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第三章
朝の光は静かだったが、その静けさは薄く軋んだ。
凪音の胸に残っているのは、名前をつける前に溶けてしまうような脈。
接見室の扉の前に立つと、胸の奥がかすかに波立つ。
息を整え、扉を開けた。
そこには、捜査報告書とは似ても似つかない“子どものような影”が座っていた。
「弁護士の真木です。あなたの言葉で、状況を説明して下さい。」
「あっ……あの……まことで…す……。」
怯えの影が声の底に沈んでいる。
(……この子が、あの“残虐な被疑者”?)
背中に冷たい感覚が落ちた。
朝の光は静かだったが、その静けさは薄く軋んだ。
凪音の胸に残っているのは、名前をつける前に溶けてしまうような脈。
接見室の扉の前に立つと、胸の奥がかすかに波立つ。
息を整え、扉を開けた。
そこには、捜査報告書とは似ても似つかない“子どものような影”が座っていた。
「弁護士の真木です。あなたの言葉で、状況を説明して下さい。」
「あっ……あの……まことで…す……。」
怯えの影が声の底に沈んでいる。
(……この子が、あの“残虐な被疑者”?)
背中に冷たい感覚が落ちた。