青年
あれから翌日
由香は学校に姿を現した。
そして彼女達は何事もなく、下校した、その下校中に一人の青年が話し掛けてきた。
「やあ、君達。」
その青年は顔立ちが整っており美青年と呼ぶに相応しい外見をしていた。
しかし、外見は関係無い
「由香、警察呼んで。」
「うわわわ!?ちょっと待って待って!
僕は怪しくないよ?」
しかし青年の言葉とは関係なしに、由香はすでに……
「もしもし?警察ですか?」
通報していた。
「居たぞ!」
「あいつだ!」
警察が二人やって来て。
「え?あの?ちょっと!?」
青年は強制的にお帰りになった、二人にとっては知らない人に話し掛けられたのだから、通報も無理はない。
二人は不審者の魔の手から逃れ、帰る事が出来た。
しかし、エルフの住んでる公園に……
「やぁ!」
奴は現れた。
「あれ!?
あなた……さっき捕まったんじゃ?」
「ああ、あの後すぐに保釈金払ったからね、酷いじゃないか、少し道を聞きたかっただけなのに警察に通報してくれちゃってさぁ。」
「小学生に話し掛ける大人は不審者じゃないの?」
「人を行動で判断しちゃいけないよ?
見かけで判断しなきゃね?」
「それは逆じゃ……。」
「ああもううるさいなぁ、とにかく、この場所に僕は行きたいんだ。」
すると青年は地図を出して、ある場所を指差した。
「え……ここって私には無縁な場所じゃ?」
青年が指した場所は高級レストランの場所だった。
「案内してくれるだけでいいんだ、良いかな?」
「嫌だ。」
「ご飯おごるよ?」
「なら……。」
彼女は青年の誘いにホイホイ乗ってしまった、彼女の親は何をしていたんだ。
そして二人が歩くこと数十分、青年の指した場所についた。
「大きい……。」
「ほら、入って入って、何でもおごるよ?」
二人が店に入ると、店員が大騒ぎし始めた。
「おい?あれ今有名なグルメレポーターの大美野さんじゃないか?」
などと、この青年の噂を話していた、そんな彼らに青年は
「やあ、初めましてだね。
いかにも、僕が大美野さ、大美野李三、君達の言う通り、グルメレポーターをやってますよ。
最近ここの店の噂を聞き付けたからね、僕も気になりましたよ。」
まるでその青年の雰囲気はまるで上品だった。
しかし、彼等は知らない、大美野という青年の本性を……
「おや?その少女は連れですか?」
「ああ、この子は僕にこの場所を案内してくれた恩人です。
だから彼女にもこのお店の料理を振る舞ってほしい。」
「なるほど、お嬢さん、名前は?」
「大上餌流二……。」
「エルフさん……ね?(DQNネームか、可哀想に……)」
店員の男は内心呆れていた。