第64話 情報収集出来る子出来ない子
「着きましたよ、ここがエラジクです」
ワインの話し相手をして外に出ていたパンが車内に報告する。
「え? もう着いたのか? え? エラジクってこんなに近かったか?」
「近くはありません、この馬車の性能がとてもよく、速かったからです」
「そうか……」
さすがは王家御用達の馬車だけはある。
「それで、どこに行けばいいんだ?」
「えっと、ここに来たのもあくまで魔王がここにいるという推測でしたから、まずは確証を掴まなければなりませんね」
「そう言えば、必ずここにいるんじゃなかったな……悪い、どうすればいいか俺には分かんねえ」
「そうですね、まずは聞き込みをしましょうか」
「聞き込みは得意にゃ! 私が行くにゃ!」
「てめえは迷惑かけそうだからやめろ!」
「だったらノーと遊んでるにゃ!」
「あーーーーーーーーーっ!」
ちなみに他には服を脱がす、裸で連れまわす、くらいしか遊び方はない。
普通の十七歳の女の子なら大体自殺してる。
「そうだな……ブラックは得意そうだな」
「そうね、そういう話は出来るわ」
「じゃあブラックにワインがついて行ってくれ、あとリボンも行けるよな?」
「私? そうね情報収集は得意だわ」
「じゃ、行ってくれ。護衛は必要ないよな?」
「大丈夫」
「後、パンは俺がついて行こう。後の者はここで待機しててくれ」
「わかったにゃ!」
「あーーーーーーーーーっ!」
情報収集が出来そうなメンバーを引いて行ったら、叫ぶ側と叫ばされる側と無能だけが取り残された。
具体的に、ストライプとノーとレザーだけが残った。
「三人であそぶにゃ!」
「どのように遊ぶのか」
「こうにゃ!」
「あーーーーーーーーーっ!」
ストライプがいつものようにノーを攻撃したので、レザーはそれを眺めた。
ちなみにいつも軽く言ってるけど、目の前で美少女がスカートをめくられて尻穴に指を突っ込まれている状態って、色々見えてるんだけど。
だからいつもフリルが目隠ししてるんだけど。
そのフリルがいないからじっと眺めてる。
「レザーも襲うにゃ!」
「え? うわっ!?」
ストライプがレザーに襲いかかって来る。
時は、来た。
ついに、レザーが叫ぶ時が来たのか。
待望していたその時が、訪れたのだろうか。
女の子たちがあんなに叫んでいたけれど、興味はあった。
ストライプも美少女だ。
こんな自由だけど可愛い女の子の指が、この尻穴に入って来るのだ。
ちなみにノクターン連載の方だと普通に挿入ってくるって書いてる。
「うにゃぁぁっ!」
「うっあっ!」
ストライプはレザーに抱き着くと、そのまま押し倒して、胸をすりすりした。
「ふにゃぁ……ごろごろ……」
超甘えストライプの誕生だった。
あまりに可愛いので、頭を撫でやると、ごろごろと言った。
レザーは微笑みながら思った。
これはこれでいいんだけども!




