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第94話 最終の決戦(身内)

「じゃあ、私が出るにゃ!」

「おう……」


 フリルは少しヤバいな、と思っている。

 何しろ、これまで、初回で負けたブラックを除き、全員一勝一敗だ。

 つまり、一勝したフリルは、次で敗れるのだ。


 ストライプに敗れる、となると、決まっている、叫ぶことになる。

 それはもう嫌だ。

 フリルにとってそれはもうトラウマなのだ。


 父である王、母である王妃、姉である新魔王。

 彼女の尻穴はそれらに蹂躙されて、特に王の時には貴族たちの目の前、そして、レザーの目の前で行われ叫んだので、思い出せばゾッとするので思い出さないようにしている。


 そして、今、目の前にいるのは彼らにその技を伝えた元祖である尻穴キラー。

 なんだその殺人鬼(シリアルキラー)みたいな呼び方。


 今突然思い出したけど、昔「お○んこ」を「おうんこ」だと思ってた奴がいたんだけど。

 彼は今でもどこかで、おうんこ弄ったり、おうんこに指入れたりしてるんだろうか、小学生の度胸試しか。

 というか、いきなり思い出語るとか何でもありかこの小説。


 しかも実質この集団のリーダになっているフリルが負けることで、勢力図が塗り替えられかねない。

 フリルは別に自分がリーダでなくてもいいとは思っているが、他に誰もまとめられる者がいない。

 ワインならともかく、混沌勢のストライプがまとめることになったら成り立たないだろう。


 負けることが確定した運命。

 負けることが出来ない状況。


 フリルは、勝つことしか考えてはいない。


「始めるにゃ!」


 ストライプ。

 本名ヴェナ。

 年齢不詳のケットシーハーフ。

 強い格闘センスを持つ上、元ノーの同級生という、魔法学校で学んだ経験もある。

 魔法も格闘も強い、というのは、対ライサナ戦に向けてのいい練習になるのではないだろうか?


「さっさと始めるにゃ!」


 もう臨戦態勢のストライプ。

 ワインがこちらを見て確認するので、頷いた。


「では、はじめっ!」

「うにゃぁぁぁっ!」


 号令とともに、ストライプが襲い掛かって来る。

 が、これは遅い。


「ぐっ……!」


 何とか避けたが、重い。


 ストライプの普段の速度と攻撃力を考えて、高速攻撃を想定していたので、その重い攻撃は避けることは出来たが、避けた腕に痛みを感じた。


「私がただ早いだけの攻撃だと考えてたにゃ? 変幻自在が私の戦い方だにゃ!」


 にやり、と笑うストライプ。


「なるほど、普段のはただのじゃれ合いってところだな……」


 こいつは強敵だ。

 フリルは変な汗が吹き出すのが分かった。


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