
ーーー
自分の部屋から出て、もうそろ夜になる頃に、外へ出た。
もう一つ、欠かせない者があった。
それは、槍投げである。初めは、槍が無いのか、探してみたが・・・どこにも無く、ガッカリしていた。
だが、その時に何かをひらめいた。
ナイフを投げれば、いいんじゃないのか?そう思い、俺は倉庫から何個かのナイフを取った。丁度そこに大きな木があるので、取ったナイフで、木に投げるが、槍と違って、少しだ重く、とても難しかった。けど、投げている内に、だんだん上達して、木に深く入るようになってきた。
槍とは、違うけど・・・前世の頃を思い出しながら投げると上手く行くもんだな。投げる力の量を考えるのは、前世と同じで、懐かしい気分だった。
「ほう?ユウキは投げる才能もあるのか?」
後ろから急に声が聞こえて、後ろを向きながら、下がっていく。
「おい!驚かしたのは、悪いけど下がることはないじゃないか・・・だけど投げる才能か、うむ」
「お兄さん!急に後ろに現れないで下さいよ!死んだって思いましたよ」
「いいだろ、お前がこの時間に出掛けたから、気になっただけさ」
「だった声ぐらい掛けてくださいよ」
オーダは笑いながら、すまないって謝ってくる。
「ユウキが投げたナイフ・・・随分深く木に入っているな。修行でもしたのか?」
木の元へ行って、確認するオーダは凄く俺に気になっていた。
「なんか投げていたら、楽しくなり、ひたすらナイフを木に投げていました。」
オーダに言ったら、少しだけ驚きが顔が浮いた。そして、再びオーダは考え込み、俺に言った
「ユウキ!もしかすると、《幻想派》ができるかもな。」
オーダが急に流派のことを話してきた。
でも気になった。投げるのがメインで使われる流派・・それが《幻想派》だ。
オーダの説明を受けて、何となく話が分かってきた。
《幻想派》とは、幻を見せる流派で、ナイフを相手に投げ続け、相手がナイフに注意を向いた瞬間、剣で斬りつけるらしい。
他には、無数のナイフを投げる流派は、あるけど、これは難易度が高い、それは、一つのナイフに魔力を込めて、魔力を分散させ、ナイフが無数に見えるようになるらしい。
まず《幻想派》は投げる速度と威力が大事だ。投げる速度が遅いと、惑わすどころか、簡単に弾き返されて、おしまいだ。
だから《幻想派》を使う人は少なく、暗殺者向けの「流派」だ。
オーダの説明を受けて、早速やろうとしたが、オーダに止められた。
「ユウキの実行力は、誉めるが・・・夜は危ない!だから明日やれ」
オーダは俺に向けて、そう言われた。
言っていることは、正しく夜は凄く危ない。
「分かりました。」
家に向かっている最中、オーダは俺に向けて、言ってきた。
「ユウキの左目・・・魔眼があることは教えたな。その力は強力で危ない眼でもある。本当だったら使っては欲しくないけど、そこに大切な人や仲間が危険が迫った時にその力を使って守れよ。」
左目のことを言いながら、頭をワシャワシャしてきた。
「ユウキは強くて、優しくて、真面目な子だ。誰でも守るために、大切な者を守るために、その眼を使いなさい!その眼は、自分の物だ、強く生きろ!アーウィンの希望」
オーダは笑いながら、外に響いた。俺は感動した。こんなに見てくれる人が居ただろうか?やっぱりオーダは好きだな。
だけど、気になったことがある。それは、どうして俺の黒髪とちょっとだけある赤髪が嫌われているのか?
前の買い物のお使いで、呪われた子とか殺されるとか、怯えてた、それがずっと疑問に思い。オーダに質問する
「ねぇ・・・兄さん!どうして皆俺に怯えたけど、どうしてなの?黒髪だから、それとも赤髪だから?」
オーダに質問したが、しばらく沈黙が続いた。
そして、オーダは話した。
「それはな《魔女討伐戦》で魔女を蘇らした者が黒髪で、少しの赤髪、そしてユウキとは逆だが、右目に魔眼がある、だから皆怯えている」
オーダの話を聞いて、分かったことは。
魔女を蘇らせる組織が居たらしい、その組織は宗教っていう。その宗教の7人の一人がその《魔女討伐戦》の引き金になった。しかもオーダと対等にやれる恐ろしい奴らしい。しかも宗教の中でも強いって言われ、討伐に出た。
その討伐隊は、戦力を固めた最強の討伐対らしい。剣聖4四人と冒険者と騎士を合わせて、一万人討伐隊ができた。
それに向かって行ったが。
討伐隊は全滅した・・・
全く歯が立たなく、あの剣聖ですら、敵わない相手・・・それで皆は、剣聖四人を殺した、黒髪と少しだけある赤髪、そして、魔眼、それで俺に怯えているのだろう。
だけどオーダのお陰で、俺の魔眼は包帯で、隠れているので、大騒ぎにはならないのが、幸いだ、
俺が悩んでいる中・・・オーダが話題を変えてきた。
「ユウキは何になりたいんだ?俺から見たら悩んでるしか見えない」
俺は驚いた。属性魔術もそうだが、何でオーダは俺の悩んでいることが分かるんだ?まるで、心を読まれているみたいで、怖いな。
けどは、俺は全部答える
「兄さん・・・まだ分からないです。自分は剣聖にならないと行けないのに、何故か、違和感があるんです。考えるだけで、心が痛くなります。」
オーダに全部答えた。言った後よくよく考えてみたら、遠回しに剣聖はやりたくないって言っているもんじゃないか。
今にも逃げ出したい気分だった。けどオーダが言った言葉が信じられなかった。
「何だ、そんなことかよ・・・嫌なら剣聖なんて目指さなくてもいいぞ!やりたいようにやって生きろ!これはお前の人生だ!俺達が決めることじゃないしな」
俺は混乱してた口からでは。
「え・・・・あ」この焦り具合だ
それを見たオーダは笑顔で言ってきた。
「ほら、親父も言ってたろ?好きに生きろってな!」
そういえばラクトアもそう言っていたな何を言っているのか、わからなかったけど、俺に言ってきた言葉って、俺のために言ってきたのか。
オーダの優しい言葉で、体がだんだん軽くなってきた・・・そして、俺は決意した。《あれになることを》
顔を上げたらオーダはこっちを見てた。その時俺は言った。
「兄さん!俺・・・最強の剣狼になる!」
言った瞬間、オーダの顔は呆然としてた。まるで、何を言っているのコイツ見たいな顔をしてた。
馬鹿にされてもいい、貶してもいい、だけど、俺は絶対になる《剣狼》に・・!
オーダは急に笑いだした。
「ウハハハ、いきなり剣狼になるとか、面白いこと言うじゃねーか!剣聖よりも上へ行くか!いいね~その夢・・・ユウキならなれるかもな剣狼に」
オーダはすんなり納得した。俺はあまりにもあっさりしすぎて、驚いた。
「兄さんはなんも思わないですか?」
「言ったろ、自分の人生は自分で決めろ、好きに生きろってな!」
本当にここに生まれて良かったと思った瞬間、目からジワジワときて、雫が落ちる。
「何だ・・ユウキそんなに泣くほど感動したか?」
「はい、だって、剣狼になることを認めてくれたから。」
言いながら右手でゴシゴシした。
「泣いているとこ悪いが、ユウキは学園に興味はあるか?あそこには、魔術や剣技、流派を学ぶことができるのだが。」
この世界に学園があるのか。学校には
いい思い出がない。
あまり、通いたいとは思えないな……
だが少しだけ気になる、ここよりも遥かな知識や流派に、
「だがなユウキ、強くなることは大事だが、仲間も大事だぞ!そこで、俺はユウキに学園を進めたのだ!理由は簡単だ」
「学園にはいろいろな人が集まるから、他ではできない経験ができると思うぜ」
「仲間ですか・・・」
「ああ。たくさんの人と関わって、人間として成長することができたり、彼女ができたりな!それに同年代の子も、たくさんいるはずだ。」
・・・皆から怯えられているのに学園か、
「それにな、学園にはたくさんの剣士や魔術師がいるぜ。強い人もいっぱい居るしな。そういう人と手合わせしたら、強くなれると思うぜ」
「それに気になるだろ、俺以外の奴と手合わせできるのが!いろんな戦い方を知れて強くなると思うぜ。」
「それは凄く気になります!」
「有名な冒険者とか、有名な騎士とか、《剣聖》とかな、でも剣狼は居ないからな。それに強い人の多くが学園に通っていたみたいだしな。多分だが、まだあそこには師匠が居ると思うしな」
オーダに師匠が居たのか、それにビックリだ。学園か・・・話を聞くと凄く気になる、行きたいけど、やっぱり・・・
「よし決まりだ!ユウキは学園に入るのだな。今の内に連絡して許可をもらわないとな。」
俺は何も言っていないのに、何故か行くことになった。確かに、行きたいって思ったけど、もしかして俺?顔の表情で分かりやすいタイプか!
「よし!ユウキ後で予約してやるよ俺の弟だって伝えれば、無料で入れるからよ。おっと、そう言えば、まだ学園の名言ってなかったな。学園の名は『アザリア帝国印魔術学園』だ」
確か本で見たことあるぞ!『アザリア帝国印魔術学園』は学園の中でもトップで貴族や王直々にやってくる学園だ。
普通の一般人じゃまず入れないのに、オーダが連絡するだけで、入れるって、オーダはどんだけ凄いだよ。
「よし家だ!帰ったら飯と風呂だな」
俺達は家に着いて、中に入るのであった。
ーーー
あれから二ヶ月経過した。
ついに魔術の適正調査の日がやってきた
・・・やってきてしまった
仙人って言う賢者が家に来るらしい。どんな人だろうか、何回も想像していた。
「ユウキ・・・そんなに緊張するな。何の結果が出ても、結果は数字だからな。」
「そうだぜユウキ!心配なんて必要ないぜ」
ラクトアとオーダのフォローで、心が落ち着く。
そう話してる途中に玄関からノック音聞こえた。
「来たか?」
そう言って出迎える、ラクトアは扉を開けたら、そこに髭がモジャモジャじいさんが居た。
髭は、地面に付きそうなくらい長い
髪は、波のようにうねっていた。
俺は思った。ここの世界の仙人は格好賢者かと思ったら、今でも死にそうなおじいさんだ。
その仙人は、俺を見て、目つきが鋭くなった。
「お主、面白い髪と眼をしておるの」
「そうですか?ありがとうございます」
急に仙人に話しかけてきたので、答えたが、なぜ仙人が俺の左目に魔眼があることに気づいたんだ!
「どれ・・・手を出してみ」
仙人が言うままに手を出した。
「なるほどな、ふむふむ」
手をじっくり見たあと俺の顔のずっと見てきた。
手だけじゃないのか、俺はそう思った。
「どうですか仙人、ユウキに剣聖の資格は、」
ラクトアは仙人に聞いた。
「残念だが、この子に剣聖の資格はない」
そう答えた。仙人、それを聞いたラクトアは「そうですか」と少しだけ暗かった。
だけど仙人は、何かを言いたそうにしてた。
「だが、この子には何かの資格がある。どんな資格なのか、分からないが、きっといつか役たつだろう。」
そう言って、仙人は右目が急に鏡見たいになった。
「これは属性魔術が分かる魔道具じゃ、」
仙人の話を聞いた。要するに。
炎なら赤、水なら青、雷なら黄、風なら緑、土なら茶、という具合だ。
疑問にも思うのは、何で目なんかに、入れたのだろうか。そう思った瞬間、オーダが耳元でこっそり話しかけてきた。
「仙人さんは、目がヒカルのが楽しいだけらしいぞ、だから深く考えるな」
オーダの説明で仙人は更に、ヤバい人にしか見えなくなってきた。
仙人が手を出してきた。
「手を乗っけてみろ」
言うがままに、手を乗せようとしたが手止まった。焦るな、もしかしたら属性魔術の適性があるかもしれない。そう信じて、手を乗せた。
その瞬間、仙人の様子がおかしい、仙人の目はまだ光ってないのに!
「う・・・がは・」
ラクトアは仙人に駆け寄った。
「大丈夫ですか!」
「あぁ・・大丈夫じゃ、それよりもこの子の属性魔術には、何もないはずだが、急に苦しくなって、死にそうだったわい」
「じゃ・・・ユウキは」
「結果・・剣聖の資格は無し、属性魔術の適正無しじゃな。あるっていったら無属性魔術かの~」
結果は最悪だった。属性魔術がないのは分かってたが、まさか剣聖の資格がないとは、あまりにもショックだった・・。
「だが、お主剣聖の資格がないからって剣聖になれないわけがないのじゃよ、中には、資格が無くても、剣聖になっている人は要るからな」
「さて、わしは他の者の所に行かないと行けないから、もう行くぞ~」
そう言って仙人の回りに風が舞い、そして消えた。
妖精のようなじいさんだな。
「ユウキ・・・・俺を許してくれるか?」
ラクトアは、俺の結果で、ショックを受けていただろう、だから俺は、
「君しないで、お父さん!だってここに生まれただけで感謝してるもん」
ラクトアの目からは、涙を張っていた。「ありがとう」って言いながら、
とても辛かった、生まれて始めて、最悪の気分だった。
「よし!ユウキ修行するぞ!結果なんて、どうでもいい!強くなることを考えろ、前に進めユウキ」
「はい!」
俺達が外に出て修行へ出掛けていった。
そして、家の中に取り残されたラクトアは椅子に腰掛けて、嗤っているような気がした。・・・・
これが、まさかあんなことになるとは、誰もしらない
とっくに決まっていた。何になりたかったもの・・・それは。
ーーーーー最強の「剣狼」になる。
疲れました。休憩時間にやると手が止まらなくて、困りますね。
今回の話は、成長成果ですね。いつかナイフ投げが、役に立つなんて、誰も思わなかった。
リアルは就職試験で、もう書けないと思うので2019年に会いましょう