プロローグ『忘れた大切な人』
皆さんこんにちは!知らない人は、初めまして!私は、昔に母しか居ませんでした。
それでも母は俺を見てくれました。とても嬉しかった。だから俺は、母に恩返しするため就職試験に励んでいます!
何故私がこれを書いたかと言うと、姉が書いてたからです。
話を変えてすいません。この作品を作った理由は、もしも母が死に、自分がどうなるだろうな~って思い書きました。主人公が可哀想だと思うけどな。書きたいんだ!
取り敢えず、読んでみてね!プロローグ
ーーー大切な人を忘れていて・・・つまらない人生だったな・・・
体が寒い…まるで自分が死んだようだ…
苦しい、息が苦しい。
痛い、赤いものが広がっていく。
視界が眩む・・・あぁ…そうか・・・まるで死んだようじゃ・・・無くて。
俺…死ぬのか。
刻一刻と迫る死を前にして、走馬灯が流れた…
俺は父の顔が知らない。
物心付く前に、父が事故死が原因だ。父が死に保険金でなんとか生きてるけど、いつか底が尽きる。
だから俺は母子家庭で育った。
生活は厳しかった、父が死に…母は俺のために、色んなバイトをこなしていた。
そのお陰で俺を養ってくれたからだ。
けれど、母の体はだんだん弱くなっていた。
母はいつも俺の顔を見て笑顔だった。だけど、その裏腹に母は無理をしてた。父が死んだから、悪いのか、それとも俺が産まれたから…母は無理をしている。
もしも俺が産まれなかったら、今頃…母は元気だったはず!
母は何も言わず、いつも通りにしている、それが嫌だった。気を使わしてるんじゃないか、俺を憎んでないのか、それで、俺は頭がいっぱいだった。
だけど俺は母に休んで欲しかった。
俺は生まれつき要領が悪く、人付き合いが下手だった。不良にも絡まれた。けどこれといった特技もなく、友達もいない。
その状況を変えようと藻掻いたが、状況は余計に悪化するだけだった。色んなクラスメイトに話かけたが、気持ち悪いとか、視界に写らないでくれると、言われた。
中にはキッモって言いながら、俺を殴った奴もいた。
誰かに見てもらえたかった。
誰かに信用されたかった。
信用できる友達が欲しかった。
けれど、学校では、俺と友達になってくれる人が一人も居なかった。
何かきっかけで友達が出来たらな~っと思い…探した。
そした壁に貼っていた紙を見た、それは…槍投げを教わる口座を見た。小学四年生の時だった。
三年生になると、すべての生徒は強制的にクラブ活動をさせられる。俺は投げる力が気になるので、槍投げクラブだった。
チャイムがなると、クラブの時間が始まると。子供用の小さな竹を渡され、槍を思いっきり投げた、何か槍を投げると、想像以上に気持ちかった。まるで、今までの事が忘れるくらいに。
だけど、初めての練習の時、終わりがけに先生が言ってくれた。
ーーー良い槍投げだなっと。
心の中でそう思った。嬉しかったと。
初めて見てもらって、初めての誉められた。だから俺はもっと褒めてほしくてその日から、俺はひたすら槍を投げた。
力の入れ方、投げ方など、色々先生に教わった。
勉強もした。他のことも、色々やった。
沢山できた方が誉めてくれるから、認めてくれるから、俺はそう思った。
それでも。俺は槍投げをひたすら投げ練習した。
練習するほどに、距離が延びて行く、
先生から一番頑張ってくれたからグローブやシューズをもらい、色々な事を試した。そしたらまた、距離が延びて。少しずつ上達していった。
何にもできなかった自分が、何かをできるようになっていくのが、嬉しかった、泣くほど嬉しかった。
・・・・それでも母の状態はだんだん酷くなって、倒れることが多くなった。
槍投げを初めてから人間関係やコミュニケーションが上手くいくようになったかというと、そうではなかった。
中学に入ったから、虐められるようになった。中には無言で殴って来る奴の居た。
切っ掛けは俺がガン付けてきたから、殴られた。あまりにもウザいから、そいつの腕を掴んで、投げたら、仲間達に目を付けられた。
中には見てるだけで、俺が皆を殴ったという、デマを流したせいか。俺を睨んでくる。
確かに生まれつき目つきがキツいからって殴るのは酷いと思うな。
でも、それで勘違いされたかもしれない。
叩かれたり。蹴られたりもした。
喧嘩を売ってきた連中には、片っ端からやり返した。二度と殴られないように、腕の骨も折った。
俺は何も悪いことをしていないのに嫌がらせをされるのは我慢ができた。
けど、家族を悪く言う奴は許せなかった。
親の悪口を言う奴は、徹底的やり返し、ひたすら殴った分を倍に返した。
家族を悪く言う奴は殴り続けた。殴り続けるほど敵が増えてきた。俺はただ親の事も知らないで、悪口を言う奴は殴ったのに、何で被害を食らわないといけないの。俺はそう思っていた。
嫌がらせを受けながらも、槍投げをやめなかった。
槍投げ部に入り、大きな大会で、何回も結果を残して、高校の槍投げ専門の学校ですぐに行くことができた。
でも、母の状態はさらに悪化するばかり。
俺が高校入学式終わって、帰ってきたら、廊下の所に母が倒れていた。
俺は急いで救急車を呼んで、見てもらった。
すると母はガンになっていた。本人も分かってて、俺に隠してた。
きっと母は、俺に心配して欲しくないから、わざと言わないのか。
俺はそんなに信用がないのか。心が痛かった。
槍投げでもっと成績を上げて、母を楽にしてあげようと、頑張ろうと決意した。
高校生になってからも、虐めや、冷たい目線で見る奴もいた。
中学の連中の多くが同じ高校に入学してきたからだ。
槍投げ部でも、嫌がらせを受けるようになった。
槍やグローブ、シューズを投げられたり、グローブを破られたり、シューズを一つ隠された事もあった。
先輩にも、後輩にも、急に殴られたり、蹴られたりした。中にはパシリに使われたことも、でも、親の悪口を言わないなら、まだ大丈夫だ。
それにしても、いけなり殴る連中とかは、くだらない連中だと思っている。
だから相手をするのが面倒だから、ひたすら無視した。
俺の槍投げの実力があれば皆が見てくれる。いつか逆らえないようになってくれる。そう思った
・・・だが
ニ年生の時、俺は大会にも出た。俺の実績のお陰で、全国大会に出場することができた。
6人を並べて、順番に槍を投げた。ひたすら投げたら。これに1位になれば皆に認めてくれるから、誉めてくれるから、だから俺は頑張ろうとした。
そして、トップ連中と投げやった。
ーーー結果は
見事優勝した。あまりにも嬉しかった。
俺はついに一番になった。これで認めてくれる、褒めてくれる。俺はそう思った。先輩も何にも言わなくなった。
やっと俺の実力が分かっただろうと思いながら、誇らしい顔をした。
だから誉めてほしい、大好きな母に、撫でて欲しかった。だから俺はカップと賞を持ちながら、走った。
しかしその夢は叶わなかった。
帰った瞬間母は・・・死んでいた。
俺はカップと賞を落とした。あまりにもショックで、一番褒めて欲しい人、認めてほしかった人だった。
俺はあまりにもショックで、家に出た
雨が降ってる中、俺はがむしゃらに走った。何のために、頑張ったのか。分からなかった。
皆に認めてもらっても、虐めがなくなっても、全然嬉しくなんかない
そうやって走ってるうちに俺はトラック轢かれた。ただその事実だけ
「う・・・」
痛い・・左手の感触がない、多分だけど左手は千切れたのだろう。そこから溢れるほど血が出る・・
体が冷えていく、凍えるような寒さが全身を蝕んでいく・・
もう体の全身に力が入らない、足すら動かない、俺の回りに人が見えるが、何を言ってるのが分からなかった。
ただぼんやりと、自分が死ぬということだけがわかった。
俺は気づいた。大切なものは、初めからあったこと。
それを早く気がつけなかった。自分を憎んだ。
こんな惨めでどうしようもない俺が嫌いだった。結局何も恩返しが出来なかった。
意識が遠のいて行く。俺が産まれたせいで、母は死なずにすんだ筈なのに、何で俺は産まれたんだよ!
抗い難い強烈な眠気が目蓋を強引に閉じていった。
憎しが、視界が、心が、音が、温度が、完全に闇に飲み込まれていく。
その直前に、ふと考えた
もし俺があそこで母の所に居れば、どうなっていただろう。
母の病気直せるぐらいは出来てただろうか。
俺が早く気づいていたら・・・俺は結局弱いままだ、もしも俺が『最強』になったら。変わってただろうか?
最後にその疑問だけを残し、そして、最後に言った言葉が、
「こんな・・・俺が・・嫌いだ・・」
ーーーそして、俺は死んだ。
どうでした?とても虚しいな話で心が痛くなる。
でも、それが癖になります!これで大切なものが無くなったから主人公も成長したと、思いますので、(多分)
これからも書くので宜しくお願いします。
もう一度言いますが、私は今、就職試験で忙しいので、中々書けないと、思いますので、更新は、2019年になると思うので、そこのところ宜しくお願いします。
あと…ss(艦)も書いてるで良かったら見てやって下さい。それじゃ、次は多分2019年にお会いしましょう。
作者どろりん/雪だるまより