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第1話、そして最終話

 ここ、なろうの無限に広がる荒野に今また一人のワナビが誕生の産声を上げた。

その名は《フロストマン》

 それは産声というには若干野太く、汚い。

 声の主は、もう中年に片足を太ももまで漬かりきっているので致し方なし。

 読書自体は幼少期から好んで親しんでいるものの、空想、妄想ばかりでいざ執筆に至るまでにはいかなかった。

 そもそもその時期にはPCもなく、このように気軽に自作品を披露する場もなく、ただありきたりな中二病物語を脳内で存分に躍らせていたにすぎなかった。

 

 黒コートの斜に構えた三十路主人公が、二丁拳銃で怪物達と戦ううちに、やがてその怪物たちの黒幕である侵略宇宙人と世界の命運をかけて戦うという物語だった気がする。ちなみに敵の巨大宇宙船は某東宝巨大蛾怪獣の姿をしていた。 

 まだ有名狩りゲーも誕生する前であり、その怪物たちもモンスターというよりハリウッドのB級映画のモンスターをイメージ。それもCGじゃなくアニマトロニクス。

 そして主人公の二丁拳銃の連想もとは有名香港映画監督の影響だった。白い鳩は飛ばなかったが。 

 愛読書は当時としても実年齢以上にジジ臭く、60年代から80年代当たりの海外冒険小説群、特にアメリカ産よりも英国産を好んだ。

 ヒギンズ、マクリーン、バグリイ、フォーサイス、イネスetc.

 

 そんな加齢なにほい漂う彼は成人後、某書店勤務に就いたときに遅ればせながら初めてラノベ文化に触れる。そこからも特に何をするでもなく燻っていたがこの感性をもったままラノベの文脈で物語と紡いでみたらどうなるものかと、その書店を転職という名の撤退を機に筆をとった。

 

 結果ぶっちゃけると、某新人賞に華麗に落ちた。


 自分でもそこまで落ち込みはしなかったが、せっかく書いた20万字このまま埋もれさせるのもいかがなものかと、この地にやってきた。

 平凡な素人以下の物書きの集大成、あるいは悪あがきを披露してみたいと思う。


 近日公開


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