第二話『大切なものを守れる為に強くなる』
皆!こんちには、俺は元気だぜ。
就職試験に向けて、面接練習してるのに、横にパソコンがあるじゃないですか!
初めは、動画を見て落ち着く予定が、何故か打っていました。
多分これ以上じゃ投稿ないと思うけど、宜しくお願いします。
あと要注意、抜けている所や、文字が二文字多かったりします。そのときは、こっそり治しておくので、心配なく。
次は後書きで会おう!
この世界に転生してから、二年半が過ぎた。
最初は立つのが大変だったが、最近になってようやく普通に行動することができた。
今では家の中を歩いたり、走ったりもできる。
今、自由に行動ができるようになってから、この世界の文字を勉強してた。皆の会話では、日本語だが、使用されている文字は見たことがないもだった。まるで古代文字だな。
でも文字を覚えないと、この世界の本を読まないと始まらない!
いつも兄さんに英雄の話を絵本化したものを読み聞かされてたっけ。
抱きついてくるから、とても暑苦しいかったな。
想像するだけで背筋がゾワッてなる。
取り敢えず、この世界の文字を勉強した
この世界の文字は、前の世界で言うところのインド語に似てた。
ここで高校時にインド語を少しだけ覚えて良かったと自覚した。
文字数はとても多く、中には変則的な組み合わせ方や暗号的なものもあったりしたが、一度覚えてしまえば後は簡単だった。
勉強を始めて、ほんの数ヶ月で家の本がほとんど読めるようになった。そのなかで、気になった本もあった。それは、鍵穴らしきものがある本、それに厳重に楔が巻かれている。
前世で聞いたが、赤ん坊は最も物覚えが良い時期だと聞いたことがあるが・・・それが、まさか本当だったらしいな。
何か頭が冴えてるかも!
こんなに物覚えが良ければ、もっと幸せに暮らしてたかも、もしかしたら母を助けられたかもしれない。
いや・・・無理だな。俺には
「今日は帰りが遅くなる。良い子にしているんだぞ。何かあったらお兄さんに聞きなさいよ」
「はい、行ってらっしゃい・・お父さん」
ラクトアは玄関の扉を開け、そのまま外に出ていった。
居なくなったか、窓から確認する
確認した後は、そのまま自分の部屋じゃなく、ラクトアの部屋に向かった。
ラクトアの部屋で勉強をしていた。
文字を覚えてからは、隙を見ては本を読んで、過ごしている。
できれば物覚えが良いうちにこの世界の知識や魔術、剣技や種族色々頭に入れておきたい。
先に、知識は身に付けないとな。
ここの勉強道具の本を抜いたら、家にある本の大半はラクトアの書斎にある。
俺は上の本が気になった。
けど、背の低さのせいで高い所の本が届かない。
何かないか周りを見た。
そしたらハシゴがあったので、それを使い、本を取った。するとハシゴがバランス崩し、落ちた。凄く痛いが、轢かれた痛みよりは、まだ大丈夫だ。
ってか。気になった本を取り出したら、一緒にもう一つの本が落ちきた。落ちた本を拾って、二冊の本を見た
その本の題名
・種族と歴史について
・魔術と魔術のコツについて
大きくこの二冊のジャンルに分けられた。どの本にも平然と剣や世界のことや魔力といった単語が出てくるため、読んでいた。苦痛よりも楽しかった。
前世で言う、ゲームや辞書を読んでいるような感覚だ。
俺が一番興味を持って読んだのは、当然・・・魔術に関しての本だった。
早く魔術を学びたかった。ただそれだけ
本の内容を要約すると、こうなる。
この世界の人間達は体内に『魔力』が存在している。
生まれつきに魔力量が違う、中には使えない人や魔量の暴走で、体が朽ちることもある。
魔力とは、血液のように全身を循環するエネルギーのことを指す。
その魔力をコントロールし、外へ放出することを『魔術』と呼ぶようだ。
魔術には、
・属性魔術
・無属性魔術
・亜人魔術
・召喚魔術
・錬金魔術
・禁忌の魔術
・ニ属性魔術
の7種類が存在している。
まずは「属性魔術」
炎、水、雷、土、風。この五種類の魔術のことを属性魔術という。
たまに希少の属性をもつ者もいる。
それは、光、闇の魔術があること・・・だが、この光と闇は、他の五種類の魔術に異なる。
まず光魔術は、味方の攻撃上昇や速度上昇などのサポート役魔術だ。
だが、サポートだけではない、ある一人の剣聖は光魔術の使いだったらしい。
その剣聖が使った剣技は『閃光天明』という技があった。
それで、街にやって来た魔物の軍勢が消えたって聞いた。
次は闇魔術だが、正直情報が少ない、闇魔術の効果では、自分の耐久力と攻撃力上昇というものがある。それも闇魔術が強いほど効果が大幅に増加するらしい、他にもあるが、効果が不明らしい。これも、ある一人が闇魔術使いだった。だが、そいつは街を滅ぼし、人を沢山殺したらしい。
それで、剣聖二人に殺されたとか、正直闇魔術は禁忌の魔術の分類に入っている。
属性魔術はこの世界ので最もポピュラーな魔術になっている。
ーーー光闇を除いて。
以前 オーダが漆黒樹に剣技を俺に見せたのは、《龍絶波》という風剣技だ。中には、属性を纏わせることも、可能らしい。
そして『無属性魔術』
これは魔術魔法のどれにも属さない魔術のことを指す。
中には属性魔術ができる人達に見られると、馬鹿にされるらしい。
最も有名なのが《魔想耐久》という体や耐久があがる魔法もある。その上級魔法もある。
それが《魔像限界》というもの。《魔想耐久》よりもはるかに効果は大幅に上がる。その代わり、魔力の消費も多くなること。
だから、魔力を少しだけ使って、戦うか。
それとも、魔力を大幅に使って、戦うか。
メリットとデメリットが激しい。
次は《結界封印》だろうか。
種類がとても少なく、身体強化などの有名どころ以外はほとんど使用されていないらしい。
そもそも無属性魔術の種類が少ないようだ。
何故この本には無属性魔術が全然書いてないかというと。
単純に属性魔法の方が強力だからだ。
そのせいか、属性と無属性の差別が激しい。
次は『亜人魔術について』
これは人間以外の種族が使う魔術のことを指す。
人間では、使えないからだ。
どうやら、この世界には人間の他にも、いくつかの種族が存在するらしい。
よく名前が出てくるのは、妖精種のエルフ、土妖精種のドワーフ、
影人狼種のシャドウ、
鬼人の精霊のオーガ。
そして最強の種族、絶狼人種のレジェンドウルフ
レジェンドウルフは、種族のなかで野蛮で、誰にも従わない。恐ろしい狼。
レジェンドウルフを1匹討伐するのに、
剣聖四人でも、きついと言われている。
もしも出会した場合は、死んだと思えって書いてある。
これらを総じて、人間は『亜人種』と呼んでいるようだ。
亜人魔術は人間には伝わっておらず、亜人のみが使用できる亜人専用魔術だと指している。
次に『召喚魔術』。
これは名前の通り、指定した物や生物を呼び寄せる魔術だ。
例えば、強い魔物を召喚したり、練習相手に良いらしい。
発動するには、魔物の何か部位と『魔法陣』を作る必要があるが、作成には膨大な魔力が必要らしい。
まず個人での使用は不可能では無いが、効率もあまり良くないため、現在ではほとんど使われていないらしい。
一人だけ個人で使ってやるって言って、周りから無理だって、言われて、それに腹がたったのか、膨大の魔方陣を作って、Sランクモンスター召喚させて、街が危なく、壊滅するところに丁度、剣聖が居たお陰で、助かったらしいが、今でもその男は牢獄にいるって書いてある。
次は『錬金魔術』
錬金魔術は何かを作ったりすることが特徴である。
前世だと、錬金術師と同じである。
中には、武器を作ったり、家を作ったりできる。
そのせいか、色んな冒険者に、金を稼げる方はって聞くと、皆は口をそろえて言う錬金魔術だと……。
次は『禁忌の魔術』
これは、ある人物が作った魔術である。中には禁忌の魔術の『不死力』ってあるが、この効果は、威力は十倍以上も上がるが、体が腐ったりする。他には『死魔力』効果は、どんな弱い魔力でも、威力は、この世へ思えない魔力を放つらしい。
その変わり、それを使ったら最後一生魔術は使えなくなる。
禁忌の魔術は、とても危険なので、使う奴はいない。
さっきも言った。
闇魔術も禁忌の魔術の分類に入っている
闇魔術の効果が分からないから、禁忌の魔術になったらしい。
最後に『ニ属性魔術』
これは、ニ属性魔術とは、ニ属性同時に放つものじゃなく・・・混じって出ることをニ属性魔術と呼ぶ。
例えば、そいつが炎と風魔術を持ったとしよう。
魔術を放つ時に、炎と風の合体魔術になるわけだ。だからニ属性同時に放つより、属性魔術が混ざった者が良い。
光と闇ほど珍しくはないが、もつ者は
少ないと言われている。
また、魔術にはそれぞれレベルがあり、強さや使用、経験で難易度によって下級、中級、上級、超級、聖王級と分かれている。
中級が使えて一人前で、上級が使えれば、名が載るぐらいになる。
超級が使えれば、歴史に名前が残るらしい。
そして聖王級は、剣聖と同じ価値の称号を貰えるらしい。
体内や血液で魔力量に関しては人によって違うらしいが、訓練次第である程度量を増やすことができるようだ。
しかし、どの魔術を使えるかは生まれ持っての才能で決まってしまうらしい。前世とほぼ変わらないような気がする。
生まれつき体が弱かったら、何にもできない者もいる。
魔力が使えなくても、普通に暮らしている方が幸せだろう。
中には、属性魔術がまったく使えない者も居る。
そのせいか、子供を捨てる奴も居るらしい
、無属性魔術がまったく使えない者は、別に属性魔術を使えれば、問題無い
魔術自体が使えない者もいるらしい。
使えないものは、黙って、魔物の餌になれって言われている。
特に属性魔術は、どんな属性が使えるかは完全に才能に依存している・・・中には例外も居る。
それは、魔術自体が使えない者を無理やり、使えるようにする実験が行われている。
魔力を人の体内に入れるのは、簡単だ。
だけど元から魔術を使えない者は、体が朽ちる。
成功者は誰も居なかった。
だから今は、禁止されている。
そして大体の人は一属性か二属性しか魔術を使うことができない。
生まれつきで身に付く魔術属性の数も違うのだ
多くて三属性くらいだ。
奇跡が起これば、四属性くらいだ。
また使用できる魔力の中でも、得手不得手は出てしまうことがある。
だがこちらは、練習や努力をすれば、何とかなるようだ。
前世の槍投げの先生も言ってたっけ。
「努力をすれば、いつか報われる!」
思いだし笑いをした。
魔術の才能に関しては血筋などが大きく影響してくるらしく、差別がとても酷いらしい。
貴族なんて、優秀な魔術師や剣士、中には剣聖としか子供を作らないなんてこともあるんだとか、。
他には、亜人種と子供を作る人も中には居る・・
以上で、魔術の知識を学べて良かった。俺はワクワクして、魔術のことを知れて楽しかった。
この世界には本当に魔術がある。夢のようだ、そう考えて、非常にワクワクし過ぎて、心臓のドキドキ音が大きくなってきたもんだ。
早速、自分にはどんな魔術を使えるか、試した瞬間だった。
「・・・・う」
体が苦しかった。誰かに押し潰されている感覚で、気持ち悪かった。
時間が立つたんびに、体はだんだん軽くなってくる。
今の感覚で、分かったことがあった。
それは・・・どうやら俺は、一切の属性魔術が使えないらしい。
あまりにもショックだった。
あんなに楽しみにしてた魔術がまさか、使えないとは、多分だが、試した瞬間、苦しくなったのは、属性魔力がないから、体が押し潰されていた感触なのかも知れない。俺は、属性魔術が無かったようだ。
ーーー
「ユウキ!飯だぞ、早く降りてこい!」
「はい、今降ります。お兄さん」
オーダに呼ばれ、俺はリビングに行く
リビングでは、オーダが飯を作って、料理を運んでいた。
食卓の上には、色々の調味料や赤色の結晶があった。
この結晶は、《魔結晶》というらしい。
魔力を封じ込めて作られた結晶で、この世界では、電化製品の代わりに使われている。
水は普通にあるが、新鮮の水が飲みたいなら、聖なる結晶を水に入れると、新鮮の水ができるらしい。
明かりだけではなく、料理とか、風呂に使う湯沸かすのもこの《結晶》だ。
この世界では、科学がない代わりに、それを、補う形で魔術が使われている。
意外と生活に不便がない。
むしろ前世より便利だと思う。
「よしユウキ!食べるとするか、沢山食べて、大きくなって、俺を超えないと話にならないからな!」
オーダの元気よさは、暑苦しいが、俺を見ていて、くれて嬉しかった。
そして、オーダが俺に目線を合わして、飯を食えって、伝わってきた。
「何で、お兄さんは、そんなに強いんですか?」
何故、オーダが強いのかを、まだ聞いてなかった。
「ん・・・そりゃ、鍛え方が違うんだよなぁ~」
「いいかユウキ?俺みたいに強くなりたいなら、沢山寝て、良く食べて、鍛える。これが一番だ!」
最近、オーダは俺の事に、話が長いこと、そんなに、俺を強くしたいのか?魔術が使えないなんて、言ったら、きっと凄い目で、お前は!俺達の、アーウィン家に泥を塗った!貴様はここで死ねって言われる気がして、とても怖かった。
「何だよ、ユウキ?俺が怖いのか、安心しろ、俺は、お前を『切らないからよ』」
その言葉を聞いて、さらに、魔術を使えないって言えなくなってしまった。
「………………」
少しだけ、考えた。
この二年間半で、このアーウィン家の事情は、何となく見えてきた。
特にラクトアが、よく得意気に語ってくれたからな。
ラクトアの自慢話は飽きたからな。
嫌でも、頭に入ってきたからな。
アーウィン家は、どこの町でも、有名で、王でも、認めた貴族だった。
一千年前にあった『魔女討伐戦』と呼ばれる大きな戦争があった。その討伐戦にほとんどが参加していたのは、このアーウィン家である。
未だに本になって、聞いたことが無い奴は、いないらしい。
それぐらい有名なのだ。
ラクトアがしきりに「アーウィン家の子供は、代々、剣聖に導かれた存在なのだー」って良く叫んでいたのも、これが理由だ。
と言っても、本当にこの家族は優秀なのか、未だに分からない。
オーダは、確実に強いだろう、見た瞬間死ぬって脳が先に反応するからな。
でも、ラクトアは、よく分からない・・・ただ短剣を持っている、危ないおじさんにしか見えない。
ラクトアがどれぐらい強いのかも気になる。
オーダは、多分・・・最強の剣聖なのだろう。
もう少しだけ漆黒樹を調べたが、並の剣聖じゃ、斬れないらしい。
それが、たったの一回振っただけで、斬れるってことは、オーダは、世界の中でも最強かもしれない。
なのに、何故・・・子供を産んで、その子に託したいのか。
それは、アーウィン家が少ないからだ。
元々アーウィン家は、子供ができることが、少ない。
だから俺が産まれたのも、奇跡でしかないらしい。
アーウィン家は、優秀で、戦死が少なかった。
けど・・・老衰で、死ぬ者が多かった。
だから、だんだんアーウィン家の人が減って、今じゃ全滅の危機があったのだ。
母は、アーウィン家では、無かった、ラクトアから聞いたが。
母も、とても優秀で、属性魔術の4属性を使えた、最強の魔術だったらしい。
けど、母の体は、だんだん朽ちていく、原因は、何かの病だった、それで、母はどんどん弱くなり、力が入らなくなったこともあったらしい。
それを聞くと、前世の母を思い出す。
母は、アーウィン家の為に、子供を作ろうって、ラクトアに言ったらしい。
初めはラクトアが拒否ってたが、母の決意が強かったらしい。
それで、俺が産まれたが、母は死んだ・・・でも、ラクトアから聞くと、母は幸せな顔で死んでたらしい。
ラクトアは、それを見て、俺を最強にして、アーウィン家を継いでほしいとか。
アーウィン家はとても複雑だと思っていた。
考えている中、オーダは、話しかけてきた。
「ユウキ。今度、色んな剣技や流派を教えてやろう!本当は、今すぐにもやりたいが・・~ユウキは小さいからな、もう少し大きくならないとな!だから今は、良く食べて、寝るのだ。」
食事中に言ってきた。
オーダは、俺に早く稽古をつけたいらしい。
「お前はアーウィン家の希望だ!だから強くなれ、そして、俺を越えろ!」
「・・・・・・」
期待に満ちた視線が突き刺さる。
オーダは、俺を最強にしたいらしいが、俺は魔術を使えないし、何にもできない俺を『希望』なんて、言ってほしくなかった。
俺には、属性魔術自体に適正がないのだ
何度、属性魔術を使おうとしたら、急に胸が苦しくなり、押し潰されそうになったことは、何回もあった、これがあるってことは、俺の体には、属性魔術が使えないようって言っているみたいだった。
オーダの期待の視線を避けるように、食事を終えた
食後、俺はラクトアの部屋に籠った。魔術の本を読みながら、俺は魔術を発動しようと試みるが・・
「ふぅ・・・・」
魔術を使用するにはまず、体内と集中力に流れる魔力を感じなければならない、そして俺は、川の流れをイメージした。
コツを掴むのに凄く苦労した。
魔力はジンワリときた。温かいそれを、手のひらに集中させる。
初めは、魔力を集中ですらできなかったな。
それから俺は手を上に向けた。
本に書いてある通りに、俺は下級魔法の《透視》の詠唱を行う。
「闇の中を見る目よ、道を導きたまえーー透視!」
手のひらに集中した魔力が、魔法名を唱えると同時に外へ放出されるのを感じた。
流されている感じだった。
「駄目か・・・・」
ただ魔力が放出されただけで、魔術が発動することは、無かった。
それでも俺は、諦めなかった。
何回か同じ炎属性の魔術を試した。
何度も何度も、それでも、諦めなかった。胸が苦しくなり、押し潰されそうな感触を味わいながらも、やった。
けど・・・・
他の属性の魔術も試してみた。
だけど、結局一度も成功していなかった。
自身に才能のない魔術を使用すると、このような現象が起こるらしい・・・。
ってことは、俺は属性魔法の才能はまったく無いってことだ。
嘘だと思った、できると思った。
けど、世界は甘くなかった。
ショックだった。前世の俺とまったく変わらない。
5歳になると、ここに仙人って呼ばれる賢者がくるらしい、それで、属性魔術、剣聖の資格があるか検査行われる。
検査で、俺が属性魔術を使えないって知ったら、オーダやラクトアはどんな反応するだろうか?
知った途端、俺を捨てるのか?それともオーダに斬られるのか?
それで頭がいっぱいになった。
「・・・・」
自分が無能過ぎて、言葉が出ない。
せっかく異世界に来て、自分が役に立てるって思った先にこれだよ・・・・
才能が無い奴は魔物の餌か・・
泣きそうに、なってくる。
誰もが憧れる魔術が実在する世界に来たというのに、属性魔術も使えない、ダメダメな俺だ。
結局何にも、できなかった。
できるって言ったら、無属性魔術が使えることだった。
無属性で何ができるのだろうか?
俺は疑問を抱きながら、ラクトアの部屋を出た。
廊下をうろつきながら、考えた。魔術や剣を重視される世界では、致命的だ。
これじゃ・・・また大切な者を守れないじゃないか。誉めてくれない、認めてすらくれない。
ラクトアもオーダも失望するだろう。
こんな俺がアーウィンの希望とか、笑ってしまうよ・・・
「・・・・・」
これまでは、情報収集に必死だった。色んな物を見て、色んな本を見て、勉強した。
情報もあらかた調べた・・・そして自分のことを考えていた。
俺はどうなるだろうな、魔物の餌かな
才能が無さすぎて、自分に絶望してた。
薄暗い廊下に歩いて、自分の部屋に戻ろうとした。
静かな家・・聞こえてくるのは、虫の鳴き声や川の流れる音だった。
誰も俺を褒めてくれない、誰も認めてもらえない・・・前世と味わった感覚だった。
久々にこの感覚を味わると、とても虚しくて、孤独で惨めだった。
自分が憎いほどに、嫌いだった。
歩いているうちに、自分の部屋の扉の前に居た、入ろうとした瞬間、外から誰かの声が聞こえた。
気になり、薄暗い廊下を歩いて、階段へ降りた。
気になった、下で誰かがしているのがとても、知りたかった。
この声を求め俺は探した、声の行方を・・・。
「あ・・・・」
ふと窓を見上げ、声の正体を見た。
見たものは、オーダが素振りをしていた所だった、オーダが持っていた剣は月の光で輝いていた。
とても綺麗だった。
そして、オーダは、汗をかきながら、涼しげな顔で、剣を振っていた。
そこで、俺はラクトアとオーダの言葉を思い出した・・・アーウィン家は、魔術じゃなく、『剣聖』だと。
属性魔術が使えなくとも、俺には剣聖になる資格がある!
だったら俺は、剣を振るおう・・でも、剣を使ったことが無い、だったらオーダに剣を習おう!
「何で俺は、諦めてたんだろう」
「最強の剣聖が居るんだ、ここで、教えてもらえなかったらどうする」
魔術にこだわり過ぎたのだ、いくら魔術が優秀だって、剣でもかなわない、何て馬鹿げた話は無い。
「俺は・・・」
死ぬ直前に、何を思った。
何を思い残した?
「大切な者を守りたい・・守れるほどに強くなる、そして『最強』になる」
最強になったら誉めてくるだろうか。認めてくれるだろうか。「守れるだろうか」
「魔女討伐戦」という本を見た。
五人の英雄がいて、魔女と戦った話だ。
五人の英雄について詳しく書かれている。
これは、実話だ。
その中には、剣を使わずに戦っている英雄も居た。
「素手だけで・・・・」
そして、驚いたことに、素手で魔物を倒した英雄が五人の中の一人が何と・・
豪鬼の英雄『オーダ・アーウィン』
素手で魔女と戦った英雄の名前だった。
それから俺はオーダに関して調べた。そしたら、あり得ないことが、起きた。
オーダ・アーウィンは五人英雄 、 剣聖、
剣匠、拳聖だった。
正直驚いたことに、言葉が出なかった。
今最強が外で素振りしているってことを・・
どれくらい読んでいただろうか。
小さく息を吐き、本をしまう。
そして俺は、オーダの素振りを窓から見てた。
そして俺は改めて、決心した。
「ーーーあぁ」
オーダに剣や武術を学ぶことに。
周りを見てなかったみたいだ。
ちゃんと見ればあるじゃないか、最強への道が!
俺もオーダ(英雄)見たいに。
「最強へ・・・・」
この世界には剣技や流派が存在している。
魔術師と同じくらい、剣士もいる
だが・・・それよりも、俺の目の前には、伝説の男が居る。
中には剣匠で教えてもらう人は沢山居るが、その剣匠を超える伝説の剣聖がいる。
「このアーウィン家を救うために、俺は最強になる」
前世で経験したんだ、もう二度と失わない、母が命懸けで産んでくれた。
だから俺はこの家族に、恩返ししたい。
そしたら認めてくれるだろうか、誉めてくれるだろうか、俺は右手を胸に置いて、誓った。
「俺は、諦めないからな」
《最強》を証明してやる
そして、大切な者を守る力を!
オーダを目標にする。そう決めた。
きっと変な修行をやるよりも、オーダに教えてもらった方が偉いから。
オーダに稽古を付けてもらう・・・
読んでどうですか?私は、読むところか、疲労で、何故か頭が溶けるように、暑くなってきました。
話は変えますが、ヒロインがでると思ったらまさのおっさんって、読んでみて、分かったこと、登場人物・・・男性しか居ないじゃん!
女性なんて、母と母しかだしてねー。
一様言いますが、女性がでるのは、第2章になるとおもんで、しばらくは、女性は出ませんので、(多分)
ってことで、次は会うときは、2019年に会いましょう!じゃ~の
作者:どろりん/雪だるまより