過去編
●「過去編ってあるじゃん?」
▼「あるな。主人公の昔の話とか、主人公の親とか師匠の話とか。」
●「俺あんまり過去編って好きじゃないんだよな。」
▼「あー確かに過去編って名前で引き伸ばし入ったり、後付け設定とか出されると萎えるよな。」
●「いやそう言う話でなく。」
▼「じゃあどういう話?」
●「結構な確率でバッドエンドになるよなって話。」
▼「なるほどそういうことか。まあ主人公が親と既に死別してたりすると、親の過去編は確実に最後に死んじゃうわけだし。」
●「その過去編の中では死ななくても、死んじゃうことは確定しているのにそのキャラを好きになったりしたら辛いじゃん。」
▼「かわいい。でもすごいわかる。」
●「1作目で死ぬラスボスの兄弟分と仲良くしてる極道の過去編とか。」
▼「龍○如くの話してる?」
●「本編開始時点で死んでる主人公の嫁の話とか。」
▼「るろうに○心の話してる?やめろよ名作だろどっちも。」
●「もちろんそこに異論は無いけど。ただ名作で、キャラの描き方が丁寧だからこそよりクルものがあるじゃん。」
▼「それは・・・そうだな。」
●「俺は幸せなキャラにはずっと幸せでいてほしいんだよ。」
▼「いや、気持ちは分かるけどさ。そういう起伏があってこその物語ってものだろ。」
●「理屈はそうかもしれないけど・・・俺はバッドエンドとかデッドエンドとかを、したり顔で美しいとか言っちゃう人とは仲良くなれないタイプだからなぁ。」
▼「やめろやめろ、お前の考えはともかく、そういう人も結構いるんだから。俺だってそう思う時あるし。」
●「そもそも娯楽を求めて漫画とかゲームやってんだから、そこのご都合主義を認めないのはあまりに狭量だよな。」
▼「なに?今日のお前誰かが乗り移ってんの?」
●「はっ、俺は今何を・・・?」
▼「良かった、正気に戻ったか。お前は今口うるさいオタクの霊に取り憑かれていたんだよ。」
●「まあ俺が今言ったことって、ほとんどお前が昔言ってたことなんだけどな。」
▼「口うるさいオタクは俺だった・・・?」
●「なんで今更そこに新鮮な驚きを感じてんだよ。」