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洸太、変態の目覚め編

僕の名前は、水島洸太みずしまこうた

至って平凡な36才のサラリーマンだ。

今この世は、ポロナウィルスと言うものが大流行していて、僕の会社も危機的状況にある。

しかし、ドラマの中みたいに、感染した人がゾンビになる!

なんて事は起きない。

何しろ、平凡な僕が住む世界なのだw


基本的に在宅でのリモートワーク。

出勤は週に2日といったところか…

大変な事は大変なんだが、大した問題ではない。

今日は、数少ない出社の日。

僕は、少々くたびれた愛車に乗り、会社へと向かった。


いつもの通勤路。

すれ違う対向車の中には、見覚えのある顔も居て何だかホッとする。

お!ピンクのラパン!

たまに見かけていた、ちょっと可愛いおね〜ちゃんの車だ!!

出勤日が被ってるなんて、ちょっとラッキー♪

なんて思いながら、僕はチラチラと近づいてくるラパンの運転席を見ていた。

えぇっ!?

あろう事か、僕のお気に入りのおね〜ちゃんが鼻をほじりながら運転してるじゃないか!!

あっぶね!!

つい見とれて、ブレーキが遅くなってしまった。

急にバクバクし始める心臓。

だが、このバクバクは、おカマをほりそうになったからだけではなかった…

実は、僕には、決して人に言えない秘密があるのだ。

あのおね〜ちゃんが鼻をほじる姿を見て、一気に沸騰してしまったのだ。

僕がひた隠しにしているその秘密…

それは、鼻をホジホジしていると何だかエッチな気分になってしまう、というものだ。


思い返せば、それは僕がまだ幼い頃に始まっていた。

誰でも経験があると思うが、何だか鼻に違和感が…

ほじろう!って普通にあるよね?

ある日、本能のままにほじった瞬間、僕の中に、パァぁぁ〜っと何かが舞い降りて来た。

何だろうこの暖かい様な、くすぐったい様な、おてぃんてぃんのあたりがムズムズする様な…

しかし、その時の僕はまだこれが何なのか分かっていなかった。

鼻くそが取れるまで、当然鼻をほじる。

と同時に、何だかどんどん気持ち良くなって行く僕のおてぃんてぃん。

取れた!

鼻くそが取れた瞬間

あひゃ!

…………

この日以来、僕は気付いてしまった。

僕にとって鼻ほじは、何かいけない事であり、それでいて魅惑的な背徳の行為である、という事に…


この日は、職場に行っても今朝の出来事が頭から離れなかった。

デスクでパソコンに向かっていても、お得意先からの電話を受けていても、どうしても彼女が豪快に鼻をほじっていたあの姿が頭をよぎる…

と同時に、僕のチビコータもつい反応しちゃうのだ。

こら!大人しくしとけよ!

僕はその日1日、とあるアニメの主人公の様に、自分の体の一部にお説教しながら何とか仕事を終えた。


家までの帰り道、悶々としながら運転していると、その僕の前にまたピンクのラパンが近づいてきた。

彼女も退社時間なんだ!?

こんな偶然ってあるか!?

と、ガラにもなく運命なんか感じちゃったりして…

しかし、ピュアなハートとは裏腹に、チビコータが反応してるじゃないか!

すれ違う瞬間、何故か彼女と目が合った。

え?何でばっちり目が合うんだ?

例に漏れず僕は自惚れた。

きっと彼女も時々僕を見かけていて、きっと気になってたんだ!

そうだそうだ!

これは、ひょっとしたらひょっとするかもだぞ!

その直後、僕の淡い期待はまんまと打ち砕かれた。

何故って、後続車のハゲたおじさんとも、ハンドルにかじり付いてるおばちゃんとも、めちゃめちゃ目が合うのだ。

その時僕はふと気付いた。

今度は僕が豪快に鼻をほじっていた事に…


僕は何て変態野郎なんだ!

自分を責めつつ、アパートの部屋に帰った。

思えばこれまでの恋愛も、この変な性癖が原因でダメになって来たんじゃないか。

ふと思い出す元カノの顔…

僕が平凡だからと言って、今まで付き合った女の子がいない訳では無い。

馬鹿にするなよ!

そりゃぁこの歳なんだから、彼女の1人や2人…

居る事には居たんだが、ことごとく振られてきた。



1人目の彼女は、高3の時だった。

笑顔が可愛いくて、クラスでも目立つ存在。

「え〜!?洸太もそれ好きなの?」

ある日の昼休み、彼女は僕が読んでた漫画を見て、ストンと僕の前の席に座った。

屈託なく笑う彼女にドギマギしながらも、お互いに好きな漫画の話で盛り上がり、漫画の貸し借りをしている内に彼女の方から

「ね!私ら付き合っちゃおっか?」

と言われたのだ!

まさか付き合えるなんて思ってもなかった僕は、もうそれだけで天国にいるみたいだった。

だけど、彼女は僕よりずっとススんでて、何度目かのデートで彼女からラブホに誘われてしまったんだ。

ここまでは、今時良くある話だと思う。

当時クラスの半分は、経験済みだったんだから…

だけど、僕は鼻をほじらなきゃその…何というか…

臨戦体制にならないんだ〜 

\\\٩(๑`^´๑)۶////

ここまで言えば、この後の展開は容易に想像出来るだろう。

そう、ダメだったんだ!

出来なかったんだ!!

帰りの電車の気まずい事ったら…

結局それっきり、彼女が僕に微笑んでくれる事はなかった。

その後、彼女はすぐに別のクラスメイトと付き合い始め、程なく僕の高校生活は地獄に終わった。


ほろ苦い高校生活を終え、僕は不幸中の幸いというか

(僕にとっては幸い以外の何物でもないのだが)

まんまと志望校の受験に失敗し、地方の大学に進学した。

微妙な面持ちの両親に比べ、僕の心は晴れやかだった

何しろ、前述の彼女に振られてからというもの僕は、意気地なし…とか、フニャコータ…etc…

廊下ですれ違う女子に、そう言われてるんじゃないか?

という妄想で、毎日生きた心地がしなかったのだ。

反して、僕の性癖は治まるところを知らず、つい何気なく鼻ほじをしてしまい、気付けば毎日…

なんてヤバい事になってしまっていた。

今思えば、自分の若さが呪わしい…


よし!大学生活で新しい自分を見つけよう!

なんて、なまじっか爽やかな気持ちで居たせいか、入学早々僕はすぐに恋に落ちてしまった。

彼女の名前は果実このみちゃん。

子リスの様にクルクルと変わる表情、笑うとポコッと凹むエクボ、小ちゃくてキュッと抱きしめたくなる様な彼女は本当に可愛かった。


同じ講義を取っていたせいか、時折果実ちゃんと話す機会があった。

毎回ではないが何故か、果実ちゃんと近くの席に座ることがあったのだ。

前だったり、右斜め後ろだったり、時には横だったり!

講義の合間に、クスクスと笑いながら小声で話しかけてくる果実ちゃん。

いつしか僕達は、お互いの好きな食べ物や音楽や絵までも知る仲になっていた。

それでも過去のトラウマのせいで、今ひとつ積極的になれなかった僕は、果実ちゃんと何だか結構近いヤツだったにもかかわらず、良いお友達に落ち着いていた。


ある日、いつもの様に講義室に入ると、果実ちゃんが居た。

「おはよ〜」

僕は、いつもの様に果実ちゃんに声を掛けて、斜め後ろの席に座った。

ん?どうしたんだ?

果実ちゃんがいつに無く難しい顔をしてる。

意を決した様に果実ちゃんが振り向いて

「この講義終わったら、二人っきりで話できる?」

と言った。


構内の静かなベンチに連れて行かれた僕は、まともに果実ちゃんの顔が見れなかった。

何だ何だ?何か怒らせちゃったのか?

まさか僕のど変態な性癖がバレた!?

もう頭の中がグルグルで気が遠くなりそうだった。

硬い表情のまま果実ちゃんは、僕の方を見ずに口を開いた。

「あのさ…洸太君と仲良くなって、もう3ヶ月くらいだよね?」

「う…うん」

「そんでさ…もうすぐ洸太君、誕生日だよね?」

「え?あ!そ…そうだね」

そう、僕の誕生日は8月7日、ハ.ナ.の日だ。

この日に生まれたから、こんな性癖になってしまったのか、こんな性癖だから、この日に生まれてしまったのか…

いやいや!今はそんな事はどうでも良い!

「あのさ…誕生日って、誰か一緒にお祝いする予定のヒトっているの?」

クルリとこちらを向いた果実ちゃんの目が、真っ直ぐ僕を見る。

ゴクっとツバを飲み込んで、やっとの思いで僕は答えた。

「ううん!そんな相手は居ないよ!」

「ほんと!?」

途端に果実ちゃんの顔に、いつものエクボと笑顔が表れた。

「じゃあ、このみ、洸太君の誕生日一緒にお祝いしても良いかな!?」

うぉ〜!!!!

やった〜!!!!

ビビっていまいち積極的になれなかった僕だけど、彼女も僕の事好きだったのか!?

何だ!僕って結構イケてるんじゃないか?

よし!今日からど変態の道は捨てるんだ!

僕は、果実ちゃんと普通の恋をするんだ〜!

僕は、漏れ出そうな心の声を押し殺して答えた。

「も…もちろんだよっ」

首が折れるかという勢いでブンブンとうなづきながら、勢い余って果実ちゃんの手を握りしめてしまった。

彼女の頬がパッとピンク色に染まる。

「ほんと!?嬉しい!じゃあ、このみ、ケーキ焼いて洸太君のお家に行くね♪」


手を振りながら走って行く果実ちゃんを見送りながら、僕は誓った。

もう今日から、何があってもほじらないぞ!

今度こそ僕は!僕は!

その日から、僕と欲望との戦いが始まった。

何しろ、せーしゅん真っ只中の大学生なのだ。

ついムラムラとして、ふと気付くと鼻に指が…

いやダメだ!

キッパリと、ど変態の人生を切り捨てるって決めたんだ!

携帯のスケジュール機能、僕の誕生日には、果実ちゃんと、お家デート♡とメモを残してある。

僕は、毎日それを眺めながら頑張った。

決して鼻をほじる事なく…


ついに運命の日がやって来た。

もうソワソワ落ち着かないったら…

部屋の掃除はばっちり、芳香剤も新しく買い替えた。

おまけに、デオドラントスプレーと歯磨きは朝から3回もやった!

そして数日間の戦いに勝った僕は、あの日から1度も鼻をほじっていなかった。

うん、完壁だ!

ピンポーン

来た〜〜〜

ドアを開けると、ヒラヒラのワンピースを着た果実ちゃんが

パーン!!

「お誕生日おめでとう」

と、クラッカーの紐を引きながらキャッキャと笑っていた。

「わはは!ありがとう」

彼女はたまに、こういう突拍子もない事をするんだ。

だけど、そんなびっくり箱みたいな果実ちゃんも僕は大好きだった。


お陰で緊張がほぐれ、お家デートはとても楽しかった。

アニメのDVDを観ながら、ピザとチキンでちょっとしたパーティだ。

果実ちゃんの手作りケーキは、まだ見せてもらえなかったけど、冷蔵庫で出番を待ってる。

この日の為にちょっと良い紅茶も準備してある。

2人で笑ったり泣いたりしながら、僕のお気に入りのアニメを観終えた。

一瞬の沈黙。

果実ちゃんはこの後の事、どう思ってるのかな…

僕は再び緊張し始めた。


「洸太君!このみの自信作食べて♪キッチン借りるね〜」

そう言って僕をソファに押しとどめ、果実ちゃんがケーキとお茶の準備をしてくれている。

う…うん、もちろんケーキの事だと分かってる、分かってるけど、これってケーキの後に果実も食べて♪

とかなっちゃうのかなぁ…なんて考えずにはいられない。

いや待て!僕は今日やらなきゃいけない事があるはずだ!

女の子がここまでしてくれているんだ!

大事な一言は僕から言おう!

今日僕は、果実ちゃんに告白しようと心に決めていた。


小さな蝋燭をフーッと吹き消した後、僕は果実ちゃんの方に向き直り決死の覚悟で言った。

「果実ちゃん!僕、果実ちゃんが好きだ!付き合って下さい!」

「あっ……はい」

頬を赤くして彼女はこくんとうなづいた。

そのままキラキラした瞳で僕を見上げている。

ここはチューだ!

行けコータ!

男ならスマートに決めるんだ!

小さな肩にそっと手を伸ばすと、果実ちゃんも僕の気持ちに応える様に、キュッとした顎を僕に向けてくれた。

もう後10センチ…2人の顔が近付いた時、果実ちゃんがクスッと笑った。


えぇ〜!?クスッ???

僕はからかわれていたのか?

どっかに隠しカメラでもあって、ドッキリで〜す!

なんて言われるのか?

全身から一気に汗が噴き出た気がした。

「もぅ、男の子ってほんとしょうがないんだからっ」

シュッシュッとティッシュを抜き取りながら、果実ちゃんがいきなりそう言ったもんだから、僕の頭はパニック状態。

え?だって僕まだ準備段階にもなって無いよ!?

果実ちゃんはそのまま、ティッシュをネジネジしたかと思うと僕の顔をクイっと上げさせ、僕の鼻にそれを突っ込みながら

「ほら、じっとして」

と、僕の鼻くそをほじりだしたのだ。

何だこの展開!?

僕はますます混乱し、固まってしまった。

ほじりながらこう続ける。

「うち、歳の離れた弟がいるの♪チビの鼻もいつもこうやって、このみがほじってあげてるの♪まだチーンって出来ないんだ〜」


そう、この数日鼻ほじりを我慢していたせいで、僕の鼻くそがこんにちは!していたんだ。

僕の顔を見上げる格好になった果実ちゃんの目には、チビの弟君と同じように見えたらしい。

つい気になって、ほじらずにいられなくなったんだろう。

しかし、これは運命じゃ無いか?

他人の鼻ほじを平気でやれる女の子と、鼻ほじでしか臨戦体制になれない男の子の、運命の出会いじゃ無いか!

僕の脳内はもう、驚きと感動と興奮で笛吹きケトルの様にピー!っと鳴っていた。

一時は、あぁもう普通の恋愛なんて出来ないのかなぁ…

と、諦めそうになった事もあった。

どうせ僕の恋人はこの指達だよっ!

と、ひねくれた事もあった。

でも、諦めないで良かった!

神様、果実ちゃんに出逢わせてくれてありがとう!

だんだんとムクムクしてくるチビコータも、この出逢いに感謝しているようだ。

良かったな〜お前、やっとこの日が来たんだぞ!

フガフガと鼻をほじられながら、僕はちょっと泣きそうになっていた。

しかし、いつまでもほじられている訳にはいかない。

何しろ、普通なら臨戦体制になってはいけないシチュエーションなのだ。

これがバレたら終わってしまう!

焦る心を決して勘付かれない様に、僕は出来るだけ自然に

「ありがとう、でももう大丈夫、あとは自分で綺麗にするから」

と、ここ1番の王子スマイル…だと自分で勝手に思ってる笑顔で、果実ちゃんの手を優しく握った。

再び見つめ合う僕達。

さっきまで、面倒見の良いお姉ちゃんの顔だった果実ちゃんも、急にちょっと恥ずかしそうなウルウルとした瞳で僕を見返した。

ゆっくりと重なり合う2人の身体…


こうして僕の恋人は、僕の指達から果実ちゃんになった。


あれから僕達は色んな所でデートした。

動物園、遊園地、映画の後のウィンドゥショッピング、美術館や、海にだって行った。

人生いち最高の誕生日で大人の仲間入りをした僕は、もう無敵モードだった。

何しろ、あんな可愛い子が僕の彼女になったんだ。

しかも、運命で結ばれた相手。

僕は毎日ホワホワと、子供は3人は欲しいなぁとか、小さくても一軒家に住みたいなぁとか妄想していた。

だけど、この幸せも長くは続かなかったのだ。


そろそろ、クリスマスプレゼントの為にこっそり探りを入れなきゃと思っていた僕は

「今日講義が終わったらショッピングモールにでも行かない?」

と果実ちゃんを誘った。

「あ…うん…うん!良いよ」

このところ、果実ちゃんの様子が少しおかしいなぁとは思っていたが、今日は一段と歯切れの良くない返事だ。

僕、何かやらかしたかなぁ…それとも、あの日か?

「調子悪い?今日はやめとく?」

「ううん、大丈夫だよ」

ニコッとした果実ちゃんの表情は、何だか無理に笑っている様に見えた。


終始浮かない顔の果実ちゃん。

でもさっき、アイスは美味しそうに食べてたし、いったいどうしたんだろう…

僕は不安で落ち着かなかったが、どうしてもその理由までは聞けないでいた。

僕の心の中にも、モヤモヤといつも考えている事があったのだ。

ショッピングモールを出て、僕と果実ちゃんは一旦僕のアパートへ帰って来た。

「お腹空かない?ピザでも頼もうか?あ、それとも奮発してお寿司でも取っちゃう?」

わざと明るく振る舞う僕に反して、果実ちゃんはやっぱり浮かない顔で

「うん…うん…」

と答えるだけだった。


終電の時間が近くなり

「あ、もうこんな時間だね、駅まで送るよ」

僕がそう言った瞬間、果実ちゃんの瞳から大粒の涙がポロポロと溢れはじめた。

「洸太君、もう、このみの事好きじゃないの?他に好きな人が出来ちゃった?」

一瞬僕は何も言えなくなった。

モヤモヤの核心をズバッと突かれたからだ。

だが、決して僕が心変わりした訳では無い。

運命の人なんだ!

果実ちゃん以上の子がいる訳無いじゃないか!

彼女が泣いている理由は、鈍いこの僕にも分かっていた。

だって僕達はあの日以来、チュー以上の事をしていなかったんだから。

何故って?あんな状況、そうそう何度もある訳じゃ無い。

そんなタイミング良く鼻をほじってもらえるなんて…


「誤解だよ!他に好きな人なんて居ないよ」

「じゃあ、遊びだったの?」

「神に誓っても良い、絶対にそんな事はない!」

「じゃあ、何で…」

あぁもう、何て言えば良いんだ?

正直に僕の変態を晒すのか?

いやいやダメだダメだ!

そんな事言ったら絶対に振られるに決まってる!

「り…理由は言えない…でも信じてくれ!僕には果実ちゃんだけなんだ!果実ちゃんが大好きだ!」

「そんなこと言われても納得出来る訳ないじゃない」

泣きながら部屋を飛び出して行った果実ちゃんを僕は追いかける事ができなかった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 果実ちゃん、タイプです‼️ 続きが気になる〜‼️
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