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第73話 怖くないよ?

「とりあえず、情報を集めるぞ! お前らの知ってることをみんなパンに教えろ!」


 半キレでフリルが言うが、みんなやれやれ、という感じで従う程度だった。

 初めて怒鳴られたドットは、おそらく自分は関係ないのに涙目になってる。


「まずはドット、お前からだ!」

「ひっ! ごめんなさい!」

「いや、さっさと言えってんだ」


「あ、あ、あ、あ、あのっ、か、か、か、かのじょはっ……ひっ!」


 フリルとしてはいつもの調子で言っているのだが、その口調がきついので、ドットは怒られていると思ってびくびくしている。

 しかも魔王を殺したあの女の妹と聞いて、何も言えなくなっていた。


「……何なんだよお前?」

「ひぃぃぃっ! ごめんなさいっ!」


「フリル、私に任せて?」

「お、おう……」


 そんな状況を理解したワインが言うので、フリルも任せることにする。


「ドットさん?」

「は、はい」

「フリルは強い子だし、口調は悪いけれど、優しい子なのよ? 仲間を殴ることはほとんどないわ。あのストライプですらほとんど殴られたことがないのよ」


 フリルはワインが間違ったことを何一つ言っていないことを知っているが、それでも少し照れくさい。


「一度、『おい、フリル』って言ってごらんなさい?」

「……おい、フリル」

「なんだ?」


 怯えながらもドットが言うと、フリルが穏やかに返事をする。


「怖い人ではないですか?」

「自分で『俺は怖えぞ?』って言う奴は怖くねえだろ」


 正論過ぎる。


「少なくとも俺はいう事を聞いてる奴を殴ることはねえし、言う事を聞かなくても余程のことがねえ限り怒鳴るだけだ」

「そうなのですか?」

「まあな、俺にとってもうお前は仲間だ、仲間は殴らねえよ」


「分かりました!」


 何とか安心したらしいドット。


「じゃあ、知ってることを話してもらおうか」

「はい!」


「レザー、ノーのパンツを見るにゃ!」

「私は穿かされていない」

「お前ら何やってんだ!」


 ストライプがノーのスカートをめくり、ノーのノーをレザーに見せていた。

 で、レザーは鼻血を出していた。


「レザー、てめえ、そういう時は目を逸らせって言ってんだろ! 何見てんだよ!」

「ごめんなさいっ!」


 何度も何度も何度も言ってるのにガン見してたので、フリルは普通にレザーを殴っていた。


「ひぃっ! や、やっぱり暴力を!」


 それを見ていたドットがまた怯えだす。


「いや、だから、これは違うんだよ、俺とレザーの仲であってだな……! おい、ワイン、何か言ってやってくれ!」

「今のはさすがに自業自得よ、何もフォロー出来ないわ」


 ワインは呆れてそう答えた。

 フリルは自分で何とかドットを説得した。


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