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大追撃  作者: 闇ノ コウ
第1話トラクターヘッドの殺人者
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第二章 ついに犠牲者が出た ホシの目星は?

ファンファンファンファン…

サイレンを鳴らして覆面パトカーが城山病院に飛び込んできた。車から鹿川と後藤が降りてきた。注意されながらも病院内を走り手術室の前にやって来た。だが、手術室のでんきはついていなかった。その横の診察室から代山が顔を出して、

「こっちだ。」

と言って、招き入れた。中には、鷲田と、滝川が上半身包帯ぐるぐる巻きで寝ていた。

「安心してくれ。多少の傷と、全身打撲だ。1日ぐらい寝ればお宅の刑事さんなんかじゃ元気になるだろう。」

と、じゃないと彼らは納得しないだろうと思いながら代山は言った。

「良かったです。ありがとうございます。じゃあ。奴らのこと頼みます。」

と、いって二人は部屋を出て行こうとした。

そこへ中山が入ってきた。

「鹿川さん。ついに、ついに、犠牲者が出ました。身元は平山(ひらやま)誠二(せいじ)。横断歩道を渡ってる所を奴にはねられました。」

みんな黙り込む。

「俺たちがぱくってれば、こんな一般市民が犠牲にならなくても良かったのに・・・。」

後藤が口を開く。

少しの沈黙の後鹿川が口を開く。

「奴を探そう。もう犠牲を出さないように。」

そして三人は部屋を出て行った。

少しして代山が、

「死ぬんじゃねーぞ。ったく、そんなことってもあいつもこいつらも不死身なんじゃねえか?」

と、代山がぼそっとつぶやいた。



今の捜査課はさみしい。なんせ朝来、輝、陽、のアキトリオしか居ないからだ。

「ちょっと犬神さんにお願いして人回してもらうか。」

と、言って、小野を連れてきた。

すると小野が、

「こっちだって二人やられてるんだぜ。」

と、言ったが、鹿川は知らんぷりなようだ。

「そういえば例のトラックなんですが、盗難届が出されています。会社は北山運送です。」

と後藤が報告した。

「じゃあ、当たってみるか。」

と言って、中山は小野と一緒にサファリで北山運送に向かった。


「どうも、富士山署のものです。」

中山が警察手帳を出す。

「ああ、盗難車ですね。見つかったんですか?」

と会社の役員が聞く。

「その車なんですが、犯罪に使用されたようなので、盗まれた日のことを聞きたいのですが…」

と中山。

「ほんとですか・・・そのトラックの運転士は、(かみしも)高次(たかつぎ)です。今ちょっと体調を崩してるみたいで、一週間休んでいるんですよ。」

「そうですか。わかりました。そしたら裃さんの住所教えてもらえますか?」



「すみません。」

何回か小野が訪ねてみても居ないようだ。

「取りあえず署に戻りますか。」

と言って、サファリに乗り込み、署に帰ってきた。

「じゃあ、どうした物か…」

行き詰まる彼らに、

「小野、ちょっと出かけるぞ。」

と鹿川。二人はスーパーZに乗り込むと、例の喫茶店に向かった。



チリンドアが開き鹿川と後藤が入ってきた。

「どうも。」

「情報あったのカガちゃん。」

「まあね。」

「こいつ調べてください。」

後藤が写真を取り出す。

「名前は裃高次。北山運送に努めてるんだが足取りが掴めないし、例のトラクターヘッドの使用者なんだよ。ちょっと怪しいから、調べてくれるか?」

「あいよ。

工藤は写真を受け取り。胸から取り出したメモ帳に名前をメモした。

「またわかったら連絡するよ。」

じゃあ、と言うように二人は喫茶店を出て行った。

「さてといきますか。」

工藤がそう言うと、店から出て扉に掛かっている板をOPENからCLOSEにすると、鍵を閉め駐車場に行くとSA22CサバンナRX-7に乗り込み出発した。



後藤・鹿川がジャパンの覆面、小野・中山がZに乗り込みパトロールにでた。


後藤は交差点の角に車を停め通りの様子を疑う。

小野は城山病院通りをパトロールしている。


ブーン。トラクターヘッドが通り抜ける。それを鹿川と後藤は見逃さなかった。

後藤はアクセルを吹かしギアを入れ急発進した。鹿川はすかさず屋根に赤色灯を付ける。

ナンバーを見ると多摩11 い 92-40だ。

「絶対に逃がすなよ。」

「了解。」

鹿川がマイクを取り

「犯人を発見。現在富士山商店街通りを東へ逃走中。」

無線を入れる。スイッチを切り替え、

「今すぐ止まれ!!お前は無関係な人を一人殺しているんだ。」

呼びかけても奴はスピードをゆるめはしない。しかも右、左、角をかくかく曲がってくる。

「くっそ。前に出れねー。」

後藤は苦い顔をしている。

トラックが交差点を左に曲がると横からS30フェアレディZが飛び出してきた。

「ぐはっ。」

と、ごとう。

「バカヤロー。」

鹿川が身を窓から乗り出して言う。S30Zがどくと、

そこへ小野と中山のZ、交通課の前山と新田の430セドリックが右から現れた。

「くそっ、逃げられた。すまん。」

鹿川がいう。

「探そう。」

小野が言うと、スカイラインが右折、Zが直進、430が左折し、奴を探したが、その日彼を見つけることはできなかった。


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