表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/111

第102話 裏の事。

 フリルが作戦を覚えるのに、物凄くきつそうになっていた頃。


「私、さっきの戦いで一度も勝ってないにゃ! もっと勝負するにゃ!」


 彼女をつなぐ鎖の一方がいなくなったので、若干イキってるストライプ。


「やめなさい、もう勝負は終わったわ」


 残された方の鎖が注意する。


「でも、私だけ一回しか戦ってないにゃ! 不公平だにゃ!」

「最後に出てきたのだから、勝っても負けても一回しか戦わないでしょう」


「そんな事ないにゃ! ワインが負けなきゃ良かったんだにゃ! ワインが弱いからこうなったにゃ!」

「……何ですって?」


 ほら、一人だと煽り耐性弱くなるし。

 フリルだったら、だいたい「うるせえ!」で終わるから。


「私は確かに敗れたわ? でも、その前は勝ってるのよ?」

「ノーに負けるなんて、最弱レベルにゃ! ノーなんて、指一本で勝てるにゃ!」

「私は強いので、そう簡単にはあーーーーーーーーーっ!」


 敗れた。


「でも、人には相性があるわ。たまたまあなたがノーに強かっただけよ」

「ワインに相性のいい奴なんているのかにゃ~?」

「いるわ」


 睨むワイン。

 ストライプは若干面倒になっていた。

 ワインと戦うとなると、結構全力を尽くさなければならない。

 しかも、怪我しそうだ。

 もっとこう、保有する玩具以外の、弱っちい奴で遊びたかったのだ。


 具体的に言えば、パンかブラックだが。

 パンが無理なのは分かっているので、ブラックを狙っていた。


 そこにうまく持って行こうとしたのだが、ワインと妙な流れになってしまい、どうしようかと思ってる。

 別に本気で戦うのは嫌いじゃないし、ワインと戦うのも楽しそうだ。


 が、それは今じゃない。

 今戦っても、フリルに止められそうだし、なんか怒られそうだ。

 なんか、この混乱に乗じて、いつもと違うおもちゃで遊びたいだけの時に、ガチで戦う気にならないわけだ。


 まあ、簡単に言えば、今日はオナニーで済ませようとしてるのに、彼女がめっちゃ準備して待ってる感じ? 知らねえよ。

 まあ、とにかく、目の前の怒ってるワインをいなしつつ、ブラックに攻撃したい。

 賢いわけでもないストライプがそんな事出来るわけがない。


 だが、ストライプにはとっておきの切り札があった。

 それは、この困難をあっさり片づけるやり方だ。


「ごめんにゃ、言い過ぎたにゃ」

「え? あ、いいわ、別に。私もあなたへの配慮がなかったし」


 ストライプのような暴れん坊がいきなり謝ると、相手は驚いて自分も引いてしまう。

 そこに隙が出来るのだ。


「ワインは二回も戦ったにゃ。一人勝ち抜いたから凄いにゃ」

「べ、別にそうでもないわ……」


「私は一人目で負けたにゃ、弱いにゃ……」

「そんなことはないわ、あなたは強い。ただ、フリルが──」

「もう一人、一人目で負けた奴がいるにゃ! 最弱決定戦をするにゃ!」


「あーーーーーーーーーっ!」


 なんか、さっきからこっち来るな、来そうだな、と思ってたけど、何も出来なかったブラックだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ