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海道一ノ弓取リ(番外編)  作者: 葉室 貫之
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佐渡日記 永禄二年一月十日




永禄二年(1558)一月十日 




本日は館より呼び出しありて向かいし所、御屋形様に目通り。

取次は吉良上野介殿。

御屋形様より津島征伐の褒美として茶入れを賜る。先日御納めしたばかりの品なり。

銘は余燼。


賜りし際に余人をもって代えがたしとの御言葉をお掛け下さる。

某に向けての勿体無い御言葉なれば、感激の余りに言葉が出せずにいるところを御屋形様が笑みを浮かべて此れからも励むべし、期待しているとの御言葉を更に賜る。


邸に戻りし後も気持ち落ち着かず、賜りし茶入れを眺めつつ筆を取る。

我が生涯にして此れ以上なき目出度い日なり。




佐渡守秀貞

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― 新着の感想 ―
[良い点] 林佐渡守視点の話が読みたいと思っていた余燼のエピソードありがとうございます。茶入れとともに、この日記も将来の文化財ですね。
[良い点] このエピソード好きなので、もらった側の視点も良いですね。ほっこりする。
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