表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

#5 六天王

かなりの年月が経ち、俺は3歳になった。

闘術は中級まで会得したが伸び悩んでいる。そして俺には魔術の才能はないのか魔術はできる気配が微塵もない。そして俺は今日も超級の魔物の討伐に向け、今日もノエルと修行の日々を送っていた。


「ふぅー…父さん!今日は10発ぶち込めたぞ!俺が父さんに本当に勝てる日も近くないかもな…」

「あぁ、本当に負けてしまいそうでヒヤヒヤしているよ…」


パンパカパンパカ


見慣れない馬車が俺らの家の前に止まった。


「ルークの噂を聞きつけて誰かきたのかも知れないぞ!…」

(俺の名前ってそんな広まってるのか?)


馬車の中から見た事ないムキムキの大男が出てきた。


(なんだあいつ!?身長2メートルはあるぞ!)

「な、嘘だろ…何であなた様がこんなところに…」


大男の姿を見た途端にノエルは腰を抜かし、足はかなり震えていた。


(こいつ、そんなに凄いやつなのか?)


大男が俺に話しかける。


「お前がルーク・ノアか?…」

「え?そうだけど…おっさん誰?」

「ルーク!闘王様に向かって何て口を聞くんだ!本当にすいません!うちの子が!」

(闘王?何だそりゃ)

「こいつは俺の事を知らなくても仕方がない…説明するのは面倒だ。お前の方から説明しろ。」


俺は闘王の言い方が何か気になった。なぜならこいつはまるで最初から俺が自分の事を知らないとわかっていたような口調だったからだ。


(一体こいつは何者なんだ?。)

「ルーク!この方はな、太古の時代にベニドゥフを中心に魔王ロキを討伐した六天王の内の1人!闘王様だぞ!」

「魔王ロキ?何だそいつ。」

「確かにお前にはまだ歴史を説明していなかったな…」


ノエルは俺にこの世界の歴史を説明した。この世界は1000年以上前では魔物と人間は条約が結ばれ、共存していたらしい。だが魔王ロキは世界の全てを手に入れたいという欲望のあまり、条約を犯し人間を虐殺して周ったらしい、そこへ人間のベニドゥフが自分の他の人間史上最強の5人を集めて最強チーム、六天王を結成、そして魔王ロキを無事討伐したというものだ。


(そして、その魔王ロキを倒した六天王の内の1人ってことか…)

「で、その闘王さんが俺に何の用?」

「ル、ルーク!礼儀をしっかりしろ!」

「構わん、ルーク・ノアよ今日はお前という人間について興味があって来たのと友人の頼みでな。」

(興味だと?世界の英雄が俺に何の興味を持つって言うんだ。それに友人?いったい誰のことだ?まぁそれはいいか…)

「興味があるって言ったって何すんだよ…」

「少しお前と話したい。ルークの父よ、少し席を外してくれるか?…」

「も、もちろんですとも!」


ノエルは猛ダッシュで家の中に入っていった。


(父さんがあんなにかっこ悪いと感じたのは初めてだな…)

「ルークよ、お前にいくつか質問がある。」

「お、おう…」

「俺以外の六天王が接触してきていないか?」

「いや…六天王に会ったのはあんたが始めてだよ。」

「そうか…良かったな。」

(どうゆう事だ?…)

「お前がこの世界で目指すものは何だ。」

「そんなのもちろん最強だ。」

「ふ、そうか…」

「最後に、ルークよ、俺の弟子になる気はないか。」

(嘘だろ!…まぁちょうど中級でつまずいて伸び悩んでいるところだったから断る理由はないか。)

「あぁ、頼む!」

「わかった…今日は俺は用事があるから修行は後だ、また明日くる。」

「おぅ!」


俺は闘王の弟子になった。側から凄い事だが俺はそれより闘王の発言の不自然がどうも頭に残っていた。


(まぁ!そんな事は忘れよう!これで特待生への道がかなり開けたのだからな!)


「じゃあな、ルーク、明日また来る。」

「おぅ!」



―廃墟となった神殿―


「闘王だ、今帰った。おい、本当にあの男に俺たちの、いや、世界の命運を託す気か…魔王ロキよ…」





面白いと思ってくれたらブックマーク、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ