ヒロイン
▼「学園ラブコメにおける先生ヒロインの人気の高さは異常。」
●「急にどうした?」
▼「結局みんな大人のお姉さんが好きなんだよ。老若男女問わずみんな。」
●「すごい決めつけ。お前が好きなだけでは?」
▼「否定はしない。今まで読んだラブコメ物は毎回主人公より年上のヒロインが推しになってたし。」
●「お前の趣味じゃねえか。」
▼「そうだけどそうじゃない。俺は一般論として言っているんだ。」
●「とりあえず聞こうか」
▼「ラブコメってのはある種非現実的であるからこそコンテンツとして面白いわけで。」
●「まあ、そうかもな。」
▼「その点において、教師と生徒っていうのは一番非現実的だろ?その背徳感とでも言う感覚が、先生ヒロインの人気に繋がっているんじゃないかなって。」
●「思ったよりまともな分析してるな」
▼「それはそれとして、年上のお姉さんが見せるポンコツさとか、隙とかに可愛らしさを感じるってのもあるけど。」
●「それが全てみたいなところあるよな。」
▼「でも人気だからって、最終的に先生エンドになるのはラブコメとしては微妙な展開だと思うんだよ」
●「え、なんで?」
▼「結ばれない、結ばれちゃいけないからこそ先生ヒロインは良い物なんだからさ。結ばれちゃったら嬉しいことは嬉しいけどなんかこう、なんかなぁって気分になるんだよ。」
●「めんどくさっ!」
▼「もちろん、最初から先生しかヒロインが居ない作品ならそれで良いんだけど。学校バレまでがセットみたいな所あるし。」
●「そうなんだ。俺は先生が恋人になる作品は姉貴の少女漫画でしか読んだことないからよく分からんけど。」
▼「少女漫画っていうと、俺様系生徒とかか。」
●「どちらかと言えば俺様系先生かな?」
▼「あー、そっちかー!それも好きだわ正直。堅物系の主人公と不真面目系な理科教師みたいなのめっちゃ好き。」
●「守備範囲広いなお前・・・」
▼「そういうのだと、学校バレは無い方が好きかなー。」
●「いやお前の趣味は知らんけど。」
▼「よし、帰りに本屋寄ってラノベでも買っていくか。」
●「俺はいいや。まだ読んでない本いっぱいあるし。読み終わったら貸してよ。」
▼「任せろ。18歳未満でも買えるやつで一番過激な奴を貸してやるから。」
●「いや初心者向けのやつでお願いします。」
▼「わかったわかった、初心者向けのソフトなやつな。」
●「絶対分かってないだろ。ちょ、ほんとにやめろよ?姉貴とかに見られても気まずくないやつにしろよ?」
▼「じゃあ妹ものにしとくから安心しろ。」
●「本質的になんも変わんねえだろそれ。年上ヒロインの話はどこいったんだよ。」
▼「可愛ければなんでもいい。」
●「ここまでの話を全部無意味にする結論やめろ?」