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93/117

93.作愛 ※R15

累計110万PV本当にありがとうございます!


今回はエロなので。。。いやんという方は回れ右で(笑)

 けれどそんなのんびりと考えていられたのはそこまでで、紅夏(ホンシャー)が朱雀を連れて来、その後彼と向き合った時花嫁に言われたことがひしひしと実感を伴って紅児(ホンアール)の頬を染めさせた。

「あ……」

 昨日はまだ勢いだった。

 あのまま紅夏に抱かれていても紅児は後悔しなかっただろう。ただちょっと申し訳なく思ったかもしれない。紅夏はすごく紅児を大事にしてくれているから。

 だが今回は違う。

 まず港で船に乗れるかどうか試す為には紅夏の本当の妻になっている必要がある。

 港に係留されている船は内海が外海の違いはあれど全て海に出ていく。紅児は四神の眷属の”つがい”、大陸を一歩でも一人で出ることは許されない。

 紅夏に抱かれ名実共に彼の妻となり、その彼と一緒であれば大陸を出ることも可能だという。


 だから、準備の中には紅夏に抱かれることも含まれている。


 紅児は思わず俯いた。

(どうして昨夜抱いてくれなかったのかしら)

 そんな、紅夏をなじるような思いまで頭に浮かぶ。改めて抱いてほしいと言うのはすごく恥ずかしいし勇気のいることである。

 けれどそれは杞憂だった。

「エリーザ」

 腰を抱かれた。

〈我の室に〉

 頭の中に響いた声に腰が抜けそうになった。

 それぐらい、その声は色を含んでいて。

 顔どころではなくきっともう全身真っ赤になっているに違いないと紅児は思う。


 これはつまり、そういうことなのだ。


 カーッと熱くなったのはきっと顔だけではない。頭の中全体が沸騰寸前まで熱くなっている気がする。

〈はい……〉

 かろうじて返事をし、促されるままに四神宮の表へ出た。

 その後姿に、ほんの少し同情を籠めたような視線が向けられていたのも知らずに。



「エリーザ、もう待たぬ……」

「あっ……紅夏、さまぁっ……!」

 紅夏の室の扉を閉めた途端、彼は苦しそうに言いながら紅児をきつく抱きしめた。その切実な響きは紅児の胸を揺さぶるのに十分で、戸惑いながらも彼女は彼の想いを受け止めた。

 気が付けば(ベッド)に運ばれ押し倒されていた。

 紅夏に触れられるとどこもかしこもおかしくなってしまう。


 でも、好きだから。


 紅夏がたまらなく好きだから。


〈紅夏さま、紅夏さま、紅夏さま……〉

〈エリーザ、怖がらなくていい。そなたを抱いているのは、我だ……〉

〈はい……あああっ……!〉

「はぁ……」

〈全て、受け入れなさい〉

 丹田から”熱”を与えられて。


「あああっっ……!!」


 何もかもが”熱”に焼き尽くされる感覚に紅児は身もだえる。これだけはどうしても慣れなくて、紅児は紅夏にしがみついた。

〈さぁ、エリーザ……〉

 そのひどく色っぽい、余裕を持ったような態度が気に食わない。

〈紅夏さま、紅夏さま……助けてぇ……〉

〈大丈夫だ、愛している……〉


 そして2人は1つになった。

作愛 レッツメイクラーブーってやつですな(ぉぃ


またのちほど活動報告上げるですよーい。

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